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タイトルRe: 喧嘩はやめての感想
記事No: 247 [関連記事]
投稿日: 2006/10/02(Mon) 02:23
投稿者模造の冠を被ったお犬さま

 ちょっとちょっと。どこに行こうとしている。そこに直れ。まだ説教は済んでないぞ。

 いや、説教じゃないし。私にはそんな偉そうなことする権利ないし。
 でも引き止めるぐらいはできるはず。最終手段『書いてくれないんだったら、もう感想書いてあげないんだからねっ』も、まだ使えるはず。

 どうも私がキツかったのか、碧さんが“自分がヘタレ”だと気づくのが早かったですね(ものっそいハッキリ書きすぎ)。メインの投稿板見ててもそう思います。自分に固執する青臭いガキじゃなかったということです(ついでに口も悪いな)。これに気づくのってすっごいショックだから、ゆっくり実感したほうが傷口が浅くて済むのですけれど、碧さんは頭いいからすぐに気づいて、ショック大きいだろうなあ(他人事か)。
 自分の妄想で遊ぶのは楽しいし誰にも害にはならないけれど、それを他人にわかるように表現することはとても大きな壁がありますよね。相手がどんな人間かわからないなら、なおさら伝えることは難しいです。
 それがわかってない御ガキ様は人に見せる文章なのに電波をゆんゆん飛ばすのです(御や様をつければいいってもんじゃないぞ)。自分しか解読できない電波なんて飛ばすだけ無駄で、飛ばされたこっちとしては邪魔で迷惑なだけなのにね。それに加えて「読んだんなら感想言えよ」なんて言われた日にゃあ、ぶちギれますよ。

 ただいま、模造の冠を被ったお犬さまの人気急下降中。
 いけないいけない。本性がちょっぴり現れてしまった。

 読み手を楽しませるなんてのは読んでもらう以上当たり前なんだけれど、最初っからそんなことができる人間なんていないし、だから書いて上達するしかない。
 登竜門ってそーゆーところです。そのための登竜門です。だと思うんです。ねえ、紅堂さん。ヘタレはヘタレらしく書いてうまくなれ。まずは、『読み手を楽しませようとしている』だけでいいんです。その気持ちだけでも、感想書いてあげようって気持ちになります。見守ってあげようって気持ちになります。本当に読み手が楽しんだかは、この際どーでもいー(おーい。暴論になってるぞー)。まずは『楽しませようとしている』だけで許してもらうんです。っていうか、私もそうなんです(偉そうに言っておいてそれか!)。

 三作目に自信がないなら、それは載せないほうがいいでしょう。でも、すこしでも自信のある書き物ができたら見せてください。碧さんの書き物がいくらヘタレでも(ヘタレって連呼しすぎ)、丁寧に書かれていることは感じるんです。あんまり自分を卑下しないで。

 ああそうだ、『ジグソーパズルファミリー』は読みましたよ。感想書きにくい雰囲気なので書きませんけれど。楽しみましたよ。


タイトルRe: 彼はTX‐522DC君の感想
記事No: 246 [関連記事]
投稿日: 2006/10/02(Mon) 01:34
投稿者ミノタウロス

 模造の冠を被ったお犬さま、タカハシ様今晩は。
 模造の冠を被ったお犬様は、初めましてですね。ああ、こう言う小気味良い辛口コメントされる方を久々に拝見できて嬉しかったです。楽しませて貰いましたよ。色々展開して続けていって下さいね。
 さて、タカハシ様、読ませて頂きましたよ。これ読んで直ぐ思い出したのが『トイレの女神』の話。(タイトル覚えてなくてすみません)タカハシ様の作品はこう言ったのが少ないんですが、趣向の違いと思いますが、どうしても私はこの文章運びの方が好きなんですね。あなた様のらしさを感じるんです。硬質な文体もタカハシ様らしさ充分なんですが……、やっぱり好みの問題ですね。模造の冠を被ったお犬さまも仰ってますが、もっとこう言うの書いて欲しいですね、私も。
 内容に関しては前筆の方々がもう書いておられますが、TX‐522DC君の涙ぐましい努力も、老夫婦のコント仕掛けのやりとりも、とても楽しく、面白かったですし、最後の終わり方も好きですねぇ。投稿版の方であれば、迷わず評価点いれてますよ。
 SSと言うより短編に近い。私が思うに、タカハシ様って、短編が得意(上手い)書き手なのだと。よき作品を有難う御座いました。では、また。


