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『箱』 作者:アィコ / 未分類
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原稿用紙約枚
「僕達、これからどうなるんでしょうかね」
 若い青年が呟いた。
「さぁ、私も知りたいですよ」
 今度は中年風の男が答える。
「この部屋って扉がないですよね」
 高校生か、中学生くらいの少女が言った。
「あぁ、本当ですねぇ。つまり、出れないということでは?」
 キャリアウーマン的オーラを醸し出している女性の一言で、その場にいた全員が部屋をぐるりと見渡した。そして、口々に「そうですねぇ」等と呟いた。
「あの、一応自己紹介くらいしませんか?」
 中年風の男の提案に、反論するものはいない。かといって、進んで自己紹介を始めるものは誰一人としていなかった。皆「じゃぁ、貴方から」とか何とか言われるのを待っているのである。
「じゃ、私から自己紹介させていただきます。私は佐伯智也です」
 中年風の男の名は佐伯智也というらしい。それに続いて、ポツリポツリと全員が自己紹介をした。
 若い青年の名は佐藤哲。
 中学生か高校生くらいの少女の名は菅原千夏。
 キャリアウーマン風の女の名前は瀬川千里。
「皆さん、どのようにして此処に…?」
 佐藤が問う。
 その問いに、場内が静まった。そして、各々に記憶をたどり始めた。けれども、答えは出ない。此処にいたるまでの記憶のみがすっぽりと抜けてしまったのである。頭を抱えても、目を瞑っても誰一人として記憶をとりもどせなかった。
「この部屋に名前を付けるならば…箱部屋と名づけよう…」
 瀬川がうめくようにして仰向けのまま呟いた。
 そういえば、この部屋の室温が少しあがった気がする。喚起口なども特に見つからないということは、おそらくいずれ全員酸欠で死亡するだろう。この狭い部屋ならば、全員が死亡するのにそう時間はかからないはずである。
2005/06/13(Mon)20:04:59 公開 / アィコ
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