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『誰かが誰かのサンタさん(読み切り)』 作者:鋏屋 / リアル・現代 ショート*2
全角2739文字
容量5478 bytes
原稿用紙約8.25枚
サンタクロースなんていやしねぇ! でも……
「ばっかだなぁ、お前サンタ信じてんの? まじ引くわ〜 あのな、サンタなんているわけねぇじゃん。プレゼントなんて親が買ってんだぜ? 俺今年ゲーム買って貰うんだ」
 そんな友達の言葉にカチンときた俺はそいつの顔面を思いっきりぶん殴った。周りに見ていた生徒がわあわあと騒ぎだし、馬乗りになって相手を打ち続けるそんな俺にヤバイと思ったのか、数人の生徒が職員室から担任の先生を呼んできて、俺は取り押さえられた。
 その後職員室で先生から理由を聞かれても俺は黙っていた。言いたくないとかじゃなく、何故自分があんなに腹が立ったのか自分でも良くわからなかったからだ。
 当時俺は、俺が殴ったヤツと同じでサンタクロースを信じていなかった。だが、アイツと同じ理由ではなかった。ウチには本当にサンタクロースが来ないのだ。
「ウチにはサンタさん来ないねぇ……」
 毎年25日の朝に、寝る前に吊した空っぽの靴下を振りながら、そう言って寂しそうに笑う4つ下の妹を見るたびに、悔しい気持ちでいっぱいになった。
 ウチは貧乏だった。
 親が離婚し、俺達兄妹は母親に引き取られた。だが女手一つで育てるのには、母親は水商売をするしかなく、毎年この時期は色々と店のイベントがあり母親は家に居ることがなかった。毎日生活するのに精一杯だった当時、俺の家ではクリスマスはテレビの中の出来事と同義だったのだ。
 クリスマスに無償で子供達にプレゼントを配る不思議なおじさんサンタクロース。
 本当に居るなら、何故毎年妹は空っぽの靴下を見てこんな寂しそうに笑わなければならないんだ。
 親が金で買い与えるクリスマスプレゼント。
 そう言って自慢げに話すクラスメイトが、俺にはどうしても許せなかった。それと同時にこんな日にまで仕事で返ってこない母親と、妹に何も出来ない自分が許せなかった。
 サンタクロースなんかいやしない……
 俺は自分の不甲斐なさを誤魔化したくてそう思っていたのかもしれない。小学生の頃の話だ……

 あれから25年、俺は父親になっていた。
「ねえパパ、私、サンタさんからリカちゃんのハンバーガーショップ貰うのよ」
 今年幼稚園に入園した娘はそう言って、先日覗いたデパートのオモチャ売り場で貰ったリカちゃん人形のカタログを開いて俺に見せた。
「へ〜、でもこれ、結構高いぞ。こんな高いのサンタさんくれるかなぁ」
 そのカタログに載ってた品物は、俺の想像していた金額の倍の値段だった。
「大丈夫、サンタさんは凄いお金持ちなんだから」
 娘はカタログを見せながらそう自慢げに言った。
「それにチカちゃんのウチなんて、お兄ちゃんがDS貰って、チカちゃんがプリキュアのココロポット貰って、妹のマイちゃんはぬいぐるみ貰うんだよ? ウチは私一人だもん絶対大丈夫よ」
 チカちゃんとは幼稚園で一緒のお友達だ。今年の運動会で一緒にお弁当を食べたのを思い出す。俺より3,4つ年輩のお父さんだった。たしか物流会社の営業さんだと言っていたっけ、安月給で大変だとぼやいていた気がする。この時期は色々な意味で大変そうだな。
「チカちゃんの家に配っちゃったら、プレゼント無くなっちゃうんじゃないか?」
 俺は少し意地悪な質問を娘に投げた。
「そんなの大丈夫。言ったでしょ、サンタさんはお金持ちなんだって」
 そう言って口をとがらす娘は、少し心配そうな顔をしていた。それを見た俺は慌てて娘に言った。
「そうだな、サンタクロースはお金持ちだもんな。ゴメンゴメン。今頃サンタさんもお前にプレゼントを贈るためにがんばってるよきっと」
 俺がそう言うと、娘は気を取り直し「うん!」と元気に頷いた。
「でもいい子にしてないとサンタさん来ないぞ?」
 俺の言葉に娘は「私いい子だもん」と言い返した。
 そんなとき、ふと思い出したのだ。

