『遅咲き』 ... ジャンル:ショート*2 未分類
作者:マコ                

     あらすじ・作品紹介
自分に自身がなくて何もかも諦めてしまったあなた。そんなあなたを優しく見守る、誰かからのメッセージ。遅くてもいい。君だけが持つ光を放つ花を咲かそう。

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
君はいつになったら咲くんだい?
ほら、周りを見てごらんよ。咲いてないのは、君だけだよ?
君の隣やそのまた隣、み〜んな咲いているじゃないか。
これって凄く恥ずかしいよね。
なぜって、君だけ取り残されてるようじゃないか。

そんな目で僕を見ないでおくれ。
悪いのは誰だい?僕?ぼくじゃないよ…。
咲かない君が悪いんだよ。
なんだって?
土が悪い?
そんなの言い訳じゃないか。周りをみてごらん。
君の隣は特別かい?君の後ろは特別かい?
違うだろう…。

ん?今度はなんだい?
水が悪いだって?
それも言い訳だよ…。周りを見渡してごらんよ。
君の周りはなにかに囲まれているかい?柵でもあるのかい?
水が偏っているかい?
そんな訳ないだろう…。

そんなことを言っている暇があるのなら、早く咲いたらどうだい?
そう睨むなよ…。
僕は君のために言っているんだよ?君はそのままで悔しくないのかい?
僕ならイヤだね。そんな姿で一生を終えるなんて…。
考えただけで寒気がするよ。
まぁ、君は君さ。咲く気がないのならずっとそのままで居るがいいさ。
でも、早く咲かないと君はただの草だよ…?
咲くことのない草だ。
それで良いのなら、ずっとそのままの姿で居れば良いよ。

やっぱり嫌なんだろう?
だったら、早く咲かそうよ。遅くてもいい。
遅くても良いんだ…。
君にしか咲かせない、君だけの花を…。
きっと、他の人とは違う光を放つんだろうね。
そして眩しいくらいに輝くんだ。
早く見てみたいものだね…。
さぁ、早く花を咲かして僕を安心させておくれ。

ん?どうしたんだい?
あぁ、心配しなくて大丈夫だよ。
君の花は美しいはずだよ。
この世に汚れた花などないんだから…。
美しくなりたい。そう思っていれば誰でも美しくなれるんだ。
君の花はきっと綺麗だ。
苦労して咲かせた花ほど綺麗なものはないんだ。

さぁ、遅くてもいい。
君だけの美しい花を僕に見せておくれ。
僕が居なくなっても、その輝きを放って今の君のような子を元気付けてやっておくれ。

今度は君の番だ。
さぁ、君だけの花を咲かそう…。

2009/03/24(Tue)17:17:14 公開 / マコ
■この作品の著作権はマコさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
親のつもりなんでしょうか…?
それとも、あなたを見守る守護霊でしょうか?
とにかくあなたの見方であることは確かです(笑)

これは今の私に向けた、私の気持ちなのかも知れませんね…。(笑)
読んで頂いた方、どんなことでもいいのでご感想お待ちしてます♪
これからもよろしくお願いします。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。