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『東京死神物語』 作者:十色 / 未分類
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排気ガスの匂いが少し鼻に付くのを覚えた。
ツーんとする感じは別に嫌ではないが、なれないなーと空から降りてきた少年は思う。
黒い翼を出すのにも疲れを覚えた少年は、タワーの屋上に立った。
周りを見回すと、ビルが立ち並び人は狭そうに行進をしている。
周りを見渡している間にケータイの電信音が鳴った。
それを、嫌そうに聞くと電話に出る。

「はい」
「宇宙か仕事だ、今回は厄介だぞ」

予測していた言葉を言われ宇宙はケータイから耳を放した。
さすがに上司なので切ることは出来ない自分が情けない。

「なぜか魂の反応がない、探すのは非常に厄介だ」
「はいはい、探しときます」

投げやりな言葉であいづちを打つ。
最近は、自殺や他殺で仕事が多くなっていて、宇宙たちは仕事詰めだった。

「場所は東京だ、今、お前が居るとこだろう」
「まぁ、当たりですけど」
「じゃあ、期待してるぞベテラン君」
「はい、神のお望みのままに…」

ようやく仕事内容から開放されて、ケータイを閉じる。
魂の反応がないなんて厄介だ。
只でさえ見つけ難い物体であるのに。
ため息と憂鬱な気持ちをぶら下げまた漆黒の翼を出す。

「まっ、いくかな…」


             【東京死神物語】File1
               *少女*


人ごみの中にスッと立った。
空を見上げるとビルの隙間から、蒼い空がちらついている。
だが、これは本物ではない。
偽者なのだ、ここにあるもの全て。
そんな生活の中で、彼女は生きているのだろうか。
まだ、自分を忘れてないだろうか。

「空は蒼い、か…」
「そんなことないよ、灰色だと思うけどな?」

声のする方をゆっくりと向く。
そこに居たのは、ビルの階段で座っている夏用の制服姿の一人の少女だった。
呆然と見つめる宇宙に対して笑顔で話しかける少女。

「蒼いとも思うけど、くすんで見えるよね」

でしょ?、でしょ?、と尻尾を振るように彼女は宇宙の反応を待った。
だが、そんなことなど気にする余裕のない宇宙。
なぜなら。

『俺が見えてる…』

「どうしたの、黙っちゃって?」

気が付けば直ぐ目の前に居る少女は宇宙の顔を覗き込みそう訊ねた。

「アンタ、俺が見えるの?」

恐る恐るそう訊ねたが、当の彼女は笑顔でその質問を返した。

「見えるさ〜私、視力だけはいいんだ〜」
「へっ、へぇ…」

どっかで読んだ本では、極まれに霊感の強い人間は死神の姿が見える、というがまさか。
でも、こんなバカそうな女が霊感強いなんて…
とにかく見えてるならしょうがない。
普通の人間らしくしてこの場から離れよう。

「じゃあ、これで…」
「そうだ!さっきどうやって空から降りてきたの?翼みたいなものだして!すごいね」

見てるし。
最初に思ったのがこの言葉だった。
宇宙は頭を抱えた。
死んでこの方こんな事なかったのに。
宇宙は自分のベテラン歴12年を少しかいかぶりしてたと反省。

「あーもうこんな時間」

少女は時計を見るなり飛び上がってそういった。

「そろそろ戻らなきゃ!バイバイカラスさん!明日も会えるといいな!」

カラスじゃねー。
ってか、会わないし。
宇宙はそう思い、走る少女の後ろ姿を眺めて見送った。

「ってかどうするかな…」

魂の反応0。
感じる事もないし。
問題できちゃったし。

「給料カットだろうな…」

まぁ、仕事に戻ろうかな。
ため息は増えて、憂鬱な気持ちも無くならないまま、宇宙は先ほどの少女の顔を思い出す。

「バカ面」

けど、こんなしがない社会に生きてるんだ。
あんな物も居たっていいだろう。
けど、見られたし…

「帰ろ…」

仕事する気にもなれず、プラプラ散歩する事にする。
その日はこれで終わった。

【01日目終了】


一度天界に戻った宇宙は会社に戻った。
事務所で昨日あったことを聞くため宇宙は上司に話しかける。

「あの、係長、聞きたいことあるんですけど」
「なんだ?珍しいなお前が聞きたいことなんて」

趣味の悪い黒色のマントを羽織った係長にオドオドと宇宙は尋ねる。

「もし、自分が人間に見られたらどうするんですか?」
「そりゃあ、相手の記憶をけすか…」
「消すか?」
「殺すかのどちらかだろう」

殺すと聞きそれはさすがにしたくなかったので、記憶を消す事に決めた。
となればまた今日も会いに行くことになってしまった宇宙はまた、今日一つ目のため息をついた。


           【東京死神物語】File2
             *再度*


「まった会いましたね〜カラスさん!今日は公園だね!」
「カラスじゃない!宇宙だ!ってかヤット見つけたぞ!」
「そ…ら…っていうの?」
「うん」

満足そうにうなずく宇宙に少女はクスっと笑った。
それを見て恥ずかしくなる宇宙。

「ナンだよ!悪い?」
「うんうん、そんなこと無いよ、ナンかねチョット似合ってるなぁとか…」

そういってはにかむ少女の笑顔に少し胸の痛みを覚えた宇宙は、面倒な事にならない内に、ヤットこさ見つけた少女の記憶を消す事にした。
同情などしてはいけない。
なぜならば、死を味わう苦しみに変えればそんな物いらない感情だからだ。
一指し指を少女に向けて記憶を消そうとした、その瞬間。

「ストップ、ストップ!」
「へっ…」

急に叫びだした少女は、宇宙の服のすそを引っ張り叫んだ。

「まだ、まだ…何にもしないでお願い」

少女は泣きそうな瞳で宇宙に言った。
目に涙を一杯ためて言う物だから、宇宙は指を下ろして呆然と少女を見つめた。

「我がまま言って、ごめんね、ありがと」

笑顔でそう言って少女は宇宙の右手を掴んで握手した。

「私、拓っていうの」
「ああ、どうも…」

拓という少女はブンブンと手を振り何度もありがとうとお礼を言った。
とにかく失敗だったが、なんかどうでもよくなってきた。
それに彼女はどうして宇宙が記憶を消そうとしたのが分かったのか。
謎の多い少女、拓。
だが、拓という名前はどこか安心できる名前だった。
自分の過去に何か関係あるのか。

「明日も、遊ぼうねソラ君」
「ええー」

なんか、変な知り合いができたことが改めてわかった宇宙。
気の合う友ではない感じだが仕方ないだろう。
まぁ記憶消す事はあきらめる事にスル。
誰にも言うなよ、と言うと笑顔で頷いているから安心…?
そして明日も、と言う言葉を聞いて宇宙はまた明日もココに来ることだろうと思った。
だが、不思議とため息が出ないことはまだ宇宙は気付いていない。

【02日目終了】
2005/05/22(Sun)14:28:24 公開 / 十色
■この作品の著作権は十色さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めましてです。
なんだか難しくて読みズライです…!
もっと、違う感じに考えていたのですが、推敲が必要みたいかも…
もしよければ、お付き合いください。
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