小説掲示板 雑談板
[もどる] [新規投稿] [新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]
  • 以下は新規投稿順のリスト(投稿記事)表示です。
  • 48時間以内の記事は new! で表示されます。
  • 投稿者のメールアドレスがアドレス収集ロボットやウイルスに拾われないよう工夫して表示しています。
  • 質問等は検索サイトなどで「自分で調べたり考えてから」どうぞ。自分で調べない人や考えない人に対しては反応しないようしてください。
  • 記事の題名は内容に沿いわかりやすい物に。『はじめまして』や『こんにちは』などのスレッドは禁止。
  • セキュリティソフトを使用していると『投稿フォーム以外からの投稿』として書き込めない場合があります。
  • 登竜門のシステム関連の質問は登竜門意見・討論板へお願いします
  • 当ホームページに無関係な商用書き込み、在宅ビジネス、ネズミ講やマルチ商法の勧誘などの書き込みはご遠慮願います。
  • ソース内に投稿者のリモートホストアドレスが表示されます。

  • タイトルえぇっとね
    記事No: 892 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/10(Tue) 00:52
    投稿者水芭蕉猫

    勅使河原教授については『教授の密かな愉しみ』『教授の華やかな悦び』あたりで検索すると吉かも。
    その通り、教授の魅力はカリスマ性です。他人の内面を見抜く能力が凄いんですよ。


    うーんと、世界があってキャラがいるのではなく、キャラから世界を聞くのです。なぜなら、キャラじゃなければ世界の見かたが解らないからです。人によって世界の見方が違うのと同じ理論です。

    私の場合だと、書くときは数式のように理論的に書くのではなく、自分がそのキャラならどういう動きをするかを考えて書きます。自分の中にキャラの人格を憑依させちゃうのですね。
    魅力的かどうかは、後からついてくるんじゃないかなと私は思います。
    いっそ自分を主役に周囲は実在する人物でストーリーを考えてみたらやりやすいかもしれないなとここにきて思ってみたり……。


    携帯だと書きづらい……。


    タイトル夜遅くまですみません
    記事No: 891 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/10(Tue) 00:35
    投稿者ピンク色伯爵

     おっと、もう次の意見が!
     中村様、こんばんは。今夜お会いするのは二度目ですね。
     貴方の作品、今度読んでみます。
     現実の人間にパラメーターがあり、それを分析しつくすのは不可能だと。なるほど。確かにそうかもしれません。ここでネットに転がる一般的意見『キャラクターではなく、現実にいる人間を参考にするなど、リアルな人を描こう』という謳い文句は否定されたわけです。そりゃそうですよね。あの一言で事足りるなら今頃みんな小説家です。
     話を戻します。その『分析しつくす』を『一般化』にこぎつけたいわけです。
     小説家は『人』を描いています。これは絶対です(一部ラノベ作家にはこれが当てはまらないか)。では、方法は知ってか知らずかは分かりませんが、現に人間を紙面に表現できているわけであります。それが完成体でないから芸術は存在するのです。それは小説という芸術に答えはありません。だからこそ面白いのだと思います。
     しかしここで当該的問題なのは、人間をまがいなりにも紙面に表現する方法です。そのやり方は、実際に出来ている人(作家)がいる以上、可能なはずです。
     確かに現実にいる人間一人の持つ情報量は半端ではありません。身長体重、好き嫌い、得意不得意etc. しかし、紙面に表現する時点である程度それは簡略化されているはずです。全部の情報を書き切れる訳ないですからそれは当然でしょう。
     物語が長くなればキャラクターを表現しやすくなる。だから物語は長ければそれだけ面白くする伸びシロがあると僕は考えています。しかし、どれだけ長い物語でも登場人物のすべてのデータを書きだしているわけではありません。
     ここで視点を変えてみます。
     天才(他に呼び方がありませんので便宜上そう呼びます)は、人間を観察し、その情報を見極め、紙面に表現している。
     では天才以外が同じように紙面に表現するにはどうすればよいのか。少なくとも同じプロセス(それが天才以外に可能かどうかは別にして)で行えば、同じように紙面に表現できるはず。つまり情報の抽出は可能なはずだということです。
     ではどうやって情報を抽出するのか。
     これなんです!
     つまりどうしたら、そのキャラクターは人間として見えるのか。天才が人間として見せているキャラクターにあるものとないもの。その中でそのキャラを人間たらしめる何かがあるのではないか。それさえ押さえてしまえば、僕のような書きたいけど書けない人間が書けるようになるのではないか――そう思うわけです。

