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   『くれよんの魔法  第三章』  ...  ジャンル:未分類 未分類
 作者:あやな                 
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 待って
 行かないで
 
 「りょく!」
 
 ピチチチッチチチチ・・・・
 翌朝、私は泣いて目を覚ました。
 あれ?私、どうして泣いていたの・・・・。
 「わかんないなぁ・・・・。」
 わたしは、そうぼやきながら、階段を下りた。
 あ〜あ・・・・どんな夢見てたんだろう・・・・覚えてないな・・・。
 私は、そんなことを思いながら、トーストを口に運んだ。
 食べる気ももう、ない。
 「ごちそう様。」
 さっさと朝ごはんを片付けて、私は学校へ向かった。
 また、あの曲がり角を曲がるとき、彼にあった。
 「透君、おはよ。」
 透君は、ちょっと、ご機嫌斜めで、「うん・・・・。」と答えてくれた。
 ねえ、私、何かした?
 どうしてそんなに傷ついた顔するの。教えて・・・・。
 まあ・・・そんなこと・・・どうだっていいんだけど。
 
 「「八時十五分・・・・。」」
 時計を見ながらそういった。
 ちょっと私は小走りで向かったけど、
 やっぱり・・・・駄目ね。
 「あ・・・急がなきゃね・・・・。」
 
 今日は、体育があるんだっけ?
 いやだな・・・・。
 
 −体育の時間ー
 透saido
 
 僕はいつもどおり、走っていた。
 そうしたら、木陰に、人が一人。誰だろう。
 近づいてみると、あれ・・・?真奈美ちゃんだ。
 どうしたんだろう。
 僕は、先生に事情を尋ねた。
 「ああ、亜月か。なんか、小さいころから、病気を背負っているらしいんだ。なんでも、運動すると、咳がでて、止まらなくなるそうだ。あと、ちょっとした興奮でも、苦しくなってしまうようだがな。」
 
 「そうですか・・・・。」
 僕は、何も知らなかった。
 そう、何も知らなかったんだ・・・・・。
 
 
 ごめんね・・・・
 
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2003/10/28(Tue)16:04:17 公開 / あやな
 ■この作品の著作権はあやなさんにあります。無断転載は禁止です。
 
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■作者からのメッセージ
 初めて描いた、透サイド。
 いかがでしたでしょうか?(いや、読む人いないんじゃあ・・・。)
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