タイトル | : Re: 小説の描き方――魅力的なキャラクターとは何か―― |
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投稿日 | : 2011/05/09(Mon) 21:07 |
投稿者 | : 天野橋立 |
こんばんは、伯爵。
僕の書き方というのはここに書かれているのとはほど遠いので、全然参考にならないと思いますが、面白そうなのでちょっと参加してみます。
僕の場合は、最初に思いつくのはある「情景」であることが多いですね。最近作の「轢断の常磐線」だと、まずは「労働文学」という言葉と「古びた集会室でメーデー歌を歌う組合員たち」という場面が思い浮かんで、そこから全ての話を進行させて行きました。しかし、なぜあの課題でまずそんな場面が思い浮かんだのか、ここは自分でも良く分からないのです。多分、ネット小説とは対極の世界として思いついたんじゃないかと思います。登場人物たちについても、最初の絵が浮かんだ時点で何人かの風貌は見えてますので、後は話の展開に合わせるように各人物がそれぞれ役割を果たしてくれるのを、文章にして行くという感じです。さすがに長編の場合は一応登場人物は考えますが、あんまり細かい設定はしないし、設定しても全然その通りにはならないことがほとんどです。場面に応じて、かなり勝手にキャラクターが話し、行動します。
ちなみにあの作品書き出した時点では、「最初は好評をもらう」→「先輩に否定される」→「他のサイトで酷評」という話の流れは一切頭になく、書きながら考えて行きました。元々、ストーリーを考えるのは苦手です。そもそも小説を書き出した動機が「架空の都市なんかの情景描写を書きたい」というところからスタートしていて、それだけじゃさすがに小説にならないので、後からストーリーを載せるというやり方をしていたので、今もそのやり方が抜けないようです。
一応、大塚英志氏の本なんかも何冊か読んでますし、キャラクターやプロットを設定して書いていく、というやり方は知識にはあるんですが、うまく行かないですね。一度はそういうやり方で書く、という経験もしておいたほうがいいかなと思わないではないんですが。
ちなみに、小説を書くに当たっての僕のメモというのは以下のようなものです。(これはまだ書くかどうか分からない小説です)
・オートスナック ・ネオンの下 ・県境越え ・歌手の女 ・ロードムービー的な ・千田マリ