- 『呪の血〜序章〜』 作者:夕貴兎 / 未分類 未分類
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ある村に一人の少年がいた。名は、妖子…。憑き者であった…。
憑き者とは、代々から動物霊などにとり憑かれた者のことで、その血は呪われたものとされ、恐れられた…。
妖子は、代々の蛇の霊を背負っていた。本家の先祖を呪い、子孫にまで憑きまとっていた。
「あいつは呪われし血を持つ恐ろしい奴だ。」
そう罵られ、除け者にされていた。その噂は村の外にまで広がり、外に出かけても避けられる生活だった…。
そんなある日、妖子の本家へと訪問者が現れた。
「その呪われた血、うまく遣ってみないか?」
訪問者は、そんな事を言いだした。
「何言ってる!この血を遣うなんてできるわけない!」
「やってみないとわからないだろ?」
そう言われ、妖子はしぶしぶ話を聞くことにした。
その訪問者は、「修貴」という名で、変わった仕事のできる奴を探していたという。
「で、この血、どう遣えと?」
「お前、背中にそんなん背負ってんだから、人間の霊なんかも見えるんだろ?」
「まぁ、少しは…。それが?」
「じゃあ、こういうのはどうだ?金儲けできると思うぞ〜。」
修貴の話によると、蛇を手懐け、成仏できない人間の霊を除霊したりしたらどうだろうと言うのだ。
「でも、霊は金なんかくれないだろ。」
「その辺のを除霊するんじゃないさ。依頼されたのをするんだ。」
まぁ、悪い話ではない。仕事を探そうと思っていた頃だし…。妖子は承知した。
こうして妖子の第一歩の運命は始まった…。
背中の蛇と共に…。
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■作者からのメッセージ
小説を書くのは初めてなので、上手く書けてないと思います…。続きものにしようと思ってますが、書けるかどうか…でも、なんとか頑張ろ〜とは思ってます!アドバイス頂けたら嬉しいです☆