 ウチにはサンタさん来ないねぇ……

 妹の言葉を。
 妹は、小学校5年生の時、肺炎をこじらせ入院し、そのまま亡くなった。その亡くなる年の最後のクリスマスの日、俺はバイトの金で妹にプレゼントを贈った。
 当時流行っていた『タマごっち』という小さな携帯ゲームだった。夜、入院していた病院の先生に頼んで、裏口からこっそり入れて貰い、妹の枕元に置いた。
 翌日、初めて貰うクリスマスプレゼントを手に笑う妹の笑顔が今でも忘れられない。
『いい子に入院していたから、サンタさん来てくれた!』
 妹のその言葉に、当時高校生だった俺は不覚にも涙が出た。そしてその時初めて気が付いた。
 サンタクロースは本当に居るんだって事に。

 クリスマスイブの夜、俺はすやすやと眠る娘の寝顔の横に、ラッピングされたプレゼントを置いた。置いた瞬間、娘が笑った。
 一瞬起きたかと思ったが違った。夢でも見ているのだろうか。
 俺は布団から出した手を中に仕舞い眠る娘のおでこを撫で、小さな声で「メリークリスマス」と声を掛け、寝室を後にした。
 翌日、朝早く娘が大声を上げながら起きてきた。手には昨日俺が置いたプレゼントを持っていた。
「パパ、サンタさん来たよ! いい子にしていたからサンタさんきてくれたよっ!!」
 弾けるような笑顔で娘はそう言った。
「そうか、よかったな」
 俺がそう言うと娘は興奮したように顔を上気させて「うん、うんっ!」と何度も頷いた。俺は朝ご飯の支度をしている嫁の目を見ると、嫁も笑い「はいはい、顔を洗ってきなさい」と娘に言った。
「パパは何を貰ったの?」
 不意に娘が俺にそう聞いた。俺は「パパは……」と呟きながら考えた。そんな俺を、娘はキラキラした笑顔で見ていた。
「パパもとっておきのプレゼントを貰ったんだ」
 ふと思いつき、俺は娘にそう言った。娘は「なになに?」と聞いてきた。
「ナイショだ。このプレゼントは教えると無くなっちゃうんだって。サンタさんの手紙に書いてあった。だからナイショ」
 俺がそう言うと娘は「え〜? ナイショなの〜?」と口をとがらせたが、プレゼントを貰ったうれしさからか、すぐにまた笑顔になり洗面所に向かった。「それ置いて行きなさい」という嫁の言葉が後に続いた。
 俺はその姿を見送った後、左手にある仏壇に目を向けた。そこには小学校5年生の色のない妹の笑顔があった。あのクリスマスの日、病院で撮った妹の写真だった。その笑顔が今の娘と重なる。
 俺が貰ったプレゼント。それはお前のその弾けるような笑顔だ。
 お前が俺にとっての小さな小さなサンタクロース。
 かつて妹に初めてのプレゼントを贈ったとき、俺はそう感じたのだ。
 プレゼントを贈る人も、贈られる相手も、みんなサンタクロース。

