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『9(きゅう)の宇宙飛行士』 作者:いざや編集部 / SF 異世界
全角2276文字
容量4552 bytes
原稿用紙約6.9枚
宇宙を非現実的な仮想の小説にしました。

〜9(きゅう)〜

@その惑星は地表が砂漠化。

舞台の世界はイエスキリストの細胞のクローンばかりがごくごく普通に

市民として生活するどこかの惑星。さまざまな格好と職業に関わらず、

自分の存在に何の疑問も抱かない。生殖して増えず、本人たちが寝ている間に

分裂してしまうからだを持っている。それになんら疑問を持たないような脳となっている。

8という数字になぞらえた手錠をかけられた、

ごく普通のサラリーマン風の容姿をしたボノボという変わった名前の

中年男性が、ただひとり容姿が自分たちとは違うからという理由で救世主と勝手にあがめられ

世の中は統一されている。ボノボ自身はその気は毛頭なく、

そもそも自分のアイデンティティは思春期の中学生以下で情緒不安定で

どうしたらいいのか戸惑いつつも、自分の役割を果たそうと模索していた。

そこに一人のスキンヘッドの女性の姿をした異星人ヨミがその惑星にポッドと共に送り込まれてきた。

ヨミとボノボはお互いのことをどう思うのだろうか。

Aかつて地球といわれていた、ヨミという夜と母性を象徴した名前を冠した

太古の昔異性人のつくった人工衛星があった。

5兆年にいちど、その衛星は8本の首を持つ龍に姿を変えてあやしく、

それ以上の神々しさで異星の人々を魅了するのだった。

そこでとある時代、人間という存在のいたころ十字架にかけられたイエスは、

「そっとしておいて」という言葉と共に弟子たちの前で死後、分裂しはじめる―。

ヨミという惑星そのものが、イエスだったのだ。その体の奥底から、

一人の名も無き少年が登場する。その少年は記憶を亡くしており

自分のアイデンティティにとことん悩み、平成の時代に会社を辞め、適当に出家する。

適当に、しかし本格的に勝手に修行を重ねて、苦行では無理だ、なんか無理やと思い込み

菩提樹の前で座禅を汲むこととなったのであった。

これが人類初の悟りを開いた人の誕生だった。

みんなが悟り開いた記念のために、本格的な12月24日が決まり、

クリスマスケーキを買ってくる所で物語は幕を閉じる。

B悟った少年はやがて歳を重ねてゆき、第2次記憶退行が始まり、

自分が悟った事実を忘れかけていたころ、

世界は見たこともない長髪の外人ばかりの地上と化していたことに気付く。

一夜にして世界はその外人だらけとなっており、神聖視された挙句その証に不可思議な

手錠をされてしまい、宮殿の中で豪華な料理を前にして錯乱しかける。

帰る家も無いのにホームシックのような不思議な心持の中、流されて日々を送るうちに、

ヨミと名乗る、ポッドにのった一人の美しすぎる女性と出会う。

その美しさと存在そのものの異質さに惹かれ、半ば無理やりに近い形で結婚しようとする。

ある日、あさ目がさめると子供が生まれており、どこからその子がやってきたのかを問い質すと、

「私とあなたの子じゃないの?」といわれ、わかったような、

わからないような不思議な気持ちとなるがとにかくそれは自分の好意が通じた結果かもしれない

事実のほうが嬉しさとなり、その現実を肯定しようとする。

次第に鼻を洗うと10人兄弟がどこからかやってくる、目を洗ったあと100人姉妹がいることに

歴史が変わっている、生活費の点でも100人を超え始めたころからこれでは

養えないということになり、その謎を暴こうと外出すると、

やがて町中の外人たちと自分の子供たちの信じられない光景を目の当たりとすることとなる。


C2000年代の現代、過去の末世悟った人の血を受け継ぐ子供たちが、

60億人の世界を形成する社会。そのなかでも直接オリジナルの血を受けず悟れなかった子供たちは、肉体保持より先に自分を認められないという重大問題に直面し、精神疾患を引き起こしその気迫で月にロケットで逃げる。そこでその反動から、精神よりも文明のほうが正義という思考に到達し、高度な文明を作り上げる。次第におそろしいまでの時間の流れと共にその容姿すら巨大な頭と巨大な目といった異世界での生活に適応したモデルへ人の情の欠如と共に姿を変えてしまっていた。高度な科学技術でさまざまな異世界を航行しあらゆる世界に素晴らしい叡智を授け、それがその世界の住人の勝手な解釈と誤解によりさまざまな世界で“悟り”と俗に言われ始めていた頃、
真実に悟ったかつての兄弟としての文明の在り方を是正し、ひいては塗り替えるため、もといた故郷の星へとはじめて降り立つのであった。地上のまことに悟った遺伝子を持つその悟りすら何であったかを忘れすぎていた人々の代表たちは、異形の風貌の同胞たちを恐れ、しだいにその偏りすぎた技術とすべてにある種の憧れと共に自らもそうでありたいという畏敬の念を抱き始める。自分たちの文明をすべてこの星に移民させるかわりに、悟った種族の代表だけは宇宙へ逃げるべく渡航させてあげてもいいという計画を承諾する。しかしその瞬間、地上大地が裂け、割れて人間の肉眼では捉えきれようも無いほどに巨大な8本の首が登場するのであった―。人が、初めて神の怒りに触れた瞬間だったのである。その巨大な自称神は言う。「手錠を壊したな。5兆年後に、おまえを私自身が出産してやる。新しくまたもやこの世の人々としよう。はやく私を超えてゆけ。」そう言葉を残し、その意味をにわかに悟った子供たちは、姿や形を超えて手を取り合い、涙を流し宇宙空間へと投げ出され、命を果てるのであった―。生まれ変わったその先には理解しあい、9人目の新しい子孫を作り出すため。
2015/07/31(Fri)01:53:40 公開 / いざや編集部
■この作品の著作権はいざや編集部さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
宇宙を非現実的な仮想の小説にしました。
この作品に対する感想 - 昇順
クソですね。これは最高に。
これはマジでいいですね、絶賛です。
こういうのがマジで良いです。善い。

「手錠を壊したな。5兆年後に、おまえを私自身が出産してやる。新しくまたもやこの世の人々としよう。はやく私を超えてゆけ」

これは書けない。
この上ない言葉を持っていらっしゃる。マジ大絶賛。
どこがどうとかは書いてらんないけれど、ともかく好きだし、小説でもなんでもいいけど装飾された、食える形で見てみたい。
プロットっぽさが良いとはいえ、こんだけ面白いと。
いやーでも下手に作品化しても劣る気もするからなんとも言えないですねー。

本物本物。
脚本とかなんだろうかなーこういうのが流れていく先は。
奇抜・エキセントリック・突拍子もない、にしても借り物じゃない流れは読んでて清々しいですねー。

まあどうだか分からないですが、最高。
読む価値ある文章も転がっているもんなんですね、かなーり、認識を改めました。
2015/08/09(Sun)23:22:252肌墓
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