タイトルアトラティックスの失われた伝承
記事No: 245 [関連記事]
投稿日: 2006/10/02(Mon) 01:13
投稿者模造の冠を被ったお犬さま

 アトラティックスの失われた伝承



 あるところに、たまごがありました。
 竜のたまごでした。
 竜はたまごの中で眠っていました。
 あるとき、かみなりが落ちて、その揺れと音とで竜は目を覚ましました。
 わたしが、目を覚ましたのでした。
 それからというもの、竜はたまごのそとから聞こえてくる音に耳をすましながらすごしました。
 雨の降りつづける音を聞いていました。
 風の吹きつづける音を聞いていました。
 川のせせらぎの音を聞いていました。
 つむじ風の音を聞いていました。
 荒れる海の音を聞いていました。
 吹きすさぶ風の音を聞いていました。
 しばらくすると、生きもののうめき声やわめき声、さけび声が聞こえるようになりました。
 竜は生まれるのがこわくなりました。
 たまごの中でぶるぶるとふるえていました。
 またしばらくすると、さけび声がやみ、あたりはしずかになりました。
 水の音や風の音も聞こえなくなりました。
 生まれてもひとりぼっちなのではないかと思い、竜はまた生まれるのがこわくなりました。
 寂しさと寒さでぶるぶるとふるえていました。
 竜はもういちど眠りにつきました。
 とても長いあいだ、竜は眠っていました。

 トン。テン。カン。
 ここちよい槌の音で竜は目を覚ましました。
 トン。テン。カン。
 竜はたのしい気持ちになりました。
 トン。テン。カン。
 竜は槌の音にあわせてからだを揺らしました。
 からだを揺らすとたまごがふるえました。
「ひゃあ」
 槌をもったおとこはしりもちをついて、にげるように家に帰っていきました。
 竜が眠っているあいだに、たまごのまわりはにんげんばかりになっているようでした。
 にんげんがこわがるので、竜はできるだけ動かないように気をつけました。
 竜は耳をすましてにんげんのことばを聞いていました。
 にんげんのことばはわかりませんでしたが、すこしずつ覚えました。
 竜はにんげんのことばを聞いて、いろんなことを知りました。
 知ることがたのしくなり、難しいことばも覚えていきました。
 竜は、にんげんは矛盾した生きものだと思いました。
 悪いとわかっていてもそれをしてしまう、にんげんにはそういう行動を起こすところがあることに気づきました。
 それはとても危険なことだと竜は思いました。
 ほかの生きものにくらべて、知性があるだけで、からだはもろいこの奇妙な生きものは、今はとても栄えているけれど、その矛盾によっていつか滅んでいくだろうと、わたしは思いました。

 たまごがふるえました。
 わたしはたまごを揺らさないようにとても注意しているので、わたしのせいではありません。
 それは、にんげんのせいでした。
 槌よりもっと高度な道具でたまごを叩いて割ろうとしているようでした。
 わたしを食べようとしているのかもしれません。
 まだじゅうぶんに育っていないわたしが、そとに出たらしんでしまうことはすぐにわかりました。
 かなしくなりました。
 なぜだか、しんでしまうことはあまりかなしく思いませんでした。
 なぜだか、たまごを割ろうとしているにんげんがとてもかなしく思えました。
 わたしはたまごを揺らしました。
 すこし、にんげんをおどかそうと揺らしただけでした。
 にんげんはおびえて、たまごを叩くことをやめました。
 ほっとしました。

