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『夢があるから先へ進む』 作者:柚白 / 未分類 未分類
全角2472文字
容量4944 bytes
原稿用紙約8.7枚
夢があるから先へ進む 第一話

君の声が聞こえたときから僕の夢はただ一つ。
君の声が聞こえるから頑張れる。
君は僕が嫌いだから。
好きになってもらうために僕は夢を叶える。
『夢』
それは僕にとって本物の魔法使いになること。
でも僕には魔力がない。
お金もない。
なにもないんだ。
だから僕は祈り続ける。
魔法使いが僕に会いにきてくれることを。
−−−−−−−
ザワザワッ
なんだろう。
ほんとただそれだけだった。
僕がそれから興味を示すようになったのは。
時は2330年。
昔の人はまさかこんな風になるとは思わなかっただろう。
人々は魔法を使うようになるとは。
そのときのざわめきはいつもよりはるかに大きかった。
いつも騒いでいる人がいるからざわめくのには慣れてるけどこれほどうるさいと思ったことは生まれて初めてだった。
「ん?あっ!!吟時(ぎんじ)!!ちょっと来いよ!!」
吟時
それが僕の名前だ。
久々に聞いた気がする。
僕の名前。
みんな居たのかって顔をしてる。
僕はここでは居なくてもいい存在なんだ。
だからみんな忘れるんだ。
でもこの人だけは違う。
僕の存在を認めてくれる唯一の人間。
「何?架柚和(かゆわ)」
架柚和は僕の幼馴染。
親が居ない僕を慕ってくれる。
でもそれは同情かもしれない。
人は心の中で何を考えてるか分からないんだし。
「おいっ。隠れてないで出て来いよ」
架柚和の後ろから出てきた人。
僕は始めて見る顔だった。
結構顔立ちもいいし結構モテそうな女の子だった。
「は‥初めまして‥雪歌(ゆきか)です‥よろしくお願いします‥」
ただの女の子。
そうしか思えなかった。
だからこんな状況になるとは思いもしなかったんだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
夢があるから先に進む 第二話

この世界は高金額の金を出して魔法を学ぶ。それが普通。でも金が無い人はそんなこと夢のまた夢。そんな人に当てはまるのが僕。年は十四だし働いてくれる親も居ない。僕の親は七年前に亡くなったから。でも架柚和がいたから生きてこれたんだ。架柚和は僕の無二の親友。代わりなんてどこにもいないんだ。そこに雪歌が来たんだ。不思議な力を持った雪歌が−‥
−−−−−−−−
「は‥初めまして‥雪歌です‥よろしくお願いします‥」
結構かわいい女の子だった。僕はあまり興味を示さなかったけど。ただ架柚和は何か違う。いつもより笑ってるんだ。僕には見せたこと無いくらいの笑顔。そんな架柚和が嫌だった。
「吟時。こいつは俺の従兄妹だ。仲良くしてやってくれよ!」
従兄妹。そんな関係の二人が羨ましかった。僕には従兄妹も親戚も親も居ないから。でも何か架柚和と違う感じがしたんだ。何か訳有りみたいな感じが。
「僕は吟時。よろしく‥」
僕がそう言った時に雪歌は何か思ったらしく表情が変わった。怖がってたみたいだけど表情が穏やかになったんだ。僕はなんでだか分からなかった。でも後から分かる気がしたんだ。
「吟時さん。目、閉じてもらえますか?」
なんでか分からなかったけど僕は言われた通り目を閉じた。誰一人信じられなかったけどなんだか雪歌は信じられた。なんだか他の人とは違う感じがしたんだ。
「吟時さん。今欲しい物。一つだけ心の中で考えてください。決して変なことはしないので」
−−−ホシイモノ‥?−−−−−
そんな物僕には無かった。でも、雪歌が言うんだ。何か考えなくては。でも‥魔法は無理だろうか?
魔法。


魔法が使えるようになりたい−‥


そう考えた瞬間だった。心の中を何かがさえぎり何か僕の中で変わったんだ。
「ゆ‥雪歌?何したんだ!?」
雪歌に向かって少し悪い口調で話してしまった。僕は凄く混乱したから。でも雪歌はニコニコしている。そのあと僕に言ったんだ。信じられない事を。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
夢があるから先へ進む 第三話

今なんて言ったんだ?雪歌。
一瞬のうちにその場の空気が凍りつく。僕の中で時間が止まったように。
僕はその一瞬のうちにたくさん考え事をした。

僕の暮らしのこと。

雪歌の正体。

雪歌の持つ力。

考えても答えは出ない。だって僕にはそんなに知識が豊富ではないから。雪歌は僕とは違う何かを持ってる。それくらいしか考えられなかった。
「今…今言ったこと。もう一度言ってくれるか?」
雪歌は平然と答える。僕は今まで生きてきて一番衝撃を受けた言葉なのに。
「だから…あなたに『魔法』かけたんです。レベルで例えると…4くらいですかね」


マホウ−…?


その言葉に凍りつく。僕の両親が死んだ理由も魔法が原因だったから。でもアレは事故。事故なんだから。いつもそういう風に考えてきた。だから毛嫌いするんだろうか。魔法を…
−−−−−−
ザワザワッ
『ねぇ聞いた?吟時君のお家のお隣さん。新しい魔法考えたらしいわよ』
その時の話題。それは僕のうちの隣の『頴田(かいた)』って家の人が新しい魔法を考えたって話題だった。
『でもねぇ…掟破ってまで魔法を創り出すなんて…』
掟。
それはこの世界で無くてはならないもの。魔法を使うものが守らないと死刑になるんだ。頴田って人はその掟、『許可なしに新しい魔法を造ってはならない』という掟を破ったんだ。
『吟時。早く帰ってご飯にしましょ!今日の昼食は吟時の好きなカレーライスよ!』
『うん!お父さんも帰ってきてるんでしょ?』
この頃は母と父は科学者をやっていた。頴田って人とは同業者だったって。だから魔法を創るのを止めさせようとしたんだ。だからあんな事にまでなったんだ。
ズウウゥンッ
『な…何?お母さん…何が起きたの…?』
『吟時。決して外に出てはダメよ。あなたは地下のお父さんの部屋に居なさい。わかったわね?』
この時は何がなんだか分からなかった。ただ一つだけ…父と母にはもう会えなくなる気がしたんだ。でも母に言われたことは絶対に守らなきゃいけない。それがうちの決まりだった。だから僕は急いで地下に行ったんだ。
2005/07/10(Sun)21:09:22 公開 / 柚白
http://plaza.rakuten.co.jp/yusiro210/
■この作品の著作権は柚白さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ただ一人人を信じなかった吟時。
その吟時の前に雪歌がやってきた。
でも雪歌はただの女の子ではなくて‥
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