     その『何か』が境界線であり、最初に抱く情景なり、世界なり、イメージなりであるかもしれず、あるいはそれとは全く別の『カリスマ性』なのかもしれないのです。

     ルパンに関しましては、全くその通りだと思います。中村様のご説明の通り、やはり、参考にはならないのかもしれません……。

    『僕は1と2の質問をまったく切り離して考えていました。何ででしょうね。たぶん、自分が書いている小説の登場人物を「キャラクター」だとは思っていないからでしょう。』
     この一文ですが、それは個別具体的に「キャラクター」を描いているのではなくて、小説の中に生きている人を描いているからだとおっしゃりたいのでしょうか(こんな理解でいいのだろうか……)。
     キャラクターは『DNA』で解析できるのではなくて、自然にできるものだと。
     小説と一体化したひとつの『営み』的なものとして捉えているということですかね。

     なるほど、ここでまた重要な新事実が明らかになりましたね。
     僕の意見ですが、キャラクターを個別に考えている節があったと。しかし、そういうものではなくて、小説包括的に小説と捉えるべきだと。
     これは新たな指標であります。
     僕はこう考えます。

     じゃあ、その『営み』がなんなのか分かれば、小説が書けるんじゃね?

     これだ! 営み! 今現在位置分かります?

    魅力的キャラクター→カリスマ性?→???(個別具体説ルート)
             
             →環境? イメージ?→『営み』?→???(一体説ルート)

                         ↑ここ!

     つまり、中村様、天野様は一体説ルートを『心』で理解し、小説を書いている。水芭蕉猫様もそれに類似しているが、他のカリスマ的キャラの原液を採ってきて自分の小説に還元している節がある。つまり『個別具体説ルート』に片足突っ込んでいる。つまり、ここで命名します『折衷説ルート』なわけですね。

     ではカリスマ性の先にあるものはなんなのか?
     『営み』の先にあるのはなんなのか?
     
     +音読は文章を書く上で重要なのか。他に秘訣はあるのか。
      これ以外に新たなる『境界線』は存在するのか?

     いよいよ議論が難しくなってきました(誰のせいだ)。
     皆様はどうかこのような変態に構わず、思ったことを二言三言でも意見して下されば、それでピンク色は感涙にむせびます。
     また、突き詰めていけば、『天才』の思考が明らかになり、公式化することも可能なのではないでしょうか。いや、可能ですって! だって夢があるじゃないか!(謎)

     以上であります。中村様、夜遅くまで申し訳ありませんでした。お騒がせしたことをお詫び申し上げます。
     中村様はもちろん皆様の意見をお待ちしております。
     ピンク色伯爵でした。


    タイトル追記、私は貴方? 貴方は私??
    記事No: 890 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 23:41
    投稿者ピンク色伯爵

     水芭蕉猫様の2について
     キャラクターとの対話を通じてキャラクターに陰影をつけていくという方法ですね。キャラクターになりきることで、人格形成を行う。なるほど。
     この過程において、前工程の情景を思い浮かべることが大切になってきますね。キャラクターになりきるということは、同時にその世界に浸っているということになるのですから。となりますと、やはり天野様同様、強いイメージに裏打ちされたキャラクター造形をしているということになりますね。世界があって、キャラが必要で、あとは対話というなし崩し的なプロセスを経由して陰影をつけているわけなのですから。
     違っていたら申し訳ない;

     さて、依然として明確な方法が分かんないのですが、これを読んでいる皆様はもう答えが分かっているのだろうか。それともそんなことしなくても小説が書けるのか。
     もし書けるのならヒントくれーい!(切実)


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 889 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 23:35
    投稿者中村ケイタロウ
    URLhttp://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html