 また、わたしは耳をすましてにんげんのことばを聞いていました。
 しばらくして、なにか変だなと思いました。
 にんげんのことばが聞きとりにくくなっていました。
 すこしずつ聞きとりにくくなっていたので、すぐには気づきませんでしたが、たしかに聞きとりにくくなっていました。
 わたしは、にんげんのせいだと思いました。
 そう思ったわたしは、自分が嫌いになりました。
 でも、それは正しかったのでした。
 にんげんがたまごをなにかで覆っていました。
 覆って、どこかに固定する気なのかもしれません。
 にんげんはたまごが揺れることにおびえていましたから。
 もうじゅうぶんに育ったわたしが、そとに出られなかったらしんでしまうことはすぐにわかりました。
 かなしくて、そして怒りを感じました。
 にんげんに、怒りを感じました。
 滅びてしまえばいいとさえ思いました。
 よくない考えでした。
 でもわたしはそのとき、たまごを揺らしました。
 ちからいっぱい揺らしました。
 手と足をふんばって、首と尾をのばし、翼をひろげました。
 たまごにひびが入りました。
 にんげんはあわてふためきました。
 たまごがぴしぴしと音を立てました。
 にんげんに会う前に聞いた、うめき声やわめき声、さけび声よりもっとひどい声を聞きました。
 でもわたしはそのとき、いい気になっていました。
 偉そうにしているにんげんに罰をあたえるのはわたししかいないと、そう思っていました。
 ぴししししっ、とたまごが割れ、光がさしこみました。
 わたしは正しかったのだと、そう思ってしまいました。
 わたしはわざと荒々しく、たまごの内側を引っかきながら生まれました。
 たまごの割れる音が、わたしの誕生を祝福するラッパの音のように聞こえていました。
 それ以外の音が聞こえていないことに、わたしは気づいていませんでした。
 自分の生まれたことに夢中になっていました。

 ようやく気分が落ちついて、わたしはまわりを見わたしてみました。
 目の前には、ばらばらになったたまごの殻が浮かんでいるだけでした。
 音はなにも聞こえてきませんでした。
 目を覚ましたかみなりの音も。
 いつも聞いていた水や風の音も。
 わたしをこわがらせたさけび声も。
 わたしをたのしませた槌の音も。
 にんげんのことばも。
 たまごの割れる音も。
 なにも聞こえませんでした。
 にんげんはどこにもいませんでした。
 ほかの生きものも見つかりませんでした。
 わたしはどうしたらいいのかわかりませんでした。
 とりあえず、割れたたまごをもとの形に戻してみようとしました。
 でも、うまくいきませんでした。
 なにも、もとには戻りませんでした。
 にんげんはしんでいました。
 ほかの生きものもしんでいました。
 かなしくなりました。



 わたしがたまごと呼んでいたそれを、にんげんはマザーと呼んでいたことをふと思い出して、竜はなぜだかとてもかなしくなりました。


タイトルRe: 彼はTX‐522DC君の感想
記事No: 244 [関連記事]
投稿日: 2006/10/01(Sun) 20:01
投稿者タカハシジュン

 やられた、放置プレイだったのか(笑) 主催者様に見捨てられたらどうしようかと途方にくれてしまってたワタシは、まんまと放置プレイの罠にハマったMなのか(笑) とまあ、シンメトリに冗談から御挨拶に入りましたです。模造の冠を被ったお犬さまご感想ありがとうごじゃりますです。

 何ていうんでしょうね。今回は終局図はある程度お約束的に読み手にも見えていて、終盤でひとつ別方向に落としてみるというのをやったんですね。この作品の棋譜って、落ちに対して直裁的に手順を進めているというより、TX‐522DC君やじいさんばあさんの人物造形に序盤から中盤まで終始しているわけで、直球勝負だとこういうのが間違いなくデッドウェイトになる。駄弁を弄しつつキャラクターの説明をやって、かつSSのサイズで収めなきゃならないから、書いてて結構スリリングでしたね。もっとも、サイズとしてはSSにしては冗長でしたね。あと一枚くらいは削るべきだったかもしれないです。
 といいつつも、小ネタの部分は削り落とすには忍びないとも、アタシの遊び心が叫んでます(笑) マンダムのアスキーアートは、これは自分でも結構気に入ってる(笑) あと冒頭数行ね。お気に入りなもんだから自分で叫んじゃってますが(笑) 
 PC用語は、これはああいう形でしか用語のバックアップはできなかったですね。説明をやればスピードが落ちちゃうし。こういう部分は、やっぱり腕前、技術がいるんですよ。そういうものの乏しさを痛感しましたね。


