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『僕はもう死ねない』 作者:かいおー / 未分類 未分類
全角11504文字
容量23008 bytes
原稿用紙約35.25枚
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜紹介〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
桐島 康彦 23歳
桐島 麻衣 23歳
この2人は結婚して1年経つ。
喧嘩を一度もした事のない夫婦だった。
だがある日、医者から麻衣は病気だと告げられる。

三橋 遥子 22歳
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第1章 妻の死

外はすごい音をたてながら雨が降っている。窓の外には傘をさしたたくさんの人が歩いている。康彦はため息をついた。
「今日は雨か…。」
そう呟き、康彦は着替えて、会社に行く準備をした。玄関へ行き、靴を履いて、傘を持ち外へ出た。すごい雨だった。康彦は傘をさし会社へ向かった。会社までは10分程度で着く。5分くらい歩いた所で変な人が道に座っていた。髪はぼさぼさで、ひげがすごくのびている。康彦は、ホームレスかな?と思い、その人を無視して通り過ぎて行った。そして康彦は気になり後ろを向いてみた。するとその男が康彦の顔を見ていた。康彦はおもいきり目が合った。顔がはっきりと見えた。康彦は逃げるかのように去って行った。そして会社に着くと、自分の机まで行き、濡れたスーツをイスにかけて、パソコンを開き、キーボードを打ち始めた。康彦の通っている会社はパソコンを使う仕事だった。会社の電話が鳴り始めた。隣に座っている三橋さんが電話に出た。三橋さんは康彦と結構仲の良い社員だった。電話をとって2,3秒で、三橋さんは康彦に電話を渡した。
「病院から。」
と言いながら渡してきた。病院から?と思い、電話に出た。
「はい、桐島です。」
「あ、桐島さんですか。落ち着いて聞いて下さい。先程、麻衣さんが意識を失い、大変な状況になっています。」
「え!?大変な状況!?今すぐ病院行きます!」
と、会話を終わらし、康彦はすぐに病院へ向かった。会社から病院までは、車で30分程で着く。タクシーを捕まえて、病院へ向かった。病院に着くと、すぐに病室へ向かった。病室のドアを開けると、麻衣はいなかった。そしてそこへ看護婦さんが来た。
「桐島さんですか?」
「はいそうですが、麻衣は?」
「麻衣さんは今手術室です。」
と会話し、康彦はすぐに手術室へ向かった。手術室にはもちろん入れないので手術室の前にあるベンチに座った。康彦は、さっきまで走りっぱなしだったので、休むように目を瞑った。もちろん麻衣の事を考えながら。2時間程経つと、手術室から医者が出てきた。
「桐島康彦さんですか?」
と尋ねてきた。康彦はすぐに答えた。
「はい。康彦です。麻衣は?麻衣はどうですか?」
「残念ながらもう長くないです…。」
「そうですか…。」
康彦は覚悟はしていたが、やはり悔しかった。そして少し経つと、麻衣が乗ったベッドが出てきた。麻衣は眠っていた。看護婦さん達がベッドを病室へ向かった。康彦も着いて行った。病室へ麻衣を戻し、看護婦さんは出て行った。康彦は麻衣の寝ているベッドの横にイスを置き、座った。3時間くらい経つと麻衣は目を覚ました。
「麻衣!大丈夫か?どこも痛くないか?」
麻衣が目を覚ましたとたん、康彦はすごい勢いで喋った。
「どうしたの?私どこも痛くないよ?ちょっと疲れて寝てただけだよ。」