     こちらこそはじめまして。

     別に古参と言うほどではありませんが、地味に投稿はしてますので、よろしければ以後お見知りおきのほどを。古いのは消しちゃいましたけど。

    >  しかし見解の相違の中に共通していること部分がありました。やはりキャラクターにパラメーターはある、ということです。つまり理論上は可能だということに異論は出ていないということです。

     それは、現実の人間にだってパラメータはあるでしょう、という含意です。しかしそれを分析しつくすのは、たぶん不可能。それが可能な世の中になったら、もう小説も芸術もいらんのじゃないかな。

    >  中村様の好きなキャラクターはルパン三世とのことですが、自分には彼が情景・世界・環境依存のキャラクターに見えません。この部分は中村様の意見に矛盾があるように思えるのですが……。

     そりゃまったくその通りですね。矛盾してます。僕は1と2の質問をまったく切り離して考えていました。何ででしょうね。たぶん、自分が書いている小説の登場人物を「キャラクター」だとは思っていないからでしょう。

     ただ、ルパンの例は我々の手本にはならないと思いますよ。
     ルパンは最初から今のルパンだったわけではありません。今となっては、原作のルパンや、アニメ第1シリーズ初期のルパンを見て違和感を感じられる若い方も多いんじゃないでしょうか。
     ルパンが今のルパンになるまで、原作者モンキーパンチ氏、その読者、宮崎さんはじめアニメ化に関わった人たち、アニメの第2、第3シリーズにかかわってきた人たち、最近のテレビスペシャルを製作している人たち、それらの視聴者……と、無数の人々が、何十年もかけて集合的に関わってきたのです。
     ですから、モンキー・パンチ氏が最初に設定した属性だけで生きているキャラクターではない、と言う意味では、ルパンもまた、世界や環境に依拠していると言えるのではないでしょうか。この場合は、作品内の世界にというより、我々が生きている現代日本という現実の世界に依拠しているのかもしれない。だからこそ国民的キャラクターなのでしょうね。

     しかしいずれにしても、僕には方法論といえるような方法論はありませんので、あまりお役には立てなさそうです。申し訳ないです。


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 888 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 23:13
    投稿者ピンク色伯爵

     水芭蕉猫様、中村ケイタロウ様、ご意見ありがとうございます。中村様、初めまして、ピンク色伯爵という者です。古参……の方なのでしょうか、初めて名前を見る方で、若干緊張しております。よろしくお願いします。

     さて本題。
     1、2、3、のそれぞれの質問項目の意味なのですが、
     1→個別具体的な例
     2→その一般化
     3→その簡略化(数式等に代表される『公式化』)
     であります。項目1で個別的にキャラを出してもらい、どうしてそのキャラクターを好きになったのか理由を考える。その理由を一般化する。さらにそれを簡易に作り上げるために公式化できないかという僕の意図があるわけであります。
     ここまでの皆様の意見で共通していることをまとめますと、
    【情景(もしくは世界)とキャラクターは連動していて、キャラクターは当然のように人として動き出す】
     ということです。ここには三方とも意見は違えど、共通の見解を持っているご様子です。しかし、項目3について見解の相違が出てきました。
     緩やかなものですが、
     ≪数式化可能≫水芭蕉猫様
     ≪言及なし≫天野様
     ≪数式化(理論上はできるが)不可能≫中村様

     しかし見解の相違の中に共通していること部分がありました。やはりキャラクターにパラメーターはある、ということです。つまり理論上は可能だということに異論は出ていないということです。