 うん(苦笑)、「タカハシジュン」というのは、ものすご〜くふんぞり返ってクソ小難しくてワケワカラン作品を書くことへの渇望と、ものすご〜くオバカでナンセンスでしょうもない作品を真顔で書くことへの渇望と、両極端な渇望を抱えて分裂しちゃってるところがあるんですわよ(笑) どうなんだろう、あたしゃそうやってバランス取ろうと必死になっているのかもしれない(笑) いっそのこと「タカハシジュン1号」、「同2号」みたいに、分裂させちゃえばいいのかもしれないですわね(笑) 今のところ、1号も2号もタカハシジュンっていうことで、時々ギャップにヘバってしまうことがあって(笑) まあそれもあって、「こういう作品」を最近セーブしてきたのもあったのだけれど、オレ好きにやればいいんだよなあ(笑) どっちみち収拾つけるのは自分自身しかいないわけだから(笑) 
 というわけで、気が向いたらまた書きます(笑) 気が向いたらかよ! と自分にツッコミ入れつつ、でわでわまたどうぞよしなに。


タイトルRe: 喧嘩はやめての感想
記事No: 243 [関連記事]
投稿日: 2006/10/01(Sun) 19:19
投稿者

模造の冠を被ったお犬さまの、タカハシジュンさんの作品への感想を待って、これを書いています。
 私、よく分かりました。何が分かったかは、省略させて下さい。でも、多分、ちゃんと伝わっているはず、です。分かったことがあったのは確かです。
 最初のARADO196さんと、タカハシジュンさんの作品、とても参考になりました。私は感想さえまともに書けないのですが。
 自分が書こうとしていたものが、気の利いたなぞなぞにもなっていないことには気づいていました。
 無理心中した一家に巻き込まれた観葉植物視点で書いた三作目を、ここへ発表するのは、さすがにためられますので、ご勘弁を。

 ARADO196さんの作品が、私は好きです。こういう感じ、真似したいと思うのですが、そう簡単に思い通りにはいきませんよね。タカハシジュンさんとなると、さすがだなと、これ以上の言葉がありません。
 また、このような機会があれば、是非参加させて下さい。丁寧な感想と、良い機会を与えて下さったことに、心より感謝致します。


タイトル彼はTX‐522DC君の感想
記事No: 242 [関連記事]
投稿日: 2006/10/01(Sun) 15:31
投稿者模造の冠を被ったお犬さま

 放置プレイかましてすみません。Sなんです。
 あ、いやいやいや。私、そーゆーいかがわしい趣味はないアルヨ。

 ホントはあるよ。



 何から何まで冗談の模造の冠を被ったお犬さまです。
 感想が遅れたのは、せっかく他の方にも【彼はTX‐522DC君】の感想を書いて頂いたから、それを踏みつける感想を書こうと思って。いや、悪い意味じゃなくて。めぐろっちや桐子さんの感想がなければ書けなかった感想を書こうと思ったのです(めぐろっち?)。
 めぐろっちと同じで、私も面白く読ませてもらいましたよ。オチは確かに途中で読めてしまってピリッとはしてないのですけれど、桐子さんのいう『お孫さん』の視点がピリッとしてますよね。ちょっと皮肉屋な設定で書き物を始めると、いつのまにかかなり皮肉屋な設定になってしまう私には、この『ほっこり』した書き物をするのは難しいです。
 PC用語はどうなんでしょうか。PC使ってこのSS(短編?)読んでる人は、それほど苦もなく読めると思いますけれど。個人的に『チャールズ・ブロンソンのマンダムのポーズ』がよかったです。チャールズ・ブロンソンは知らないんですけれど、「アスキーアートかよ!」と思わずツッコんでしまいました。
 で、やっぱり【彼はTX‐522DC君】はオトしただけで終わっちゃダメですよね。それじゃただのSSになってしまう。全員の人柄が表れてくるラスト、よかったです。

 このタカハシさんっ。もっと『こんな作品』をお書きっ!

