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『鏡と隣り合わせ ー第一章ー』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:みーな
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キーンコーンカーンコーン・・・と、チャイムがなった。
一時間目は終わりだ。
皆が、教室移動のため、教室をでる。
ガラガラと、音を立てて。
静まり返る教室。
次の時間は、「理科」
ありさの苦手な科目だ。
「理科かぁ・・・・。」
しぶしぶと、ありさは教室を出る。
その様子を、じっと見つめる、一人の少年がいた。
景一。
景一は、すぐに、白衣に着替え、理科室へと向かった。
教室の机に、小さな鏡を載せて・・・。
理科室では、もうすでに実験が始まっていた。
ありさは、失敗ばかり。
それでもやっぱり、「無表情」なのだ。
その様子を、ただただひたすら見つめる、景一。
理科の時間以外も、景一は、ありさのことを見ていた。
学校から帰るまで、ずっと。
その日の夜のこと・・・。
景一の部屋の中、景一は、鏡に向かって、何かを話していた。
「・・・はい。彼女は、一応、正常なようです。しかし、まだ、自分の力には気づいてはいません・・・。」
そう、景一が言い終わった後のことだった。
鏡の中から、女の人の声が聞こえた。
「よい。このまま続けなさい。」
「はっ。」
しーんと静まり返った夜のことだった・・・。
誰も、誰も気づかない、小さな小さないたずら。
でも、たった一人、それを見つけた少女がいる。
そう、『あのお方』から聞いた。
それが・・「彼女」
僕は、彼女を守るために生まれた。
チチチチチチチチ・・・。
鳥の声が響く、朝。
学校へと急ぐ子供達。
それは、鏡に映った合わせ鏡の世界。
その人たちは、もう、鏡の虜。
私のいいなり。
この世界と私たちの世界は、鏡でつながっているのだから。
何も知らないじゃない
何も知らないくせに
知ったような口で言わないでよ
あんた・・・何
普通の朝の出来事だった。
でも、ありさは知らない。
自分に隠された力と、その秘密を・・・。
そして、傷ついた、あの時を。
もう一度・・・。
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2003/11/10(Mon)20:41:30 公開 / みーな
■この作品の著作権はみーなさんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
鏡と隣り合わせ第一章です!
途中で、一人称になっていますが、誰が語っているのかがポイントになりそうです・・。
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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