     水芭蕉猫様が特に好きであるキャラクターに関して。
     秋山先生は電撃文庫の作家様ですね。今は活動されていないのかな……? 僕も『イリアの空UFOの夏』と『ミナミノミナミノ』しか読んだことないので、どのようなキャラクターを書かれるかは詳しく説明できないのですが、ずばり、神夜様の作品に出てくるような人物です。神夜って誰だよって人……、どうしよう、言ってしまうと一昔前のテンプレです。豪快に笑う眼鏡をかけたスーパーマンだったり、感情表現に乏しい女の子だったり、はたまた特長のない男の子(たいていが主人公)だったりします。
     桐乃はツンな妹でオタク、でも実は兄貴(主人公)のことが大好きというお人です。あと有言実行。強い意志でなんでもやっちゃう努力の天才。
     勅使河原教授はググったんですが、満足な回答は得られませんでした。天才緊縛師、相手を視線だけでイかせるまでに調教することができるなどカリスマ的な能力がある。おじいさんは伯爵かな。できれば彼の魅力についての説明が欲しいです。
     中村様の好きなキャラクターはルパン三世とのことですが、自分には彼が情景・世界・環境依存のキャラクターに見えません。この部分は中村様の意見に矛盾があるように思えるのですが……。たとえばルパンを描く人間は話によって異なります。宮崎駿先生も参加していた作品があったんじゃないかな。それはつまり、世界によってルパンの性格が変わっているというのでしょうか? 確かにキャラがその世界の中で生きていることが大切だというのは抽象的ではありますが、非常に納得のいく答えであります。しかし、ルパンはもう一人歩きしていて、個別でキャラクターとして愛されている。そこにもう世界なんてものは煩雑化し、存在しないのと同義なくらいにカオス化しているのではないでしょうか。それは世界という重要なファクターなしに愛される要素があるということにはならないでしょうか。
     また水芭蕉猫様の上げられた、桐乃と勅使河原教授も同様ではないかと思うのですよ。環境に依存しないカリスマ性がある。そのように思います。作者は偶然生み出すことに成功したのか、それとも計算して作り上げたのか、どちらにせよ、これは魅力的なキャラクターを分析可能ならしめることを示しているのではないかと思うわけです。
     一方で、秋山先生の描く人間は、カリスマ性も見られる一方で、環境に依存している。主人公なんかがそうです。その点は僕もお三方と同じ意見です。
     僕はそのカリスマ性を探っていくべきだと思いました。

     世界で生きているようにするのは、確かに境界線かもしれません。しかし果たしてそれだけなのか、僕は疑問を投げかけたい(すみません、中村様)。
     また世界で生きていることが境界線なら、具体的にはどのようにすれば世界で生きるのか。天野様のように明確なイメージがある派だから、その過程がブラックボックスでいいのか。いいえ、ここはさらに突っ込んでいくところでしょう!

     議論をまとめます。
     【キャラクターは情景と連動している】
     【魅力的なキャラクターの境界線はその世界で生きているのかどうか】(←僕はこの答えには反例があると考えますので、疑問符です)
     【また方法論として別のジャンルの人間を『原液』として盗んできて、自作品において還元する】


     疑問点
    ・果たして境界線は『世界で生きている』ことだけなのか。
    ・カリスマ性とは何か。
    ・数値化できるという見解に個人間で相違がある。
    ・『世界で生きている』ことが境界線なら、そうすればキャラクターは世界で生きるのか。
    (・音読は美しい文章を書くことの重要な要素になりうるか。また他に秘訣はないか)
      →僕は小説は歌だ! と考えました。

     世界で生きていることについて、僕が思いついた方法論は、一人のキャラクターを他のキャラクターと関係させることです。誰誰が好きで、誰誰が嫌い。三角関係云々とかでよりキャラクター間の隙間が埋まり、現実味が増す(←ここに若干の論理の飛躍があるか)。
     しかしこれでは世界観、背景、情景とのリンクの問題が解決されていません。依然、強いイメージが必要だ、の一言に尽きてしまいます。
     
     こんなところでしょうか。なんか議論を難しくしちゃいました、すみません。
     簡単なものでも全然かまいません。皆様の意見をお待ちしております。
     天野様、水芭蕉猫様、中村様、ご意見ありがとうございました。お三方はもちろん、これを見ている皆様もどんどん議論に参加してみませんか。
     ずばりどんな思考回路で物語作ってんだ! と熟練の作家様を問い殺す良い機会ですよ!w
     
     以上であります。ピンク色伯爵でした。


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 887 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 22:10
    投稿者ピンク色伯爵