 Sでした。
 いや、模造の冠を被ったお犬さまでした。


タイトルRe: 感想が少ない
記事No: 241 [関連記事]
投稿日: 2006/10/01(Sun) 07:48
投稿者タカハシジュン

 書くという分野に於いて創作せず、純粋に読んで楽しいという読者は、確かにここにはあまりやってこないでしょうね。感想というものは本来そういった、書き手からは完全にセパレートされた存在から発せられるべきものである、ということになると、登竜門のこれまでと現状は、全く不足しているということになろうかと思います。
 また、書き手がそういったものが不足しているからこそ抱く飢えというのもわかりますね。
 でもねえ、もしかしたらそういった純粋読者を確保するのって、ものすごい贅沢なことかもしれないんです。それこそそういうものを安定確保するにはプロフェッショナルになるしかない、とかね。プロの水準に達して、ようやく純粋読者が得られるのかもしれないなあ。そして登竜門の水準はそこには及ばない。当たり前ですけどね。
 面白かった、つまらなかった、このシンプルなレスポンスというのは極めて重要だと僕も思うんですね。ただそれが感想として積み上がっていくには、感想をわざわざ書き込む労力を費やしても書いてくれる人にやってきてもらわないとならない。感想を書く労力と相殺しても、なお何か感じるものが残ってやまない作品を書き手は書かないとならない、ということになりますかねえ。それは登竜門のシステム上の問題というより、露骨に言えば、それくらいの磁力のある作品を我々の水準では書くことが極めて難しいということになる。うん、それに遠く届かない現状では、だから贅沢はできないんだ(笑)


 書き手と読み手を兼任した人間の感想批評が、ある種テクニカルな部分に視点を限定しているのは、これはいたし方がない部分と、ある意味当然の部分とがありますね。登竜門の性質から考えれば、技術交流の側面は存在してしかるべきだと思います。また、それによって筆力がレベルアップしている書き手さんもたくさんいるわけですしね。
 ただそのことが、この場の感想批評の特殊性、閉鎖性につながって行くというのは、否定しがたいと僕も思います。確かに純粋読者がふらりとやってきて、何か感想をつけやすいかといわれると、つけやすいとはいえないと思う。
 でもねえ、登竜門がそれ自体として、同業者でなくカスタマーを吸引するシステムであるべきならば、編集を置かないとならないですね(笑) そうじゃないんだから、やはり同業者同士でこの場は盛り上げていくしかないんだと思います(笑)


 作品とどうもフィットしなくて書けないというのは、これは当たり前のことですね。世界的な名作とかもてはやされている作品だって、くそつまんねと思ってしまうことは頻繁ですから(笑) だからまあ、理想を言えば、無理に書く必要なんてないわけですけれど、ただ同業者同士としては、やはりある程度は読みにもエネルギーを傾けるべきだと思うし、傾けて何も感じなかったのであればそれでよし、だけれども何か兆したものがあるならばそれを表現してもらいたいと、やはり思うんですね。


タイトルRe: 感想が少ない
記事No: 240 [関連記事]
投稿日: 2006/10/01(Sun) 05:39
投稿者一読者

「感想が少ない」
このスレが立ったのはだいぶ前のようですが、現行にもいえることでしょう。

 場の趣旨というのもわかりますが、書き手目線で感想、、というより技術的な云々に終始するのもどうかと思います。一般大衆的読者が皆無ともいえるでしょう。みんな書き手兼読者だから。目線が硬い。なーんにも考えずに、おもしろい/おもしろくない、と感想できる人がいない。また、どうしても仲間内観が出てしまう。特定の人が特定の人のを読む。特定の人しか連載についていかない。サークルみたいな。閉じてる印象をうける。

