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   『永遠の物語〜1章〜 <1話>』  ...  ジャンル:未分類 未分類
 作者:Chad                 
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 1章<戦う者達>1話<紅い魔法使>
 「ファイアーボール!」
 紅いマントを羽織った男の声と同時に、
 ズガァン!と爆音が轟く。
 その爆発と爆風で、盗賊団がフッ飛ぶ。
 「たあいもない・・・」
 マント男が剣を背中の長剣を抜き、華麗な剣裁きで斬り捨てる。
 無論、切り続けていく内に、ボスだけになった。
 「消してやるよ」
 言ってマント男が、ボスの方に手を向ける。
 「く、くそぉっ!」
 ボスが背負っていた、大剣を構えて赤マントへ走る。
 「遅いッ・・・!」
 赤マントが2.3歩後退し、口を開く。
 「ファイアーボール!」
 さっきの爆音より大きな爆音が洞窟内を駆けめぐる。
 ボスは爆風が消えた頃には、骨の1欠片もなく、消し飛んでいた。
 赤マントは無言で奧へと走った。
 奧の宝物庫の鉄格子を一閃で切り落とすと、中へ入って見回し、
 なにか発見すると、そっちへ一直線に行く。
 「これか・・・」
 男は服のポケットから紙を取り出す。
 紙にはその発見した物と同じ形をしていた。
 さらに、こう書かれていた。『この宝石は緑色である。盗賊団から取り戻してくれたら100000Gの報酬を授けよう』と。
 確かに緑で、形も一緒だった。
 入れるように言われた袋に入れると、さっさとくるりと反転して、帰っていく。
 他の宝物には、手や目も向けなかった。
 銅貨、金貨、銀貨、昔の古代金貨や宝石、剣、盾もあったが。
 盗賊団の洞窟から出ると、黒馬に乗って、走り去って行く。
 彼の名前は、ダルフィン。通称ダルフと呼ばれている。通り名は「紅の魔法使」。
 ダルフィンは、この近くの町「アレイトーン町」の老人の家に行った。
 時は7時。トントン、とドアをノックする。
 「はぃょ、少し待ちなされ」
 と声が中からする。直後にどたどたと歩く音。
 ガチャ・・・ドアが開くと、中から一人のご老体が出てくる。
 「おやおや・・・紅のダルフさんかい。まぁ入って下され」
 「失礼」
 言って二人は家に入っていく。
 玄関から上がって数歩足を進めると、ダルフィンが途中で話を始める。
 「依頼された宝石は持ってきた」
 「ま、座りなされ」
 言われるままに、ダルフィンは座る、といそいそと袋を取り出す。
 「これです」
 「おお、おお、ありがとさん」
 ・・・暫しの沈黙。
 「おぉや?」
 「?」
 ダルフィンが帰らないのを不審に思ったのか、感嘆の声を漏らす。
 「報酬・・・」
 「おお、おお、そうでしたるすいませんねぇ・・・」
 ポケットから取り出した封筒。その封筒を受け取るなり、封を切り、袋を開ける。
 100000G札が入っている。
 「確かに受け取った。じゃあな」
 ダルフィンは立ち、椅子を入れると家から出ていく。
 「ぁりがとさんやぁ・・・」
 最後に、その声が聞こえた。
 
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2003/11/07(Fri)19:16:10 公開 / Chad
 ■この作品の著作権はChadさんにあります。無断転載は禁止です。
 
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■作者からのメッセージ
 初投稿しました。Chadです。
 小説を書くのは初めてな者で、だいぶ自信が
 ありません。アドバイスや苦情、ダメ出し、
 感想等々を書いて下さるとありがたいです。
 参考にさせて貰います。
 
 最後に一言・・・寒くなってきましたね〜
 
 それでは2話目も書くつもりが
 あってしまいますので読んでくださいね。
 暇なら。暇つぶしにならないと思われません。
 遠回しに言ったな〜
 
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