     風呂入ってました。ピンク色伯爵です。
     いや、お久しぶりです。天野様、初投稿で点数もらえたんですね……。それって最初から作家としての練度が高かったということなのか。うーむ、羨ましいです。しかし、羨んでばかりはいられない。精進精進。
     本題。書き方が参考にならないとありますが、そんなことはないと思います。ひとつの情景が先行するのは僕も同じであります。魔甲少女もそうですが、僕も最初イメージから入るんですよね。ロンドの方もまた然り。アレを書くにあたって浮かんだ最初の情景は暗い森の中を手を取り合って走る男女であります。もうひとつ追加で浮かんできたのが、冒頭のシーン、夕暮れの屋上です。やはりこんなシーンを書きたいというのはあるはずです。このシーンが書きたいから小説を書く。このシーンのために書き手として辛い場面をなんとか書ききる。やはりそれが小説を書くにあたっての原動力になるのでしょう。
     天野様のロンドの初期イメージについて。
    『ネット小説とは対極の世界として思いついたんじゃないかと思います。』
     対極は言いかえると、前時代的な、という意味でしょうか。ネット小説どころかネットが発達していない時代に、直に顔を合わせて文学を語るという点で『対極』の意味を使われたんだと受け取ったのですが。
     つまりお題を与えられ、何か現環境とは違うものをと考え、文学集会の図を思い浮かべたと、そうおっしゃりたいわけですね。思考プロセスは明確ですが、そこで何故、労働文学が出てきたのか、なぜ文芸雑誌ではなく、直接の寄り合いが思い浮かんだのか、そのあたりが謎のままですね。
     私見を言いますと、天野様の心の『原風景』と言いましょうか、流れる血の時代性と言いましょうか、そうした心に強く根付いたものがイメージとして現実化したのではないかと思います。なぜ浮かんだのか分からないのなら、それは自然に浮かんだということ。やはり過去のイメージがそのまま出てきたと考えるのが妥当なのでしょうか。
     それで、やはりそのイメージの中でいくつかのキャラクター像が浮かび上がっているようですね。僕も同じように思い浮かべているはずだというのに、天野様の描く人物は僕のものと比べ物にならないくらいに現実味があります。キャラクターが個性的であるというわけではない。しかし確かにそこにいる人間は『生きて』いて『息をして』いる。この違いは一体何なのか。
     イメージの明確、不明確の違いでしょうか。しかしそれならば小説を書くにあたってある種の先天的な優劣がついてしまうことになります。最初のイメージの時点で、登場人物を現実化できない時点で、能力が足りていないことになります。
     しかし、能力云々でこの議論を収束するのは無粋でしょう。
     天野様の発言から分かったことですが、

    【大切なのは最初に思い描く『強い』イメージ】

     ということであります。こんな理解でよろしいでしょうか。
     能力云々は置いておいて、これが明確にできればとりあえず天野様と同じスタート地点に立てるということです(ただし、用意ドンで小説を書き始めると、そこにはまた別の注意事項があると思われます)。
     皆様、これは重要な新事実ですよ!
     天野様は、イメージを先行させている。それも人が勝手に動き出すほどの強いイメージを抱いてから、執筆に臨んでいるのです!
     なるほど自分の中に根付くイメージならば、自然に今までの人生で出会った人間の態様が反映される。結果人間が理屈抜きで非常に活き活きと動き出す。テレビの中はどうなってんのかわかんないけど、スイッチ押せば番組が見られるんです!
     
     小説の執筆中はノリで話を進めて言っているとのこと。いや、書きながら考えるってそういうことなんじゃないかと思うわけですよ。
     でもそれって意識せずに面白い物語が書けるってことでしょうか。
     納得いきませんぞ!
     それともストーリーではなく、文章の美しさで魅せているのでしょうか。謎です。文学では美しい文章がものをいうのか……。文学を書く人はもちろん、僕のようなラノベ書きにも新たな方向性が見えましたね。
     では、どうすれば美しい文章になるのか。読んでいて心にしみわたるのか(感覚とか才能とか安易な答えはダメ)。
     先日とある方の感想を読んでいて、興味深いものを見つけたんです。そこで見つけたキーワード、それは……。

     音読です!!!!!!!!