麻衣はあっさりと答えた。康彦は、何言ってるんだ!さっきまで手術してたんだぞ!と言いかけたが、言うのをやめた。麻衣が自分が長くないと気づいてしまう心配があったからだ。
「どうしたの?私何かあったの?」
麻衣が不安そうな顔で聞いてきた。
「いや、何もないよ。長い間寝てたから、心配になっただけ。」
と答えた。
「そうなの。あれ?会社は?」
麻衣が聞いてくると康彦は少し困った。何て答えよう…と考えた。
「あ、会社は今日休みだよ。日曜も忙しくて仕事入ったから、今日は振り替えで。」
と苦しく答えた。
「そんな事あるの?まぁいいけど。」
と麻衣は答えた。そして病室の外から看護婦の会話が聞こえてきた。
「もう桐島さん長くないらしいわよ。」
「え?そうなの?」
「さっきの手術わかったんだけど、もう心臓がやばいらしいわよ。」
「嘘!?あんなに元気だったのに…。」
そして看護婦達の声は遠ざかっていって、聞こえなくなった。そして麻衣は口を開いた。
「私、そろそろ退院できると思うから!昨日医者にそう言われたの!」
と言ってきた。
「え?そうなの?」
「うん!だからもう心配しないでね!」
康彦は悲しくなった。
聞こえていたのに無理して元気を出して。
「ちょっとトイレに行ってくるね。」
と言い、康彦は病室を出ていった。康彦はトイレに行くと、涙を流し始めた。
麻衣…なんでだ…なんでこんなに早く別れなきゃいけないんだ…ずっと一緒にいようねって言ってくれたのに…どうして…
康彦は麻衣を守ってやれない悔しさで壁を殴りだした。なんでだ!なんでだ!と叫びながら殴っていた。そして流しで顔を洗い、病室に戻った。麻衣のベッドの上にはティッシュがたくさんあった。
「麻衣?そのティッシュどうしたの?」
と康彦が尋ねると、
「あ、ちょっと退院できるから嬉し泣きしてたの。」
と返してきた。康彦は目に涙をためた。
「どうしたの?何かあったの?」
と言い、心配そうな顔で康彦を見た。
「嬉し泣きだよ。涙が溢れそうだ。」
康彦は服の袖で涙を拭いた。
「まだ帰らなくていいの?もう10時だよ?」
「あ、本当だ。もう帰るね。明日も来るから。」
と言い、病室のドアの前に立ち、麻衣の方を見ると、手を振っていた。康彦も振り返し、病室から出て行った。康彦は家まで歩いて帰っていた。病院から家までは車で40分かかる。歩いて帰ると1時間半くらいかかるが、康彦は歩いた。涙を流し、下唇を噛み締めて帰っていた。家に着くと、着替えもせず、ベッドに転び、眠った。
翌日。
康彦はいつも通り、顔を洗い、朝食をすませ、着替えて会社へ向かう。会社に着くと、パソコンを開き、キーボードを打ち続ける。仕事が終わると、病院へ向かい麻衣と話をする。これが日課となっていた。こんな毎日を過ごし、1月たったある日。いつも通り仕事をしていると、一通の電話がかかった。康彦がとった。
「はい、桐島です。」
「桐島さんですか。病院の者ですが、先程、麻衣さんが亡くなりました。」
「え!?本当ですか!?」
「はい。残念ですが。朝から目をさまさないので、脈を見てみると、なくなってました。」
「そうですか…。」
康彦は電話の子機を落とし、放心状態となった。すると隣の三橋さんが康彦の肩を持ち、
「今日は早退すれば?」
と言ってきてくれた。部長も康彦の方を見て静かにうなずいてきた。康彦は部長と三橋さんの言う通り早退した。すぐに病院へ向かった。病室に行くと、ベッドは綺麗に掃除されている。麻衣の荷物は綺麗になっているベッドの上に置かれていた。康彦はその荷物を持ち、通りかかった看護婦に尋ねた。
「あの、桐島麻衣は?」
「あ、桐島さんは今霊安室にいます。」
康彦はそれを聞いた後すぐに向かった。霊安室に入ると、麻衣がベッドで横になっている。康彦は麻衣の横に行き、麻衣の顔を見ながら涙をこぼした。
