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『赤頭巾』 作者:mom / ショート*2 異世界
全角952文字
容量1904 bytes
原稿用紙約2.8枚
文章や文字を書く事は好きだったのですが、それを今まで「小説」という形にしてきたことはありませんでした。星新一のショートショートを見て今回の作品制作に踏み切りました至らない所もあるかも知れないですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
1.長い長い一本道を歩いてるの。両足を揃えるとわたしのお気に入りの赤い靴の端が少しはみ出てしまうくらい細いのよ。只歩き続けるのみ、いつ終わるか分からないのだけれどいつか終わりがくるのかは分かる。最初は覚束なかった足取りも最近ではしっかり歩けている。スキップでさえできそうな気分。

もう何十年も歩いてきたけれどあんなものを見るのは初めてだった。
薄汚くて黒くにごったハイエナのような「あいつ」目はギラついていて口からは絶え間なく涎が垂れている。怖くて怖くて後ずさりしようとしたけれど、この道は後ろへは戻ることはできないの。なぜならそういう風にこの世界はできているから。
私にある選択肢は前に進むしか無かった。
 ゆっくり一歩踏み出すと彼も1歩前へ行く、私がもう1歩踏み出すと今度はこちらを見ながら彼はゆっくり2歩歩む。幸運なことに私に危害をくわえるつもりはないらしく、私は安心しながらも恐る恐る前へ足を動かし、「あいつ」の後ろを追いかける形で歩む。歩くペースが上がる。


「ねぇ、あなたは何故ここにいるの?」
「ねぇ、あなたは雄?雌?」
「わたしの見張り?」
「もしかして獣の服を着たにんげんかなぁ」
「こうやって道案内をするのがお仕事?」

何日も話続けたけどあまりお返事はない、そろそろ呆れてきた。


もうずいぶんと長いこと彼と一緒に歩いてきた。お気に入りだった深紅の靴も元の赤色が分からないくらい褪せている。途中の道のりは忘れたけど、あいつと初めてあった時の記憶は忘れない。でも私は彼が何者なのかいまだ把握していなかった。会話も私からの一方的なものしかなかった。

だめだ、もう歩けない。自らの体液で元の赤に戻った靴をみてそう思った。ゴールまでは行きたかったのだけどもう体が無理だと自分で感じた。
バランスを上手く取りつつ座り込む私をずっと見ているあいつ。心配してくれているのかしら。少しだけ心がはずむ。
 ごめんね、それでももう無理みたい、体が傾き始め力が抜ける。
覚悟を決めて全身の力を抜いた。最後に彼を一目見ようと視線を合わせる。
恥じめてあった時のような鋭い目つきで私を見ている。久しぶりに見た彼の目、そして口から滴り落ちる唾液。
「あぁ…」
私はそう言って深い闇に背中を預けた。同時に彼が首元に噛み付いてきた。
2011/08/30(Tue)00:41:12 公開 / mom
■この作品の著作権はmomさんにあります。無断転載は禁止です。
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最後までお読みいただき感謝いたします
この作品に対する感想 - 昇順
こんばんは、はじめまして。作品読ませていただきました。
何とも、不思議な作品だなあと思います。小説として形になっているかどうか、という点で言えば難しいところなのですが(規約も読んでおいていただきたいところです)、書かれているイメージにはなかなか面白いところがあるように感じました。このイメージ力を生かされて、もう少し小説としての形を整えて書くように意識されると、良い短編になりそうな気がしました。
2011/08/30(Tue)20:03:500点天野橋立
>>天野さん
コメントありがとうございます。そして、最後まで読んでくださって嬉しいです。
このように、表現方法としての文章を書いたのは始めてなので色々と
指摘をしてくださってとても嬉しいです。1000文字弱の文字数ですら悪戦苦闘でした。
次回はもっと「小説」として形になるようにしていきたいと思います。
2011/08/30(Tue)22:58:430点mom
初めましてこんにちは。テンプレ物書きこと浅田と申します。
星新一に感化されたとのこと。変なところでイメージにこだわる所といい、異世界物のショートショートといい、まるで昔の自分を見ているようでしたww
さて、それを踏まえたうえでいくつかアドバイス、というとおこがましいですが、まあそんな感じのものを。

1.規定はよく読みちゃんと守りましょう。作品上部に表示されるコメントは作者コメントではありません。
2.常に読者を意識しましょう。字下げがきちんとできていません。どういうふうに書けば読者が読みやすいのかを常に意識するとよいでしょう。
3.自分が何をどう書いたのか、きちんと把握しておきましょう。文中で「雄?雌?」と聞いているのに最後の方では「ハイエナのような目のあいつ」の表記が“彼”になっていました。
4.イメージではなく世界を伝えて下さい。現状ではまだぼやけたイメージしか伝わっていません。情景描写をきっちり書く、あるいは情景描写が苦手ならその分を補って余るもっと細やかな心理描写を入れる。そうして読者にあなたが描いている世界を伝えて下さい。
5.文の流れに注意しましょう。書く時に自分で音読してやると、自分が書いている文章が美しいかどうかが判別しやすくなります。美しくない文章は音読するとどこかでつっかえてしまうものです。

さて、以上5点だけに注意して進んで行くと私のようなダメ作家に進化(退化)してしまうのでご注意をw
それでは長々と失礼しました。
またここでお会いできることを心より願っております。
2011/08/31(Wed)00:48:400点浅田明守
作品を読ませていただきました。
不思議な感じがする作品ですね。でも自己完結している感は否めませんでした。作者様の頭の中では鮮明なイメージが浮かんでいるのでしょうが、読者には作者の頭の中を覗くことはできないのでもっと色々な描写を増やして読者にイメージが伝わるようにした方がいいと友います。
では、次回作品を期待しています。
2011/09/13(Tue)07:28:120点甘木
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