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『タイトル?ないよ!!』 作者:詠人 / ショート*2 ファンタジー
全角4532文字
容量9064 bytes
原稿用紙約14.15枚
なんだろう…。良くわからないけど、たぶんきっともしかしたらこの世に良く似た、けどそれで少し違う世界。
















 1

 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ
 機械的に響くその音はまるで心臓の鼓動のようだ。病院によくあるやつにとてもよくにている。

 「ああ…なぜ、こんな事に…」
 白衣姿の男が膝をつき、絶望したかのように声を漏らす。
 「私は、なぜ、こんな事を…」
 無気力に、手をぶらっと横に垂れ流して、口を半端にあけて、涙を流した。それはとても汚らしいものだった。
 「うううう……」
 無気力な声が薄暗い部屋の中に響く。
 男の目の前にあるのは、なにやら実験に使うカプセルのようなもの、それもかなり大きい。中は緑色の水で充満していて、下のほうからぶくぶくっと泡が吹き出している。そのカプセルの中に人影があった。
 なにやらたくさんのコードに繋がれていて、口にはそこから酸素を送っているのか、マスクのようなものがされていた。
 ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ
 カプセルの中の人影の心音が加速する。白衣の男はそれさえ聞こえない、いや、聞こえていて既にもう諦めているような感じだ。
 ピピピピピピピッ、ピーーーーーーーーーーーーーーーーー
 やがてその音はものすごい大音量で鳴り響き、ついに鳴るのをやめた。
 男は、ただ項垂れている。その薄暗い部屋の中にはもうなにも生きていない。




 「ふぁぁぁぁぁあ」
 車の中で一人の青年が大きな口を開けて欠伸をする。かなり情けない顔である。
 「ったく、あんたねぇ」
 運転している女性が青年の頬を引っ張り文句を言う。
 「わかってるの? これから仕事に行くの!! もう少し真剣になりなさい」
 「いててて…わかってるって!! わかったから放して! いたいっ!」
 青年が大声で痛みを訴えると、女性のほうは呆れた顔をして手を放した。
 「はぁ、まったく。」
 女性はため息を漏らした。
 「レイー、怒んなよー」
 「ヴァン…もう少し年相応の反応をしなさい」
 「レイ、そんな年よりくさい事言ってるから…」
 レイと呼ばれた女性はキッとヴァンと呼んだ青年のことを見る
 「言ってるから、なに?」
 レイの顔は笑っているが、気配はそう言っていない。それ以上軽口叩いたらぶっ殺す、くらいの凄みがあった。
 「……いえ、何でもないです」
 ヴァンはその気配に圧倒されてしまい、それより先を言うことができなかった。
 「そうそう! 今回の任務の資料って持ってる?」
 重苦しい空気に耐え切れなくなったヴァンが必死に話題を探し、ようやく見つけたようだった。
 「…………」
 レイはそんなヴァンの思惑など百も承知であったが、別にもうどうでもいいといった感じで資料を手渡す。
 「へー、今回のはなんか珍しいね。直接目撃されたわけじゃないのに誰の仕業ってわかってるんだ」
 ヴァンは重苦しい空気を逃れるために行った行動というのを忘れたかのように、普通に会話してきた。レイは少し呆れたが、まぁいつものことと思い、質問に答える。
 「今回はね、なんか悪魔を作るとかほざいてたじぃさんが娘を実験台にしたらしくてね。その娘、実験中に死んだはずなのに、町で人を襲っているって言われてるの」
 それより、娘を実験に使うなんて頭おかしいわよねぇとレイが言うが、ヴァンはただ資料と睨めっこをしているだけだった。