 クリスマスイブ
 その日は誰もが誰かのサンタクロースになる夜

おしまい。
2010/12/27(Mon)18:47:40 公開 / 鋏屋
■この作品の著作権は鋏屋さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
皆さんのクリスマスネタの話を読み、私も1本。しかもクリスマス終わったのに……(汗
ええもう間に合わなかったさ、アホみたいに忙しいんだものw
完全にズレましたが、誰か一人でも読んで下さったら嬉しいなぁ。
鋏屋でした。
この作品に対する感想 - 昇順
 こんばんは、作品読ませていただきました。
 と言うか、あれだけお名前をお見かけしている古参の方なのに、鋏屋さんの作品に感想をつけるのは、実はもしかしたら初めてかも知れません。どうも、どうも。
 妹がかわいそうだなあ、でも力強く生きていって欲しいなとか思ったら、まさかそんなことになってしまっているとは……(万一、感想を先に読まれる方がいてはいけないので、具体的には書きませんけれども)
 ただ、もしかしたらこの娘さんは、きっと似た顔をしていただろう妹さんの記憶を一部引き継いで生まれてきたりしたんじゃないかなあとか、そんなことを思わされました。もしそうならば、少し救われたような気がするんですけども。
 哀しいながら、心温まる話でした。
2010/12/27(Mon)20:44:310点天野橋立
こんばんわ、鋏屋さん。
作品読ませていただきました。すごく心にくるものがありました。『不甲斐なさを誤魔化したくて』の一文が特にすぎんと胸に響きました。
そして、それを解消することができるようになり、信じることができるようになった、という流れが、秀逸でした。その思いは親となった今も忘れない、というのもとても良かったです。
ただ、妹の描写をもう少し濃いめにしてほしかった、と個人的に思いました。なんというか淡々としすぎているような気がしました。とはいえ、濃くなったら濃くなっただけ、もっといたたまれない気持ちになってしまうのかもしれませんが、でもこの物語の核だと思ったので、ちょっとつらくとも、もっと読んでみたかった、と思いました。
心に迫る話で、そしてすごく深かったです。いろいろ考えさせられて、そして興味深かったです。
自分もこんな胸を打つような話を書きたい、とただただ思いました。
2010/12/27(Mon)23:29:520点白たんぽぽ
こんにちは! 羽堕です♪
 お兄さんが初めてプレゼントを渡すシーンが、もっと書きこまれていたら、たぶん泣いていたと思います。さらっと書かれているだけでも、一瞬目頭が熱くなるような感じがしましたから。これまた歳のせいか、涙腺が弱いんですよね。自分が子供にプレゼントを渡す立場だとしたら、もっと胸に来たのかもです。切なくも優しい話を、ありがとうございました!
であ、あちらの続き&次回作を楽しみにしています♪
2010/12/28(Tue)15:15:380点羽堕
惜しい。非常に惜しい。あまりに惜しい。この倍――いや、この三倍の量は欲しい。内容はこのままで、もっとしっかり書き込んであれば最高であった。感動系の2chのコピペ読んだ気分になった。優秀な感動できる作品であった。もっと作り込んで欲しいと久々に思った。しかしそれでも十分に拍手するに値した。個人的には拍手を捧げよう。8ページでこれだけ書けるのか。すげえな。どう考えても自分には無理だ。しばらく短編で攻めたいから、素直に見習わせてもらいます。
2010/12/28(Tue)16:10:521神夜
いやあ、これは「火垂るの墓」的にズルイなあ。でもジワッときたことは事実です。ちょっと自分の中にあるものをダーッとそのまま書いたという感があるので、もっと練れば号泣ものの話になると思いました。
妹さんは小学五年生になるまでサンタさんを信じていたのかなあ。細かいことですが、これが体が弱くて入退院を繰り返していたため大きくなっても小さい頃のまま信じていたとか、そういう設定であればより納得いった気がします。……どうも私は感動ものを素直に受け取れないタチのようで。汚れた大人って嫌ですねえ^^;
でも切なくて清らかなお話を、ありがとうございました!
2010/12/28(Tue)21:07:080点玉里千尋
 はじめまして、鋏屋さん。作品、拝読させて頂きました。
 ああ、もう本当に、電車の中で読んでいたらうっかり涙が滲み、お隣のおばあさんに二度見されてしまいました。
 〈「ウチにはサンタさん来ないねぇ……」〉の台詞には、妹の弱くて優しい笑顔が見えたようでした。鋏屋さんの描かれるこの〈妹〉は、こんなに短い文の中でも思わずぎゅっと抱きしめ守ってあげたくなる雰囲気を醸し出していて、読んでいて主人公の気持ちが痛いほど伝わってきました。あんなに可愛くていい子がなんで死ななくちゃいけないんだ! と、思わず(携帯で読んでいたのですが)携帯を握りつぶしたくなりました。ええ、こんな妹がいたら全力で守りますとも!
 ただ一つ、勝手な意見を申し上げると、最初の過去の出来事を最低限に削って、後半の部分を盛り上げると、ショートショートとしてバランスがいいかな、と勝手ながらに思いました。娘と妹を重ねる場面で、過去の貧しさからの悔しさや切なさを現在の状況と対比させ、そして妹との切ない思い出を娘を通して回想としてもっと入れると、とても個人的に好みの展開だな、と勝手に妄想しておりました。すみません妄想好きで。
 こんな綺麗なクリスマスの話をありがとうございました。なんだか心が洗われました。
2010/12/28(Tue)22:24:220点一二三四吾
拝読しました。水芭蕉猫ですにゃーん。
なんだろうこの手の話はひねくれ猫には素直に受け取れないどうしよう。すごく良い話なのは解るけど、やっぱり家のせいで子どもが苦労するのは許せないらしい自分が居たり。主人公は偉いな。妹のために頑張ってる姿が良いな。でも何だろう。彼らの親に対する不可思議な感情が私の中にはあるようだ……。良い話。だけど、許せないみたいな……? どちらにしろ私の内面に大きな感情の起伏があったのは間違いないので、この話はすごい話だと思いました。何か、感想になってなくて申し訳ないですがこれにて;
2010/12/28(Tue)23:08:030点水芭蕉猫
》天野橋立殿
私の方こそお名前を拝見してはいるのに不義理してしまい申し訳なく思います。
感想どうもありがとうございます。レス遅くなってスミマセン。
娘が妹の何かを引き継いでいるというのはハッキリ言って想像外でした(汗)
なるほど、そう言いのもアリか、と目から鱗でしたw
また何かの話でおつき合い下されば嬉しいです。
鋏屋でした。

