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『鏡と隣り合わせ  ー第一章ー』 作者:みーな / 未分類 未分類
全角975文字
容量1950 bytes
原稿用紙約3.85枚

キーンコーンカーンコーン・・・と、チャイムがなった。
一時間目は終わりだ。
皆が、教室移動のため、教室をでる。

ガラガラと、音を立てて。
静まり返る教室。

次の時間は、「理科」
ありさの苦手な科目だ。
「理科かぁ・・・・。」
しぶしぶと、ありさは教室を出る。
その様子を、じっと見つめる、一人の少年がいた。

                   景一。

景一は、すぐに、白衣に着替え、理科室へと向かった。

   教室の机に、小さな鏡を載せて・・・。

理科室では、もうすでに実験が始まっていた。
ありさは、失敗ばかり。
それでもやっぱり、「無表情」なのだ。

       その様子を、ただただひたすら見つめる、景一。

   理科の時間以外も、景一は、ありさのことを見ていた。
  学校から帰るまで、ずっと。

その日の夜のこと・・・。

景一の部屋の中、景一は、鏡に向かって、何かを話していた。
「・・・はい。彼女は、一応、正常なようです。しかし、まだ、自分の力には気づいてはいません・・・。」
そう、景一が言い終わった後のことだった。
鏡の中から、女の人の声が聞こえた。
「よい。このまま続けなさい。」
「はっ。」

    しーんと静まり返った夜のことだった・・・。



    誰も、誰も気づかない、小さな小さないたずら。
  でも、たった一人、それを見つけた少女がいる。
   そう、『あのお方』から聞いた。
   それが・・「彼女」


僕は、彼女を守るために生まれた。


     チチチチチチチチ・・・。
鳥の声が響く、朝。
学校へと急ぐ子供達。
それは、鏡に映った合わせ鏡の世界。
その人たちは、もう、鏡の虜。
私のいいなり。
この世界と私たちの世界は、鏡でつながっているのだから。




                    何も知らないじゃない
                    何も知らないくせに
                    知ったような口で言わないでよ
                    あんた・・・何

普通の朝の出来事だった。

でも、ありさは知らない。
自分に隠された力と、その秘密を・・・。

         そして、傷ついた、あの時を。
               


                          もう一度・・・。
2003/11/10(Mon)20:41:30 公開 / みーな
■この作品の著作権はみーなさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
鏡と隣り合わせ第一章です!
途中で、一人称になっていますが、誰が語っているのかがポイントになりそうです・・。
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