 レイとヴァンを乗せた車は山道を抜けて、廃墟のような町に到着した。
 「うっわー…聞いていた以上に酷い有様ねぇ」
 レイが車を降りながらそう呟くと、ヴァンが口を挟む。
 「たぶん、通報があってから更に悪化したんだと思うよ」
 ヴァンはいつに無く真剣で、こんな時のヴァンは信用できる。根拠は無いがそう感じさせるものがあった。
 「と、いうと?」
 「たぶん、この町に生存者はもうほとんどいないよ」
 レイはまさかと笑おうとしたが、確かに町もそんな雰囲気だし、なによりヴァンがそういっているのだ。たぶん本当なのだろう。
 「え、でも。町に明かりはついてるわよ?」
 レイが言うように町の中の家の窓には光が灯っていて、何かしら生き物が生活していることを暗示していた。
 「もしかしたら、通報させた時には、既に……」
 ヴァンは質問そのものには答えなかったが、レイはそれだけで十分だった。つまり、ヴァンが言いたいのは、既に町は悪魔が乗っ取っているかもしれないと言う事だ。
 「ということは、任務は、『救助』じゃなくて『破壊』になるわけね」
 「うん。残念だけど、ね」

 任務には『調査』、『救助』、『破壊』の三段階に分かれていて、調査では通報の信憑性を確かめるためのもので。救助では、その町に存在する悪の影を倒して被害を最小限に抑えるのである。そして、破壊では、その町は既に悪魔の所有物として見られ、そこに存在するものすべてを壊すというものである。そして、今回通報があったときに状況説明から、調査、ことによっては救助と言われていた任務だが、今破壊に変わったのである。
 この世界には、人と悪魔と退治者がいる。悪魔とは人の心にある悪が成長し、それが人を乗っ取った時になりうるもので。退治者とはある古来からの血統を持つものしかなりえない人のことを言う。悪魔より、退治者のほうが人より遠い存在なのである。それゆえ、いろいろと、人と退治者の間には問題もある。
 ヴァンとレイは退治者であり、退治者を統率する会社のことをGROと呼ぶ。GROは世界的な規模で、大抵の場合は救助の段階で任務を終える。だから今回のような破壊はまれなのである。

 「まぁ、いいわ。行きましょうか」
 レイは覚悟を決めるとヴァンに声をかけた。
 ヴァンはレイを見て、しばらく立ち止まっていた。そして――
 「正直、今回の任務。死が凄く近くにある」
 ヴァンは冷たく、そして淡々と言った。
 「俺一人で……」
 バチンッ!!
 レイの平手がヴァンの頬を襲う。
 「あんたねぇ。私がいなかったら何もできないでしょうが!! なに気取ってんのよ馬鹿」
 ヴァンは、目を見開いて驚いた顔をしていたが、やがて微笑しそうだねと付け加えた。
 「うん。じゃあ行こうか」
 レイは本当は怖かった、そしてヴァンの心使いが嬉しかった。けど、ここで逃げるわけには行かない。今回の任務は最後までやるって決めたのだ。また途中で抜け出すなんて半端なことはしたくなかった。
 そして二人は廃墟へと足を運んだ。



 2,

 俺はある施設で育った。その施設は良くも、いい設備ではなかった。生活するには不自由ないが、幼かった俺には退屈な空間でしかなかった。
 俺は、自分がなぜここにいるのかわかっていなかったのだと思う。母親に連れてこられて、確かこう言われた。
 「貴方は、私たちとは違うの…。ごめんね、ごめんね…」
 母親はひたすら泣いていて、幼い俺はそんな母に、
 「大丈夫? どこか怪我したの? 誰かに傷付けられたの?」
 そんな俺の問いに母は答えず、俺の顔を見て抱きついてきた。母はその後もしばらく泣きながら謝っていたが、俺にはなんのことだかわからなく、ちょっとしたお出かけみたいなものだと思っていた。
 たぶん、意識では捨てられたことを理解していたのだと思う。けれど、どこかでそれを否定したくて、認めたくなくて、現実から目を背けてきた。
 今でも思い出せる、すらっとしていて、スタイルがいいような、髪は肩より少しした、ワンピースを着ていて、とても綺麗だった。憎めなかった。そんな人が子どもを捨てるなんてことをするなんて信じることができなかった。だから、悪いのは俺。その時からずっと俺は自分が悪いと思っていた、今も悪いと思っている。
 「僕が…僕が、悪い子だからお母さんは来てくれないんだね。うん、わかったいい子にする。何でも素直に聞く。怒らせないようにする。わがままなんて言わない。だからお願い。迎えに来て…」
 俺の中には、捨てられたことを認めた俺と、認めたくない俺がいた。けど、両方とも事実は変わらない。俺は捨てられた。

