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『悲劇』 作者:鶴少尉 / ファンタジー 未分類
全角3166文字
容量6332 bytes
原稿用紙約11.95枚
〜プロローグ〜
至って平和な国。争いごとも、犯罪も少ない。
そんなこの国に、“あの”悲劇が起こったのは、数年前の話。
俺、悠二(ゆうじ)が住んでいるこの平和な国が、盗賊集団に襲われたのだ。
盗賊の数は、6人。
この国は、小さいし、軍事力は、あまりなく。
すぐに滅ぼされた、金目のものは全て盗まれ、人も皆殺しにされた。
ただ一人、俺を除いて…。

〜第一章〜
俺は今、国の皆の敵討の旅に出ている。
今は14歳。盗賊が来たのは俺が11歳の頃だ。
3年間、働きながら旅をしてきた。
盗賊を探しながらの、旅をしていた。
だが、いまだに敵の盗賊は見つけていない。

今日は、今している仕事をやめて、次の国へと行く日だ。
「1ヶ月間、ありがとうございました」
俺は1ヶ月間国に滞在し、仕事をしている。
俺は、1か月分の給料をもらい、今から旅に出る。
そして、国を出た。


国を出て、次の国へ行く途中だった。
「チョと待て」
俺は、とまった。
「誰ですか?」
ゆっくり後ろを向くと、24歳くらいの若者が5人ほどいた。
俺が振り向いたとき、殴りかかってきた。
「うっ」
俺は倒れた。
「金を置いてけ!」
「な…ぜ」
「いいからおいてけ。盗賊に逆らうのか!」
そういって、俺の腹をけった。
「い…やだ」
抵抗したが、また殴られて、服の中の財布から、金を取られた。
盗賊は金を奪うと、全員で俺を一殴りしてから、走り出していった。
「ぐふっ」
俺は血を吐いて気を失った。

〜第二章〜
俺は生き倒れとなった。
     
     
     
それからどのくらい経ったのだろうか。
俺は一人の男の声に起こされた。
「…ぶか?…い!大丈夫か?」
「う…うう。はい。大丈夫です」
男は安心した顔をしていった。
「よかった」
俺は驚いた。そこは、俺の倒れていた場所じゃなかった。ベットの上だった。
「ここは…どこですか?」
男は答えた。
「ああ、ここは、船の中さ。俺たちはこの船で旅をしている。
すごいぜ、これは。今は水の上だが、空も飛べるし陸も走れるんだぜ!」
俺は、男の自慢話を聞いて、助けてくれたお礼を言いながら、たずねた。
「この船には誰が乗っているんですか?あなたお一人ですか?」
男は自慢げに答えた。
「俺たちは、“盗賊”やっていてな、隊長は秀治(しゅうじ)って言うんだ。
ちなみに俺は、太郎(たろう)ってんだ。よろしくな」
俺は、太郎の“盗賊”という言葉に引っかかった。
俺は“盗賊”が大嫌いだ。国を滅ぼされた恨みがあるからだ。
だが、俺は太郎が、国を滅ぼした奴だとは思わなかった。
なんせ、俺を助けてくれたんだ。
太郎はいった
「お前の名前はなんていうんだ?」
「悠二です」
「そうか悠二か。…悠二!お前、俺たちの仲間にならねえか?」
俺はびっくりした。いきなり“盗賊”に、仲間に誘われたのだ。
俺はそのとき断っておけば、あんな事には、ならなかっただろう。
だが、俺は断らなかった。
なんせ、このままいても、いつ死ぬかわからないからだ。
“盗賊”に入ってでも、生き抜いて行くためである。
「わかりました、俺でいいのなら」
太郎は喜んだ。
「ありがとう!秀治にはちゃんとokもらってたから、悠二は今からこの盗賊の一員だ」
俺はその瞬間。“盗賊”となった。

〜第三章〜
盗賊となって数年。
俺は今、20歳になった。力も付き、だいぶ“盗賊”らしくなった。
この盗賊には、秀治と太郎のほかに、宗次・亮太・次郎・五郎(そうじ・りょうた・じろう・ごろう)
という、人たちもいた。
皆が、35歳くらい。
俺の国が滅ぼされたときは、24歳という計算になる。
(同じ6人だが1国を滅ぼすには若すぎるだろう。)
と、いう考えで、まったく疑わなかった。


