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『限りない世界へ  第一章 出発』 作者:榎帆 / 未分類 未分類
全角2112文字
容量4224 bytes
原稿用紙約7.85枚


僕らはただ前へ進む。
何があってもまっすぐ自分の決めた道を進む。
たとえその道が泥の道だとしても、限りない世界へ・・













限りない世界へ  第一章 出発






ライア街の町はずれにある小さな小屋で、ひとりの小さな赤色の髪をした男の子が物静かに本を読んでいた。
まだ、9歳ぐらいなのに大人が読むような分厚い本を一人で読んでいた。
私は彼にそっと近づくと彼の持っていた本をスッと取って読んで見た。
表紙を見ると、‘魔法書’と書かれている。
「ああっ!返してよ!」
男の子は背伸びをしながら私の持っている魔法書を取り返そうとした。
私は何も言わずにその魔法書を開いた。
少し読むと私は眉間にしわを寄せて本を閉じた。
男の子は閉じられた本をやっとの思いで取り返すとまた椅子に座り読み始めた。
このような子供が何故、魔法書を読んでいるのか。
私には分からなかった。
「こんなもの、何処で手に入れたの?」
本に夢中になっていた男の子はしばらくしてから本を閉じて私の話に耳を傾けた。
男の子は椅子から飛び降りると西の方へ少し走っていった。
そして、しばらく行ったところで止まると私の方を向いた。
「付いてきてよ!」
男の子はそう言うとまた走っていった。
私はとりあえず、その男の子について行くことにした。




ライア街は自然豊かな街で住んでいるのは人の他にエルフなども住んでいる。
この街の人みんな、優しく素直な人ばかりでこのセアスレナ国では一番治安の良い所と言われている。私はこの街の西部に住んでいる、フィアラ。茶色い長い髪をしている。一応、魔法師だ。まだ、半人前だがいつも一生懸命勉強しているつもりだ。実は、この街の魔術師はある程度成長すると、修行するという意味を込めてセアスレナ国を冒険しなければならないのであった。そして、明日が出発の日。私は他の4人と共に冒険へ出発することになっている。
今日は、準備のため町はずれの小屋へ書物を取りに行こうとした所だった。
そこでさっきの少年、キラに会った。彼も魔術師だが、実は武道の方が得意だという。
あんな難しい書物を読むぐらいの天才少年というわけだ。


「ついたよ!」
キラが案内してくれたのは西部にある‘セレノース’と言う古本屋。
そこには、明日共に出発する仲間達が居た。
「フィアラ!おはよう!」
元気に手を振って挨拶してくれたのは、格闘家のフウ。
黒い髪を後ろでおだんごにして、式服を着ている。まさにチャイニーズだ。
相変わらずの元気さで、出迎えてくれた。
私とキラが店にはいるとフウが着物を着ているのに気づいた。
「覚えてる?今日花火大会だよね!勿論行くでしょ!」
フウがハイテンションで私の肩をたたいた。
すっかり忘れていた。
今日はゆっくりしておきたかったのにと思いながらうなずいた。
「今日ぐらい休んでおきなさいな。」
綺麗に言った彼女は死神の蛍凛(けいりん)。
これで、死神?と言うほど優しくて純粋な少女だ。
年中、着物のようなものを来ていろいろたれさがった冠をかぶっている。
これ以上は説明しにくいのでやめるが。


あとの二人は奥で一生懸命本を読んでいた。
ちょっと本に飽きてきた様子の剣術専門のレイン。
何の本を読んでるのかと思いきや、マンガを読んでいた。
少し、飽きっぽい金髪のこの少年はレオーラ地方にあると言われる最強の剣を探しているらしい。もう一人は真剣に本を読んでいる、剣術専門のフィル。レインよりも100倍頭が良い。とてつもなく強いらしいが、まだ分からない。

そんな個性的な者達が集まっていたのだった。
「いいじゃない!今日ぐらい!明日出発でしょ!」
フウは蛍凛に駆け寄った。キラより子供みたいだった。
「仕方ありませんね。」
少し笑いながら蛍凛が言った。フウはキラと一緒に広場を走り回った。
私は蛍凛に少し近づいて、こういった。
「相変わらず、優しいんだね。」
近くにあった椅子に座るとフウとキラを見ながら言った。
蛍凛は少し微笑むと私の隣に来てフウ達を見た。
「いつでも死神は貴女達の味方ですよ。」
蛍凛の意外な発言に少しビックリしたが、私はいつも通りの少し笑うと言った。
「これから、よろしく」
そう言って蛍凛に手を差し出した。
「こちらこそ」
暖かい手だった。死神は霊体で魔術師や特定の人間以外には見えない。だから、レインやフィルには見えていない。私とキラ、そして先祖が魔術師であったフウだけが見えている。だから、レインやフィルは蛍凛がどのような人物か知らないのだ。


午後、花火大会が始まる。
毎年、私は川のそばの木下で花火を見ている。去年は一人だったが今日は六人だ。
キラも私たちと共に冒険へ出ることが決まった。目的は分からないが、ある人を探しているらしい。蛍凛はこの世界にいる幽霊を全て霊界へ戻すのが仕事だ。そして、私は魔術師の修行だ。それぞれの冒険が始まる。この花火と共に。




「いってきます」


私は誰もいない家にそう言うと走って広場へ向かった。
もうみんな集まっていた。
「おそいよ!フィアラ!」
フウが元気に手を振っている。その横で蛍凛が微笑んでいた。

いつも通りの日常が今日から変わる





2005/07/11(Mon)00:01:31 公開 / 榎帆
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■作者からのメッセージ
初めまして、榎帆と言います。
初めて小説を投稿させて頂きました。
少し短いですが、読んで下さってありがとうございます。良ければ感想+点数お願いします。
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