えぇと、もともとの言いだしっぺの夢幻花です。そのくせ模造の冠を被ったお犬さまさんにお任せしていて、一切なんにもしていない駄目すぎる言いだしっぺです。す、すみません。
「まったく同じ内容の話をまったく同じ人物の視点で、まったく同じ時間軸で書く」という小説があったら面白そうだから読みたいなぁ、ということをブログに書きましたら、模造の冠を被ったお犬さまさんが「登竜門でやったら面白いんじゃないか」とおっしゃって、企画を立ち上げてくださいました。
言いだしっぺなのでもちろん、企画には参加できたら嬉しいし、もともと書きたいと言うより読みたかった方なので、できる限りは感想を付けたいと考えています(モバイルがあるので、読むだけは、必ず全部読もうと思っています)すごく楽しみな企画なんです。
ですので、ですから思うのですけれど、やっぱりこの設定はちょっと難しいんじゃないかと、実は私も思いました。模造の冠を被ったお犬さまさんにはものすごく申し訳ないんですけれど……ごめんなさい。
縛りが多いというよりは、物語の設定が複雑というか、特殊すぎる気がするんです。全員同じストーリーで書くということは、ストーリーで魅せる物語は書けないということではないでしょうか。どちらかっていうと文章力や表現力、読ませ方が問われる小説になると思うので、できるだけ説明の要らない物語にした方が良いと思います。模造の冠を被ったお犬さまさんが作った設定は面白そうだとは思いますが、風変わりすぎて課題曲向きじゃないかも。
お料理で言えば、普段中華やフレンチなどの各々の得意分野でお料理しているシェフを集めて、全員にポピュラーな「ハンバーグ」とか「プレーンオムレツ」という課題と同じ材料を渡し、どう味付けが変わるのか、包丁さばきや焼き加減で個性を楽しむ企画だと思っています。課題を変わった創作料理にする必要はありませんよね。「たまご」という素材(お題)が決まっていて、それで創作料理を作るなら別ですが。
最後はちょっと、模造の冠を被ったお犬さまさんに私信です。
お忙しい中、企画を立ち上げてくださってありがとうございました。
主人公が男女どちらでも良いようにしてくださったり、ラストにはすこし自由要素をいれてくださったり工夫して、しかもかなり早い段階で設定を考えてくださったのに、ごめんなさい。
もしよろしければ、もっと単純で書きやすい設定を一緒に考えていただけませんか。それか、他のみなさんが仰るように縛りを軽くしてしまうとか。想像していたものと違う形になるものはちょっとだけ残念ですけれど、みんなが楽しく参加できるもののほうがいいのかなぁ、と思います。
今彩の残念な頭でちょっと考えたのは、「喫茶店にて。恋人を待つ主人公。すると隣の席の二人組み(恋人と同性)が、恋人のことと思しき、よくない噂話をしている。主人公には気付いていない様子。恋人のことを信用している為信じたくないが、確かに思い当たるふしが。疑惑の念を抱き始めた頃に恋人がやってくる。」というような、単純でありがちな話です。自由度は高めだけど、サスペンス調にしたりコメディー調にしたり、恋愛ものにしたりはできるかなぁ……とか。でもやっぱちょっと微妙。