『呪の血〜序章〜』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:夕貴兎                

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
ある村に一人の少年がいた。名は、妖子…。憑き者であった…。
憑き者とは、代々から動物霊などにとり憑かれた者のことで、その血は呪われたものとされ、恐れられた…。
妖子は、代々の蛇の霊を背負っていた。本家の先祖を呪い、子孫にまで憑きまとっていた。
「あいつは呪われし血を持つ恐ろしい奴だ。」
そう罵られ、除け者にされていた。その噂は村の外にまで広がり、外に出かけても避けられる生活だった…。
そんなある日、妖子の本家へと訪問者が現れた。
「その呪われた血、うまく遣ってみないか?」
訪問者は、そんな事を言いだした。
「何言ってる!この血を遣うなんてできるわけない!」
「やってみないとわからないだろ?」
そう言われ、妖子はしぶしぶ話を聞くことにした。
その訪問者は、「修貴」という名で、変わった仕事のできる奴を探していたという。
「で、この血、どう遣えと?」
「お前、背中にそんなん背負ってんだから、人間の霊なんかも見えるんだろ?」
「まぁ、少しは…。それが?」
「じゃあ、こういうのはどうだ?金儲けできると思うぞ〜。」
修貴の話によると、蛇を手懐け、成仏できない人間の霊を除霊したりしたらどうだろうと言うのだ。
「でも、霊は金なんかくれないだろ。」
「その辺のを除霊するんじゃないさ。依頼されたのをするんだ。」
まぁ、悪い話ではない。仕事を探そうと思っていた頃だし…。妖子は承知した。
こうして妖子の第一歩の運命は始まった…。
背中の蛇と共に…。

2004/01/10(Sat)10:49:19 公開 / 夕貴兎
http://www.geocities.jp/yuu11282004/index.html
■この作品の著作権は夕貴兎さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
小説を書くのは初めてなので、上手く書けてないと思います…。続きものにしようと思ってますが、書けるかどうか…でも、なんとか頑張ろ〜とは思ってます!アドバイス頂けたら嬉しいです☆

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。