 施設の人たちは何も喋らなかった。子どもたちの部屋は一人一人違っていて、友達をつくるどころか、会うことさえかなわない環境だった。そんな中で俺は訓練されたのだ。
 毎日が地獄だった。母が迎えに来てくれると信じてたころはまだ耐えることができた。しかし、次第にその夢が叶わないとわかると、日常は手のひらを返したかのように、暗くなった。夜、就寝時間は布団の中で泣いた。大声で泣くと殴られるので、息を殺して泣いた。そして願った。
 そして、俺は退治者として製造された。世間一般の退治者に対する扱いは酷かった。まるで別の生き物を見るような目で見られているのだ。
 俺の身長は170センチ前後くらいで、髪は金髪である。どこにでもよくいる人である。しかし、異なるものが存在した。俺の右目の色は青、左目の色が黄色。そう、退治者に見られる、人と違う点、それは左右別の目の色である。そして、退治者と人では、生まれ持った能力が違う。退治者なら100メートルを6秒くらいで走るのが普通である、が世界スポーツ大会などでは、退治者参加不可である。
 なにが気に食わないのか、目の色か? 身体能力の差? いらない! そんなくだらないもののために周りから異物扱いされるなら、いらない!!
 俺は、成長しても、この考えだけはずっと持ち続けていた。そして、そんな風に毎日を送っていたある日、GROに配属が決まったのである。
 GROの中で俺は生まれて初めて人としてみてもらえた。上司は確かに口うるさいし、仕事も大変だ。だが、そんな中で確かに俺は生きていた。初めて実感した、自分が生きていることを…。
 「ヴァン! まーたあんたはっ!!」
 俺が居眠りをしていると、必ず怒鳴り込んでくる女。彼女もまた退治者であった。髪は茶色で、肩くらいまでの長さで、背丈は俺より少し低い。はじめてみたとき、どことなく母と同じような雰囲気を感じたのであった。それが、レイである。
 俺たちはいつの間にかコンビにされ、今回の任務もまた、上司が勝手にレイと一緒に組ませてきたのである。本来なら、一人でしたかった。他人と関わるのが怖かったのもある
しかしそれ以上に、任務でその仲間を失うことが怖かった。



 今回の任務は調査、悪ければ救助程度のものだったはずだ。しかし、目の前に広がる朽ち果てた建物、崩れかけた家、人気のない町。これは、ほぼ間違いなく破壊対象となる町であった。悪魔は大抵人型を保っているが、それは目立たないようにするためで、ここまで壊れた町で姿を隠す必要もないだろう。ヴァンとレイは廃墟に入る前に、GRO本部に連絡をしようとしたが、電波が悪く通信できなかった。しかたがないので、二人は今より状況悪化を防ぐため二人で解決することにした。
 町に入っていく二人を離れたところから見つめている影があった。影は小柄で、子どものような感じだが、場に相応しくなさすぎる。なぜこんな山奥の、寂れた町の外に子どもがいるのだろうか…。
 その子どもの右目は赤、左目が水色だった。
2005/09/20(Tue)23:36:28 公開 / 詠人
■この作品の著作権は詠人さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 えー、こんばんわ、詠人です。この度は、我が道楽に付き合いいただきありがとう!
 いやはや…小説って書くの難しいですよね。けど楽しいからやめられない!! うーん、麻薬?(マテ
 そんなわけで一作目です。面白かったですか?と言ってもまだ始まったばかり、けど次で終わりになるのかな?どうですか?(聞くな
 ここからどうするか、実は決まってなかったりします(笑)
 (笑)じゃねぇ!! けど何とかしますから…。ご勘弁くださいな。
 そんなわけで詠人でした。コメントいただけると嬉しいです。なにとぞ、よろしくお願いします。
 
 追加しました。表現…なんか違う? うー、わからない。
 どうしたらいいですかね(聞くな!
 とりあえず、読み手に俺のイメージしてる世界観が少しでも伝われば幸いです。
 アドバイス、批判、感想、なにかしらもらえるとうれしいです。それでわ、また!!
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