タイトル | : 小説創作日記 イメージ編2 |
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投稿日 | : 2011/05/11(Wed) 23:59 |
投稿者 | : ピンク色伯爵 |
こんばんは皆様。ピンク色伯爵です。
誰も止めてくれなかった……。
どこかで期待していたんです。誰か優しい人が「ピンク色頑張った。もうゴールしていいよ」と言ってくれるのを。しかし、現実はそうはいかなかった。いいですよ、こうなったらマジでやります。そういうわけでプロジェクト始まっちゃいます。
・とりあえず題材は決まりました。輪舞曲の『黄昏の森へ』の完結版です。さて、何を書きたいか、僕は考えるわけであります。とにかくイメージを言語化してみます。
→主人公は男子高校生 ヒロインは人間ではない 青春 田舎 夕暮れ 現代 ノスタルジー 神社
・次にどんなシーンを描きたいかぼんやりと考えます。
→暗い森の中を手を取り合って走る男女 夕暮れの校舎の屋上 夏の匂いのする道 麦わら帽子に白いワンピースの少女。
うーん。イメージとしてはこんなものか。非常に曖昧でまとまりがないですね。うまい小説家というのはこの時点でのイメージがもっと詳細なのかもしれません。もう少し突っ込んでみます。
・結局、読者に何を伝えたいのか。小説を通して何を言いきるのか。
→白いワンピースの女の子といちゃいちゃしたい。それでいて読者に柑橘系の爽やかさを与えたい。田舎に行きたくなるような小説を書きたい。
少し具体的になりました。しかしこれでは結局読者に何を伝えたいか分かりません。そこを一本筋が通るように書いてみましょう。多分これが強力なイメージになるのでしょう。
→誰かと一緒にいるということ(いちゃいちゃしたい、手を取り合ってというところから派生)。→人は一人ではないということ。→人と人とのつながり、絆。
・ずいぶん明確になってきました。つまるところ、『人との絆』を描きたいわけですね。だからもう一人じゃないというテキストが出てくるわけですし、手を取り合って走る男女のイメージも孤独感の払しょくをイメージできるわけです。
こんなものだろうか。このイメージの水準の如何によって、天野様と同じスタートラインに立てるかどうかが決まってくるわけですがはてさて……。
・大切なことを伝え忘れていました。文章の量です。だいたい原稿用紙に換算して200枚をベースにやっていきたいと考えています。それではこの200枚をどう料理していくか、ぼんやりとしたイメージを抱きます。
→ヒロインとの出会いを書きたい。手を取り合って森を走る主人公とヒロインを書きたい。絆を思わせるようなイベントを書きたい(解離→融合→絆の単純な伏線)。夏の匂いのするシーンを書きたい。
うーん。これ以上は無理か。登場人物が決定していないのだから当然かもしれませんね。そういうわけで、短いですがイメージ編終わりです。次はキャラ編。キャラ編ののちに本格的な世界を作っていきます。
さて、次こそがこの議論で得たものの真価が問われるところですね。続く。