俺が20歳になってから4年後、
俺の入った盗賊をのっとろうとする盗賊が現れた。
俺はその敵の盗賊に、一人で潜入調査に行った。
皆の反対を押し切り、俺は行った。
もしかしたら、俺の国を滅ぼした奴らかもしれないからだ…

〜第四章〜
俺は敵へと潜入した。
何人か倒し、そいつの着ていた服を奪い、
いかにも仲間だと思わせて、いろんな情報を聞こうとした。
だが、現実は、そう甘くなかった。
変装はすぐに見破られた。


俺は捕まり、いすに縛り付けられた。
俺を捕まえた奴らは、話しかけてきた。
「お前、どこかで見た顔だな」
俺は答えた。
「へっ!お前なんかしらねぇよ」
俺は殴られた。
「捕まった奴の分際で、減らず口をたたくんじゃねえ!」
俺は黙った。
その後に、一人の男が、声を上げた。
「そうだ!あの時。こいつから金奪ったじゃん」
そいつの言葉に、皆が共感した。
「そうだ!こいつからか、金奪ったよな。
マダ、この盗賊も、小さくて、飯を食うのに困ってたモンな」
俺も思い出した。
こいつらのせいで金は奪われた。
でもまあ、そのおかげで太郎と知り合えた訳だから別にいいか。
「金でも取り返しに来たのか?」
「ぺっ」
笑いながらいってくる奴に、俺は怒ってつばをかけた。
笑ってた男は、俺を殴った。
俺は気絶した。
   



いったい何分経ったのだろう
気づいたら、見張りの人間が、2人で会話をしていた。
「そういえば、今のっとろうとしている、秀治って奴がリーダーの盗賊ってさ」
俺のことを助けてくれて、仲間にしてくれた盗賊だ。
俺は気絶したフリをして、話を聞いた。
「あそこって、かなりすごいうわさだろ」
「うんうん。なんセ、24の頃に、6人で国を滅ぼしたんだモンな」
なんだって?6人で、24の頃に、国をひとつ。
見張りは、国名まで言った。
「鬼丘国(おにおかこく)だったっけ?あの、田舎の、小さい国」
「ああ、そうそう。すげえよな、いくら小さくても、たった6人で、だモンな」
俺は驚愕した。
俺を救ってくれた、秀治たちの盗賊は、俺の国を滅ぼした奴らだったのだ。
俺は、いすを破壊した。

〜第五章〜
見張りを一瞬で殺し、銃を奪い飛び出した。
何事も無かったかのように、盗賊のアジトへ戻った。
「よう、どうだった」
俺は、そう言って来た宗次をナイフで殺した。
いろいろと人が集まってきた。
俺は叫んだ。この村の“仇”に。
「裏切ったんだ!お前らは、俺の気持ちを裏切ったんだ!」
叫びながら、奪った銃で人を殺した。
太郎と秀治が来た。
「太郎さん!あなたは俺を裏切ったんだ!
あなたは、自分で鬼丘国を自分たちで滅ぼしたくせに、俺を盗賊に引き入れるなんて…
最初から俺を利用するつもりだったんだろ!」
太郎は言った
「知らない!俺は知らなかったんだ!
お前があの国の生き残りだったなんて」
「うるさい!お前は、俺の気持ちを裏切ったんだ!俺は信じていたのに…死んでしまえ!!」
俺は銃で脚を打ち、倒してから、
ナイフで太郎の喉をばっさりと切った。
秀治は、一部始終を見ていて、俺に銃を向けて撃ってきた。
左腕を撃たれたが、ひるまずそのまま突っ込んで秀治を殺した。
「これで…俺は…敵をうっ…た」
バタッ!
俺は音を立てて倒れた。
太郎の喉を切る前に、わき腹を刺されていたのだ。
戦ってる途中はぜんぜん痛みはともなわなかった。
だが、戦いが終わった後、撃たれた腕の痛みと刺された痛みで倒れたのだ。
俺は、そのまま意識が遠のいた…

〜エピローグ〜
俺は、盗賊の船に乗っていた人を、全員殺したため、
船を運転するものはおらす、船は空から地上へと向けて落ちていった。
地上で、ある国にぶつかり、船は大爆発。
国も大損害を負った。
船の中で意識を失っていた俺は、無論。爆発のときに、死んだ…。

それから数年後、世界は平和を取り戻した。
数年前の、空で起きた悠二と盗賊との戦いは、誰も知らないことである…



                                             〜END〜
2007/12/16(Sun)09:33:38 公開 / 鶴少尉
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■作者からのメッセージ
ちょっとよくはなったと思います。
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