 しかし、上の二点は、どちらも宿命といえるのではなかろうか。ネットを媒体とする以上、しかたのないこと。ネット上の小説は、たくさん存在する。ジャンルも、作風もたくさんある。その中から、自分好みのを探せばいい。なにも、好みに合わない作品を読む必要はまったくない。すると、紙媒体にあきたらず、ネットであらたな読み物を開拓しようと思う読者はどうするか。たいていは、検索査読の末、自分好みの作者のHPをみつけるでしょう。んで、読む。ネットの特徴のひとつとしていえるのは、人は、あふれる情報の中から特定の発信源をみつけるとそこから離れない・そこを拠点とする、ということです。そのために「お気に」機能があるわけですが。

 要するに、この場の趣旨が、「書き手のためにある」とのことなら、一般的な、、純粋な読者は見込めない、ということです。ここは、好きなもの読みたい読者が来る場ではない。となると、読む目線も技術的なものになるし、感想も「ああしたほうがいい、こうしたほうがいい」となる。感情的じゃないですよね。ネチネチと文法上の誤りや誤字脱字や・・・の用法を指摘するばかり(笑)、これじゃどーかと思う。

 私も一読者の立場でありながら、ネチネチ言うのが好きですがあ。しかし、やはり読んでおもしろいと思えるものにしか、感想をつけられない。というのも、自分に合わない文章だったり、まったく興味のもてないジャンルであったりすると、最後まで読むことすらできないから。最初の数行であきらめてしまう。興味のないものは読めないし、無理に読んで、つまんなかったとバカ正直に感想する必要も、ない。選べるのだから。そういう意味では、コンスタントに読んで感想つけられる方は、すごいと思う。そこまで時間と労力を割いて感想するには、やはり読むのも好き、書くのも好きという方じゃなければできないのかもしれない。うーむ

 


タイトルRe: 彼はTX‐522DC君
記事No: 239 [関連記事]
投稿日: 2006/09/30(Sat) 13:07
投稿者タカハシジュン

 桐子さん、はじめまして。ご感想ありがとうございます。大変うれしく思います。
 うん、可愛いというの、とてもうれしいレスポンスです。色々考えたり、計算したりして筆を進めたわけなのですが、ちょっとほんわかとした雰囲気までを描くには手が届かないんじゃないかなと、おっかなびっくりでもありました。SS(厳密に言うと短編になるのかもしれない) の文量でコンパクトにやる中で、文章の向こう側に何か雰囲気でも作れればいいんだがなあと思っておりましたので、ホントにうれしいです。
 祖父母と孫の関係というのは、指摘されて、こちらのほうでああなるほど、言われてみればそうだと納得してしまいました。そうか、この部分を顕在化させて作品にアプローチしていくというのも、もうひとつの方法として存在しましたね。うん、ものを書くのは面白い(笑) 自分が描いている、このサイズの作品であっても、自分が気づかない本当に無数の方向性があるんだなあ。ちょっと神秘でもありますね(笑)
 元気と示唆と多くいただきました。大変ありがとうございます。これからも、いいなあって思ってもらえる作品を書いていきたいと思います。どうぞよしなにお願いします。


タイトルRe: 彼はTX‐522DC君
記事No: 238 [関連記事]
投稿日: 2006/09/29(Fri) 22:45
投稿者桐子

タカハシジュンさん、はじめまして。こんばんは。桐子と申します。
これまで時々訪れて作品を読んでいるだけの読み専でしたが、どうしても感想をお伝えしたくなって、緊張しながら書きこんでいます。

ごめんなさい。こんな表現をするとお気を悪くされるかもしれませんが、とても、とても可愛いお話でした。
読んだ後に何とも言えない、すごく嬉しい、ほっこりした気持ちになれました。
TX‐522DC君とおじいさん、おばあさん。まるで孫と祖父母といった雰囲気ですね。
お孫さんが無機物な点が「ピリッと」して感じられました。
TX‐522DC君の奮闘に泣き笑い心踊り、おじいさん、おばあさんの良心に心が温まりました。

楽しいひとときをありがとうございます。
いきなりの書きこみ、場違いだったら申し訳ありません! 乱文失礼致しました。


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