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『自暴二鬼』 作者:不翔鳥 / ショート*2 異世界
全角1170文字
容量2340 bytes
原稿用紙約3.25枚
 あるとき 赤鬼と青鬼が晩酌をしていた。相当なうっぷんが溜まっていたのか、その内やけになった二鬼は酔いつぶれ、いつしか赤鬼と青鬼の区別がつかなくなるほど真っ赤になった。
 そんな時、ふと青鬼が愚痴をこぼした。
「まったく、最近の閻魔の旦那と来たらよぉ 人使いが荒いのなんの!ちったぁ、あっしらのことも考えてほしいもんよ!」
 そして髑髏の杯をドンと置いた。赤鬼が、その杯に酒を注ぎ足した。真っ赤で濁った酒は、やがて髑髏から溢れ出したが そんなことは気にも留めず、赤鬼が言った。
「まぁ、そう言ってやるなって。あのお方もそりゃあ苦労なすってんだぜ?この前もよ、『最近は何かと若い亡者が多い!しかもほとんどの者が家族を取り残し、悲しませた罪を背負っておる。社会の波だかストレスがどうだかは知らぬが、嘆かわしいことよ……』と、ため息まじりに言っておられた。見かけによらず、慈悲ぶけぇお方よ」
 赤鬼は、ごつごつした手の甲で、今にも涙が流れそうな目元をぐっとぬぐった。青鬼は注がれた酒を一気に呑みほして言った。
「あぁ分かってる、よぉく分かってるさ!にしてもなぁ、近ごろは忙しいなんてもんじゃねぇぜ。この数十年、ろくに休みも頂けねぇし、ほうびもほとんど無しときた!ふん、こっちが死にたくなってくるぜ……」
 青鬼はゲップ混じりに 大きなため息をついた。赤鬼は そんな青鬼が鬱陶しいとでも言うように、眉間にしわを寄せた。
 そして話題を変えようと、その長い爪でつまみを食いながら言った。
「そういやぁ、黄鬼の話、聞いたか?つい二年ほど前のことだが――なんだ、この肉!あんまりいい人間のじゃねえだろ!ったくこれだから最近の奴らは――あぁ……なんだったか?おぉそうだ。んでよ あのクソまじめな黄鬼がよぉ――オレがサボったことを言いつけやがった奴だぜ?――あんまりにも忙しいもんだから 自分の金棒で頭ぶっ叩いたんだとさ!なんでも『一度でいいから死んでみたかった』だそうだ。ハッハッハ、鬼が死ねるわけねぇのになぁ。何を血迷ったんだか……!オレもいっけぇやってみようかねぇ?」
 赤鬼は苦笑いした。青鬼も力無く笑い、残ってた酒をラッパ飲みした。口から赤い筋が垂れているが、気にしていない。ぶはっ、と言って口元をぬぐい、そのまま机に突っ伏した。

 もう寝てしまったのかと思われていたその時、青鬼はぼそっとつぶやいた。
「人間っていいよなぁ……」
 青鬼に布団をかけてやろうとしていた赤鬼は顔をしかめ、布団を放り投げた。
「かっ!なんだなんだ、おめぇまでおかしくなっちまったか?」
 そしてガッハッハと笑った。青鬼は突っ伏したままなので、表情はよく分からないが、嘲笑と眠気の混ざった声で言った。
「だっていいじゃねぇか。好きな時、好きな場所で、好きなように死ねるんだからよ……」
2008/08/27(Wed)23:17:43 公開 / 不翔鳥
■この作品の著作権は不翔鳥さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
某妖怪アニメを見ていたときに、ふと酒に酔った妖怪を書きたくなり考えた話の試作第二号です。

今回は、読んでるうちについつい苦笑してしまうようなものを目指しまし、タイトルも工夫してみましたが、どうでしょうか……?
もっとも、実際の場面を想像してみると、なかなか怖いかもしれません(^^;
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