     どうなんだ。音読すればいいのか!? それとも他に秘訣あるのか。
     謎です。
     天野様、ご意見ありがとうございました。天野様はもちろん、皆様の議論参加をお待ちしております。


     追伸、次回作も面白そうだなあ。なんだか最近天野様中毒になってきた気がする(気持ち悪いこと言ってますね……)。つか、音読の話したら、急に今上げた新作を前面改稿したくなってきた。あとで修正にかこつけてちょこちょこ直しておこう……(殴)


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 886 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 22:05
    投稿者中村ケイタロウ
    URLhttp://home.att.ne.jp/blue/nakamu1973/index.html

    こんにちは。

    1.ルパンIII世

    2.上手く言えなくて恐縮なんですが、シチュエーションやストーリーといった背景とキャラクターとを分離して、キャラクターだけを作り上げるということは、原理的にできないのではないかと僕は思っています。
     つまり、現実世界の人間もまた、周囲の他人や世界とのかかわりにおいてのみ人格を形成することできるのと同じように、ということです。
     ピンク色伯爵さんが例に挙げていらっしゃるような属性を設定するだけでは、キャラクターはまだキャラクターにならないのではないかと思います。DNAだけでは人格ができないのと同じく。
    『その人物は、ちゃんとその世界の中で生きているか?』という問い。「境界線」はその辺にあるのではないでしょうか。

    3.数値化はちょっと難しいと思います。あまりにも複雑でパラメータが多すぎて。3分間クッキングって、あれ3分じゃ作れませんよ。野菜から育てようと思うのならばなおさら。


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 885 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 21:46
    投稿者水芭蕉猫

    うぅむ、魅力的なキャラクターですか。難しいですね。私も中々テンプレに頼っているところがあるのでなんともはや……ただ、自分の場合テンプレはテンプレでもジャンル違いから引っ張るようにしております。
    例えば、ラノベ書くときにエロ小説のテンプレから引っ張ってくるとか。BL描く時ラノベのテンプレから引っ張ってくるとか。そんな具合です。

    1 沢山いて書ききれない……。じゃダメか。ラノベでは秋山瑞人作品全般キャラと、伏見つかさの「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」とか凄いと思います。とくに桐乃なんて我が妹に一部そっくりでスゲーと思いますね。秋山作品はどのキャラも魅力的過ぎてどうしようかと。あとは「バカとテストと召喚獣」とかも凄いと思いましたね。
     BLモノだと剛しいらの「禁縛」の勅使河原教授かな。サド紳士なんです。BLジャンルで「帝王」を感じたのは今の所このキャラだけですしね。

    2 うーんと、私はまず情景が浮かんで、次にどういう話にしたいかというのから考えます。「好きな人を心からの善意で殴ったり生ゴミ食わす話」とか「大事な人が死んで『よかったね、よかったね』と本心から言っちゃう話」とか。「愛ある触手プレイの話」とか。大抵その時ハマってるゲームや小説や音楽が元ネタになってます。
     で、一緒に頭の中でキャラクターが思い浮かべて、浮かんだキャラと対話するんです。君は誰? とか、何が好き? とか、どういうことがしたい? とか。そのうちキャラが固まってきます。ここでキャラの人格形成もついでに行われますね。最初は私と話が合わなくても、少しずつメタモルフォーゼすることもあります。
     ただ、これは長編に限った話で短編になると何も考えません。まず固有名詞を考えるのが苦手なので、キャラも最初はほぼ作りません。「聖夜」は私の好きなタイプの男二人がイチャついてるだけですし、輪舞曲の「脳みそに雨が降る」に至っては追いつめられ過ぎた私の見た幻からのスタートです。

    3 数値化することは可能かもしれません。量産することもできると思います。ただ、そのキャラが魅力的に動くように書けるかというと、そうでもなかったり……。それより作者が動かしやすいキャラクターで滑らかな物語にしたいのですよね。

     むー、何か色々書きましたが、その時の気分によって書き方はまちまちなんですよね; ただ、無理してキャラを作るのではなく、頭に好みのキャラを召喚する方が動きが滑らかかもしれません。


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 884 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 21:07
    投稿者天野橋立

