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『酩酊少女』 作者:模造の冠を被ったお犬さま / 未分類 未分類
全角733.5文字
容量1467 bytes
原稿用紙約2.25枚
 みくちゃんという蝶になった人間のおはなしです。
 酩酊少女



 くらふくらふ、くらふくらふ。
 わたしは蝶。わたしは花。花から花へ、おいしい蜜を集めましょ。大きな大きな花園の、曲がりくねった道を往き、いちばん奥のつきあたり、名知らぬちいさな葉の翳に、忌まれる青虫がおりました。大きなからだにちいさな足がつらなって、もぞもぞ醜く這いずります。むかしむかしのおはなしです。
 くらふくらふ、くらふくらふ。
 やあきれい。やあきれい。まあフフ、ありがとう。翅をはたはたはためかせ、ひときわきれいな花たちの、一座にそっとおじゃまして、とってもたのしいお茶会を、ごちそう花蜜もらいましょ。黄金色の太陽照らすまばゆいばかりのテーブルで、ゆったりのんびりくつろぎます。しあわせいっぱいのひとときです。
 くらふくらふ、くらふくらふ。
 ねえみくちゃん、そんなに太っててかわいそう。私がダイエットに協力してあげるね。もうやめて、もうわたしに関わらないで。お弁当をこんなに食べたらまた太っちゃう。私がカロリーを考えてあげる。ぼとぼとぼとぐしゃりぐに。ヘルシーな野菜を食べなきゃダメよ。ほら食べて、口を開けて。あ、あ、あ、あ、あ、あ。見て、ホントに草食べてる信じらんねえ。いいんじゃないの、虫なんだから。
 くらふくらふ、くらふくらふ。
 夜に浮かぶわたしは蝶? 私は蛾? 見知った鋭い刃の腹に、意思をぎらぎらちらつかせ、恐怖を照らす月明かり、とってもたのしい晩餐を。大きな大きな我が物顔の、ひときわ卑しい人間の、一団にそっとはびこった、曲がりに曲がった心根の、咲かない花がありました。
 くらふくらふ、くらふくらふ。
 ねえ、あなた。まだつぼみなんてかわいそう。わたしがきれいに咲かせてあげるね。
 くらふくらふ、くらふくらふ、くは、くき。


2009/10/31(Sat)04:06:46 公開 / 模造の冠を被ったお犬さま
http://clown-crown.seesaa.net/
■この作品の著作権は模造の冠を被ったお犬さまさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 わからないものばっかりでは面白くないと思うので、わかりやすいものを書きました。
この作品に対する感想 - 昇順
どうも、鋏屋でございます。
いや、ホント多才な方だなぁ…… こう来ましたか。歌うように、踊るように、舞う蝶の表現がとても的確でした。でもって翅という字が印象的でやられましたw
何となく私には、『蝶になった人間』というより『自分を人間だと思いこんでいた蝶』って感じがしてしまった。ああ、わかりやすいって仰ってますが、またもや何度も読み返し悶々としています。読解力無いなぁ自分。
鋏屋でした。
2009/10/31(Sat)11:30:160点鋏屋
こんにちは! 羽堕です♪
 自分が蝶だと思いこんでしまっている少女が、自分の思うように振舞えば振舞うほどに、蛾だとアピールしているように感じて、本人は自分の酔っているから気づかないけど、周りからみたら滑稽なんじゃないかなと思いました。
 でも正直にいえば分からなかったのですが、出だしなどはフワフワとする気分にさせられました。
であ続きを楽しみにしています♪
2009/10/31(Sat)15:37:440点羽堕
 泥酔おれ。

 鋏屋さん、よく切れる頭をください。
 虫の羽根は羽根でもよいですが、せっかくなので翅を使います。リズムを作る文章は、いったん流れ出せばあとはその流れを維持するだけなので簡単ですね。人間と蝶と、どちらがもとであったかはとくべつ注意することもないと思います。どんな読解してもいいよ、イメージイメージ。