》白タンポポ殿
感想どうもです。レス遅くなってスミマセン。
いやホントにただ書き殴っただけのお話なので、そんなこと言われると申し訳なくて……(汗っ)あ、でも嬉しいんですよw
妹のシーンはさらりと流して書いて、読み手にどう残るか? なんて簡易的な実験要素を含んでいます。ですのであえて深く書きませんでした。でもあの部分で読み手の皆さんに何か残せたようで一応の成功なのかな?
こんな短く書き殴りのお話に、こんなにも丁寧に感想を入れてくださって感謝ですw
またおつき合い下されば嬉しく思います。
鋏屋でした。

》羽殿
感想どうもです。遅くなってしまい申し訳ありません。
クシシっ、羽殿も私と同じ親父ゾーンの入り口が迫ってますよw
私はここ10年ほど、クリスマスのプレゼントなど貰ったことがないっす。もっぱらあげる専門。ですのでそっちの視点で物事を考えやすかったんですよね。まあ、子供+死+涙を使うとこうなったってだけの作品ですが……(汗)
でも子供の笑顔が最高のプレゼントというのは、私にとってはマジな話ですよ。たぶんね、こういう感情は女親より男親の方が強い気がします。親父になると色々とねww
鋏屋でした。

》かみよる殿
感想&ポイントまで!? いやどうもありがとうございます。ここまでして貰っておきながらレス遅くなってスミマセン。
 〉感動系の2chのコピペ読んだ気分になった。
ええ、まさにそうかもw てかこの感想がこのお話の感想に一番合っているのかもしれませんww 
8ページでここまで書ける…… いえいえ、思いついたフレーズや言葉を書き殴ったらこうなったってだけですw むしろこれは私的に小説と言うよりマスターベーションの携帯小説に近いかな? でもお褒めの言葉は嬉しいので素直に喜んでおきますwww 私も少しは上手くなったかな? と錯覚するに充分なポイントでしたw マジで感謝です
鋏屋でした。

》ちぃ姉殿
わっはっはっw 確かにズルイでしょうwww
〉ちょっと自分の中にあるものをダーッとそのまま書いたという感があるので
ええもうまさにその通りです。皆さんがクリスマスでネタを投稿していたので、私も何かクリスマスネタで1本ショートを作ってみようってノリで書きました。なるべく簡素にという自分の中でルールを決めて書いたので、どんな感想を頂けるかと言うのもドキドキワクワクな感じでした。
でもこのお話はたぶん女性受けはしないだろうなぁって思ってました。たぶんこういう話は男の方が弱いですよね。女性はもっと現実的な部分で感動するような気がします。たぶんそれがほんの些細で現実的なことでも、素敵に感じるようなセンサーの方向が我々男とは違うような気がします。
確かに小学5年生じゃサンタさんは信じてないでしょうねw ウチのサルがそうですもん(オイ!)まあ読み切りって事でご勘弁を
鋏屋でした。

》一二三四吾
初めまして(であってますよね?)鋏屋【ハサミヤ】と申します。お初に感コメいただきながら、レスが遅くなってスミマセン(汗)
こんなただ書き流したお話なのに、心が洗われたなんて書かれると申し訳なく思います。感動系のお話を出来るだけ簡素に淡々と書いてみて、どういう作品になるのかみたいな感じでやってみたんです。設定や構成なども大まかなスジしか考えてません。だからツッコミ入れ放題ですwww
後半に回想を入れるのも、また違った印象を与えそうですね。面白いかもしれません。色々考えていただいて嬉しいです。次に活かしてみよう。
またおつき合い下されば嬉しく思います。
鋏屋でした。

》猫殿
感想どうもです。で、レス遅くなって御免なさい。ええもう年末年始が色々忙しくてこんなに遅くなってしまいました。(反省)
おおう、親を許せないという意見が出ました。うん、猫殿は愛情深いなぁ。
私も子供の頃は、まあ色々あって家を手放したり、家族で借金取りに追われたり、食うに困ったりしてましたが、それでも幸せだったのかなって思います。だって私は親を憎まずに生きて来れましたからww まあ人生大抵のことは何とかなりますよ。
ただ書き殴ったお話なのに感想入れてくれて感謝ですw
鋏屋でした。

感想を頂いた皆様、レスが遅くなって本当にスミマセンでした。平にご容赦のほど。
結構人それぞれ感じ方が違うのがおもしろかってです。私は構成力に乏しく、こういった短い作品はホント苦手ですが、色々と参考になるご意見を頂けてとても感謝です。また何かの気まぐれでショートを書いた暁には、また遊んでくれると嬉しく思います。
最後になりましたが、皆様、あけましておめでとうございます。2011年も変わらぬおつき合いを願いつつ……
鋏屋でした。
2011/01/08(Sat)10:25:440点鋏屋
合計1
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この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
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