    こんばんは、伯爵。
     僕の書き方というのはここに書かれているのとはほど遠いので、全然参考にならないと思いますが、面白そうなのでちょっと参加してみます。

     僕の場合は、最初に思いつくのはある「情景」であることが多いですね。最近作の「轢断の常磐線」だと、まずは「労働文学」という言葉と「古びた集会室でメーデー歌を歌う組合員たち」という場面が思い浮かんで、そこから全ての話を進行させて行きました。しかし、なぜあの課題でまずそんな場面が思い浮かんだのか、ここは自分でも良く分からないのです。多分、ネット小説とは対極の世界として思いついたんじゃないかと思います。登場人物たちについても、最初の絵が浮かんだ時点で何人かの風貌は見えてますので、後は話の展開に合わせるように各人物がそれぞれ役割を果たしてくれるのを、文章にして行くという感じです。さすがに長編の場合は一応登場人物は考えますが、あんまり細かい設定はしないし、設定しても全然その通りにはならないことがほとんどです。場面に応じて、かなり勝手にキャラクターが話し、行動します。

     ちなみにあの作品書き出した時点では、「最初は好評をもらう」→「先輩に否定される」→「他のサイトで酷評」という話の流れは一切頭になく、書きながら考えて行きました。元々、ストーリーを考えるのは苦手です。そもそも小説を書き出した動機が「架空の都市なんかの情景描写を書きたい」というところからスタートしていて、それだけじゃさすがに小説にならないので、後からストーリーを載せるというやり方をしていたので、今もそのやり方が抜けないようです。

     一応、大塚英志氏の本なんかも何冊か読んでますし、キャラクターやプロットを設定して書いていく、というやり方は知識にはあるんですが、うまく行かないですね。一度はそういうやり方で書く、という経験もしておいたほうがいいかなと思わないではないんですが。

     ちなみに、小説を書くに当たっての僕のメモというのは以下のようなものです。(これはまだ書くかどうか分からない小説です)

    ・オートスナック ・ネオンの下 ・県境越え ・歌手の女 ・ロードムービー的な ・千田マリ


    タイトルRe: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か――
    記事No: 883 [関連記事]
    投稿日: 2011/05/09(Mon) 03:05
    投稿者ピンク色伯爵

     物語も面白くなければキャラクターはさらに面白くないと定評があるピンク色伯爵です。どもども。定評じゃなくて悪評ですね。
     実はこの記事を投稿するきっかけは色々ありました。しかし大きなものを挙げますと、以前から僕の小説のキャラクターに面白みを感じられないとの感想がたくさんあったこと、そして先日僕の描くキャラクターがワンパターン化(つまりネタ切れ)しているのではないかという控えめな指摘を受けたからであります。指摘して下さった皆様にはこの場を借りてお礼を言いたいです。

     物語におけるキャラクターについて。
     この記事群を作ろうとした発起人でありますので、多分に喋ります。皆様は二言三言でのレスでもOK。まずレスがあっただけでピンク色は無視されていなかったんだと泣いて喜びます。
     
     本題。
    1、ハーマイオニー・グレンジャー(ハリー・ポッターシリーズ)が魅力的だと思います。なんだか活き活きしていますよね。しかも人間臭い。ロンが結婚していなかった僕が嫁にしてました(殴)。

    主人公(メインキャラクター)に作成するときに必要な要素

    1 名前 2 性別と年齢 3 容姿 4 服装(デフォルメ)

    5 性格(←これが難しいよね!) 6 一人称 7 表情や仕草(毎回パターン化する) 

    8 趣味 9 長所と短所

    10 特技 11 目標・目標を達成したい理由 

    12 現在の役職 13 過去 14 備考(喜怒哀楽の対象)

    ↑とあるサイトをあくまで参考程度にかんがみた結果できたフォーム。毎回これを埋めているのだがうまくいかない……。

     さて、ハーマイオニーはなぜ魅力的なのか。僕は考えるわけです。勉強ができるから? 顔がいいから? エマ・ワトソンだから? いえいえ、そのようなひとつの側面だけでは結論は到底出せるものではありません。
     その魅力は一概には語れません(できたならこんなスレは立てません)。しかし、問題解決に向けての努力や、ひたむきさ。またヴォルデモートのような本物の天才とはやや違う「ひたむきさ」がその魅力の秘訣なのではないかと思います。要はそこに人間臭さを感じるわけですね。ああ、こいつ頭いいけど人間なんだなと感じるわけです。そうしたら親近感が湧く。これぞ魅力的なキャラクターですね。