 羽堕さん。飛びます飛びます。
 第三者視点、あるいは神視点で書こうにも酩酊を書くことはできませんでした。泥酔おれだからなせるわざ! ふわりふんわりーの。
2009/10/31(Sat)20:28:180点模造の冠を被ったお犬さま
拝読しました。水芭蕉猫です。にゃあ。
うん、分かり易いといえば分かり易いような、わかりにくいような……ごめんなさい。ウソつきました。はっきりと夢のようです。幻想です。ちょうちょになった人間の心ってヤツでしょうか? うーんと、幻想は好きですが……これは深読みじゃなくて、そのまま受け取ればいいのかな。それなら簡単だ。
2009/10/31(Sat)21:23:120点水芭蕉猫
 お犬さまさん、おはようございます。むー、ちょっとおうかがいしますが、一体どのへんが分かりやすいのでございましょうか。僕はよっぽど頭が悪いらしいですよ。

 いや、最初は、分かったような気もしました。
 しかし、「分かったかな」と思ったその解釈が、90年代に流行ったっぽい感じであまり面白くなかったので、僕の解釈がまちがっているのだろうと思います。
 ほら、みなさんも、よくわかんないっておっしゃってるじゃないですか。あながち僕の頭のせいじゃないですよ。わかったんだかわかんないんだかわかんないんだから、わかりやすいとは言えないと思う……。
 なんとなく、気持ち悪い小説という感じがして、残念だけど、苦手です。むー。
2009/11/01(Sun)09:55:210点中村ケイタロウ
 くらくら。

 水芭蕉猫さんにゃーお。
 夢で幻想ですか。そのまま受け取ればいいと思ったのならば、それでいいと思うし、そのまま受け取ってはよくないなと受け取ったならば、それではよくないと思います。疑問のままにしておくべきならそれもまたいいと思います。わうー。

 中村ケイタロウさん。
 わんわん! わんわん! わうー、ばふっ(90年代解釈がどんなものかわからないが、それほど難しく書いた憶えはないのでそれでいいんじゃないか。しかし、ほかの解釈を見つけてその解釈のほうが面白かったならそちらにすればいんじゃないか。みんながどの辺で行き詰っているのかおれにはわからん。と、吼えている)。
2009/11/01(Sun)10:47:040点模造の冠を被ったお犬さま
……お犬さまがご自分で「解りやすく書いた」とおしゃるほど解りにくく、「自分でも解らない」とおっしゃる作品ほど理路整然としているのは、いったいどーゆーわけなんでしょう。それとも狸の脳味噌が、お犬さまの脳味噌とは裏返しの構造でもしているのでしょうか。
ともあれ今回は、お犬さまの過去作品の多くと同様、最小限あるべきセンテンスが2〜3ヶ所ほどすっこ抜けている感じでした。まあ、実は勝手にセンテンス追加して、勝手に理解はしてるんですけどね。
ともあれ、分類学的には蝶も蛾も同じ鱗翅目、ナントカチョウ科とかカントカチョウ科に入れてもらえないくらふくらふちゃんたち(まあビュンビュン飛び回るのも多いですけど)を、まとめて蛾と呼んでるだけなんですけどね。
お日様の下できれいにかわゆく蜜を吸ってる蛾もいれば、暗闇の好きな太めの蝶もいて、我々シロトには見分けなんぞつかないのが、くらふくらふびゅんびゅんと。
2009/11/02(Mon)07:01:360点バニラダヌキ
作品を読ませていただきました。どこが解りやすいんですか! 読めば読むだけ酩酊するだけじゃないですか。酒もクスリもやらないで酩酊できるのは安上がりで良いけどさ、どちらかというと悪酔い系なんだけど……しかし、よくこういう作品が書けるな。私にはない発想だ。では、次回作品を期待しています。
2009/11/03(Tue)09:11:250点甘木
 とぐろぐろぐろ。

 バニラダヌキさん。
 いったいどーゆーわけなんでしょうな。馬鹿なんでしょう。その、毎回抜けているセンテンスというのは、いつも同じところが抜けているのだろうな。蝶と蛾の見分け方、触覚だと思ってた。

 甘木さん。
 うん、わかりにくいみたいだ。読む人間まで酩酊するですか。語り口が勝手に酩酊しているだけかと思った。こんなデタラメ文に乗れちゃう甘木さんすげえ。
2009/11/05(Thu)04:04:200点模造の冠を被ったお犬さま
作風はフランツ・カフカのようであり、韻の美しさは宮沢賢治のようです。
韻のいい文章は読んでいてとても気持ち良く、まるで一種の麻薬のように私の脳内に作用し、酩酊・多幸感を味あわせてくれました。
2009/11/09(Mon)21:06:341mimi
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