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『白いしにがみ。』 作者:アルス / 未分類 未分類
全角2301.5文字
容量4603 bytes
原稿用紙約9.25枚
僕はウィル。
僕は今、ビルの屋上にいる。
フェンスを乗り越えてすぐ下を見たらめまいがしそうなほどの高さだ。
なぜここに居るかは判らない。
ただ・・。
くだらないー・・。
そんな文字が頭の中を回っていた。
そして、一歩踏み出そうとした時。
「死ぬの?」
すぐ耳元で言われた僕は思わずドキッとして振り返った。
そこには少女がいた。
真っ白な。
青く澄んだブルーの瞳に。
長くつややかな白い髪。
肌も透き通るような白い肌をしていた。
服も。
そして、やけに目立つ銀色の大きな鎌。
例えて言うと、少女はよく、おとぎ話で出てくるような人物。
さらに、少女の足元には黒猫が1匹居た。
「なに?雪那。こいつ死ぬの?」
その黒猫がいきなりしゃべり始めた。
しかし、僕にはそんなことはどうでもよかった。
そして、どうやら雪那と呼ばれた少女が、
「さぁね、どうかな?」
やけに大人びた、とても透き通った声で言った。
そして、いきなりくるっと一回転して僕のほうを見た。
ウエから。
少女は完全に地面から離れて浮いていた。黒猫まで。
「なっ・・?!」
驚いている僕を無視して少女は言う。
「あなた・・ここから飛ぶの?」
「それとも死ぬのかな?」
冷たい目で言い放った。
「ここから落ちたら痛いんじゃない?」

「・・・?!??」
完全混乱している僕に少女が、
「あたし達がナニモノだって聞きたいの?」僕はウィル。
僕は今、ビルの屋上にいる。
フェンスを乗り越えてすぐ下を見たらめまいがしそうなほどの高さだ。
なぜここに居るかは判らない。
ただ・・。
くだらないー・・。
そんな文字が頭の中を回っていた。
そして、一歩踏み出そうとした時。
「死ぬの?」
すぐ耳元で言われた僕は思わずドキッとして振り返った。
そこには少女がいた。
真っ白な。
青く澄んだブルーの瞳に。
長くつややかな白い髪。
肌も透き通るような白い肌をしていた。
服も。
そして、やけに目立つ銀色の大きな鎌。
例えて言うと、少女はよく、おとぎ話で出てくるような人物。
さらに、少女の足元には黒猫が1匹居た。
「なに?雪那。こいつ死ぬの?」
その黒猫がいきなりしゃべり始めた。
しかし、僕にはそんなことはどうでもよかった。
そして、どうやら雪那と呼ばれた少女が、
「さぁね、どうかな?」
やけに大人びた、とても透き通った声で言った。
そして、いきなりくるっと一回転して僕のほうを見た。
ウエから。
少女は完全に地面から離れて浮いていた。黒猫まで。
「なっ・・?!」
驚いている僕を無視して少女は言う。
「あなた・・ここから飛ぶの?」
「それとも死ぬのかな?」
冷たい目で言い放った。
「ここから落ちたら痛いんじゃない?」

「・・・?!??」
完全混乱している僕に少女が、
「あたし達がナニモノだって聞きたいの?」
「・・・・・。」
「紹介がおくれました。私は死神の雪那。」
「で・・こっちが・・。」
そこまで少女が言ったとき。
「僕は、セレナ!雪那が主さ!」
りりん。と大きな鈴をならして黒猫が言う。
僕はその少女達が言った言葉が信じられなかった。
「し・・しにがみっ?」
「そう。」
淡々とした口調で少女が言った。

「ふーん。じゃ、ぼくを殺しに来たってことか。」
「なっ!なんだってぇ!死神はなぁっっ!・・っぎゃふっ!!」
そこまでセレナが言ったとき雪那がセレナの頬を引っ張った。
「いひゃひゃ・・いひゃい。。」
「余計なことは言わなくていいの。」
そう言ってからウィルに目線を戻す。
「何?飛ぶの?飛ぶんだったら翼がないとね。それとも死ぬのかな?死ぬんでしょ?ホラ。」
雪那が窓のほうを指す。
「っ―・・!」
「なに?怖いの?」
雪那がくすりと笑った。
「怖くなんかな・・。」
「あっそ。怖いんだ。」
「・・・。」
「だいたい何のために死ぬの?くだらないから?」
そう言われてウィルはドキリとした。
まるで自分の心を覗かれてるようだった。
「―・・ふざけないで。」
雪那が冷たく言い放った。
「くだらない?そんなことで死ぬの?じゃぁ、あなたは死んでもくだらない。そう思うしたないのね。つまりあなたは救われない。救われるのは精一杯生きた人だけよ。ソレなのにどう?あなたは精一杯生きてる?」

「・・・。」

「答えはもう決まったようね。」
「おいでセレナ。行こう。」
そう言った雪那は消えた。

* * *
朝。
学校。
いつものようにウィルは学校へと向かう。
「おはよう。」
そう女子に言われてウィルは軽く返事を返す。
どうやらこの学校では、女子や男子といった差別的なものはないらしい。
「なぁ、ウィル。転校生来たの知ってるか?」
一人の男子が言った。
「え?」
「ああ!そのコなら知ってる!あそこにいる子でしょ!」そう言った女子がその方向を指差す。

そこには見覚えのある姿。
長いつややかな白い髪。
澄んだ青い瞳。

そう、きのう会った死神。

「雪那サン。」
「げ。」
ウィルと友達の声が重なった。

「あら、あなたがウィル君?今日転校して来た雪那です。お隣の席だからよろしくね。」
そう言うと雪那は右手を差し出す。
その手には、


―騒いだら殺す―

そう書かれていた。
「・・・・。」

* * *
「何であんたがここにいるんだよ?!」
「んー?なに?ああ。あたしココの地区担当だから。」
雪那が淡々と言う。
ココは学校の屋上。

「そういうこと言ってるんじゃなくて!死神ってばれたら・・。」
「ばれないばれない♪すごい人間ぽいでしょ?」
「だいたいなんでここに居るんだよ?!」

「・・・。」
そう雪那はすこし黙って、
「まぁいいか。この際だし。」
「?」
「教えてあげる。死神について。」


つづく




2005/07/03(Sun)20:24:08 公開 / アルス
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■作者からのメッセージ
どうも。
なんか短い感じがしますが・・。
どうでしょうか?
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