    2、ではその要素を一般化することはできるのでしょうか。僕にはできないからこのスレを立てたんですけどね(しつこい)。
     しかし丸投げにするわけにはいきませんから、キャラクターを物語製作のどの過程で考えるのか、僕のいつものやり口を書いておこうかと思います。要はピンク色のプロットですね。酒の肴にでもしてやってくださいw

    魔甲少女レイナ キラ☆ プロット

    →暗闇の中、座り込んで泣いている少女。
    →黒い雨が降っている。周りには誰もいない。
    →少女はやがて、涙をふき、立ち上がる。前へと進む決意を秘めて。
    テーマ: もう一度立ち上がる勇気、AIが持つ感情
                      →『さびしい』
                      →誰かのために必死になれる優しい友達欲しい

    登場人物(だいたい省略)
    1、千堂レイナ   14才     痩せてる、貧乳、ニンフェット!
      
      制服(デフォ)  優しい性格優柔不断    一人称「わたし」

      八の字眉毛(←あくまで頼りなげなイメージ)  好き:友達と話すこと

      嫌い:数学・社会・ひとりぼっち    長所:思いやりがある

      短所:しゃべりがくどい。人について回る。 

      武器:魔法の杖・必中魔法。覚醒(アウェイクン)、解放(リリース)、破壊(ルビ未定)、再生(リバイブ)のうち、覚醒まで。覚醒では必中の炎で周囲を焼き尽くす。「呪文未定」

      目標:魔法少女になっちゃった→ウィルスは私が倒す!!

      現在の役職:仮想工学科中学二年生・魔法少女

      過去:姉を亡くしている。


    世界観

    →未来の日本2040年
    →2028年全人類の能力を超える知能を持つスーパーコンピュータが生まれる。この年は特異点と呼ばれる。
    →WWスカイプ→ケータイ使われなくなる
    →仮想都市の創設。ゲームの仮想化から始まり、リアルと異なる仮想の世界に都市を築く。
    →ロボットの存在。→個の進む日本社会。
     →日本のGDPは4位に(3位インド)。
    →電子化の時代を描く。

    ストーリー(省略)


     書き終わりました。結局キャラクターは物語の部品として見ているいるということなのか。どうやら、僕は物語の構想(最初に抱くイメージ)段階で主人公の像を半ば決めてしまっていますね。こうして書き出してみて初めて知りました。
     しかし、これが分かったところで魅力的なキャラクターを描く力にはなりません。どうすればよいのか。うーん、現実に出会った魅力的な人物をネタにするとか? それじゃいつかネタが尽きますし、現実でモデルにする魅力的な人物をどうやって選定するかが次の課題になってしまいます。もしそれで魅力的な人物が何たるかが語れるのならば現実にいる人間をモデルにする意味がなくなりますし、話は堂々巡りになってしまいますよね。
     こんなキャラクターが好き! という統計を取って、それぞれのキャラクターのパラメーターから人気の高い部分を採るとか? 項目3の話になってきますね。しかしこれでは自分の好きなキャラを作るのではなく、読者に合わせたキャラになってしまう。具体的な方針としてはこれがもっとも答えに近いと思いますが、我々が描くにあたって、楽しめるか否かという点で、決定的な欠落があります。うーん。難しいなあ……。

    3、数値化はできると思います。じゃなきゃこんなスレ立てません。数値化できなくとも、キャラを作るにおいての具体策と注意点まで抽出できれば上々かと。この項目は皆様の意見を基に考えていきたいですね。

     以上、長々と語ってまいりました。つまんない意見しかないから投稿できない、なんてことはありません。二言三言、何かお言葉がいただければと思っております。
     てか、書ける人は、キャラ云々もそうだけど、面白い話の書き方についても意見をぶちまけてほしいです。
     以上であります。この議論が、皆様の新たな指標となることを祈っております。


    | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |


    - Web Forum -   Modified by isso