『愛故に壊れてく』 ... ジャンル:恋愛小説 未分類
作者:レシア                

     あらすじ・作品紹介
好きなんだよ、本当に。君に愛を伝えたくて、しょうがないの。愛しい君への愛のメッセージ。

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 恋に落ちたのは、ほんの一瞬で。
 君を知るたび、もっともっと好きになってく。
 ねぇ、期待させないでよ…。
 じゃないと、もっと好きになっちゃうから…。

 中学校の卒業式。
 皆、それぞれの道を見据え歩いていくための分岐点。

「ねぇ、さつき? 気持ちを伝えなくても、いいの?」
「だって、もう卒業だし…連絡先も知らないし」
 あたしはそう、何気なく呟いた。
「じゃあ、聞いてあげよっか?」
「…え!? い、いいよ! 断られるのは目に見えてるし!」
「あ、教えてもいいって!」
 友人、加奈子は聞く耳もたずで、もう相手に連絡をしていた。
「…え、ほんとに?」
「ほんとほんと、ほら、送るから赤外線準備して?」
「え、と…あ、うん!」

 正直、断られると思っていたし、びっくりした。
 …でも、貴方には彼女がいるんでしょう?
 あたしと同じ名前のさつきちゃん。
 だから、期待なんかしちゃだめなんだ。

 胸が、チクリと痛んだ。
 でも、その内に秘めたほんの少しの淡い期待。
 それに葛藤していると…。

「ほら、上月にメールしなよ」
「え、なんで?」
 あたしが首を傾げていると、加奈子は呆れたという風に目を眇めた。
「上月は、さつきのメアド知らないんだよ? だから登録してもらわないと」
「あ、そっか…」
 あたしは携帯をぱちりと開き、内容を打ちはじめた。
「これで、よしと」
 自分の名前と登録をお願いする旨を伝え、携帯を再び閉じた。
「うぅー、緊張するよー」

2011/03/10(Thu)19:40:23 公開 / レシア
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■作者からのメッセージ
これは、私の実体験を元にした話です。
しかも、割と最近のお話。

勝手に期待しちゃうんですよね、恋愛って。
そしてことごとく玉砕するというかなんというか;

この作品はまだ未完成なので、気長にお待ち頂けますと、
幸いに御座います。

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