「麻衣…早すぎないか?まだ結婚して1年だよ?ずっと一緒にいようって行ったじゃん…麻衣。目を覚ましてくれ。麻衣…。」
そして麻衣がこの世から去って行った。

第2章 自殺サイト

麻衣がこの世から去って、もう1ヶ月が経とうという頃。康彦はほぼ毎日が放心状態だった。たまに口を開くと、麻衣…麻衣…と呟いていた。会社でもちゃんと働いていたが、ぼーっとする事が多かった。働く時間も麻衣がいたころとは、とても少なくなっている。
そして、とうとう部長の口から、康彦にとどめをさすような言葉を言った。
「桐島。お前、最近仕事をなまけすぎだ。とうとう社長から宣告されたぞ。」
部長は真剣な眼差しで言った。康彦は、何も言わず聞いていた。
「お前はクビだ。」
とうとう部長は口に出した。康彦の放心状態は長くなる一方だった。
康彦の心の中には、麻衣の事しかない。頭中、麻衣で埋め尽くされていた。そして、康彦は会社にある自分の荷物を詰め始めた。三橋さんが心配して、康彦に声をかけた。
「桐島さん?大丈夫ですか?なんか意識ないみたいですよ?」
とても心配そうな顔で言ってきたので、康彦も返事を返せざる終えなかった。
「うん。大丈夫だよ。これからじっくり職でも探すよ。」
康彦はこの言葉を残し、会社を去って行った。
家に着くと、会社から持って帰ってきた荷物をソファの上に置き、ベッドに転んだ。
ああ、これからどうしようか。麻衣はもう戻って来ないし。職なんて簡単には見つけられないしなぁ。と康彦は考えていた。
そして10分程経つと、康彦は荷物の整理をしだした。会社においてあった荷物はそんなに量はなかった。すぐ整頓できた。そして康彦はする事がなかったのでとりあえずパソコンを開いた。インターネットで職を探そうとした。そして変な掲示板を見つけた。色んな書き込みがされてある。そこに1つ怪しげなアドレスがあった。http://www.xxxxxx.jpここへアクセス!と言う書き込みだった。康彦は、ウイルスはなさそうだな。と思いながらアクセスしてみた。すると背景が真っ暗な掲示板が現れた。タイトルは赤い字で自殺サイトと書かれてあった。書き込みがたくさんあった。康彦は、ん〜、自殺もいいかもなぁと考えていた。康彦はあっさりと考えていた。そして掲示板をどんどん興味津々に見て行った。そして、同じ街に住んでいる男を見つけた。死にたい。誰か一緒に死にましょう。と書き込みしてあった。康彦は、誰だろうと思いながらその人にメールを送ってみた。掲示板にメールアドレスも表示されていた。
「こんにちは。会社クビになりました。一緒に死にますか?」
と康彦はメールを送った。そして康彦は携帯の画面を10分間見つめていた。すると相手から返事が返って来た。
「本当ですか?僕は軽い気持ちじゃないですよ?」
と返って来た。康彦は少し考えた。確かに康彦は軽い気持ちだった。どうしようか迷った。そしてメールはこう返した。
「今日一晩考えます。明日連絡します。」
康彦は本当に考えていた。どうしよう。どうしよう。と2時間くらい考えていた。パソコンは付けっぱなしだった。そうして考えている時、チャイムが鳴った。出てみると、三橋さんだった。
「あ、三橋さん。どうしたんですか?」
康彦は今まで通りの接し方で接していた。三橋さんは心配そうな顔で言ってきた。
「桐島さん。何か食べました?すごく暗い顔してるし、それに何も食べてないような顔してるよ?」
康彦は時計を見た。
「あ、もう9時か。今から夕食食べるよ。」
康彦がそう言うと、三橋さんが、
「そうですか?それは良かった。私も今から食べるんですよ。」
と言いながら右手にぶらさげた買い物袋を見せてきた。
「そうなんですか。で、僕に用は?」
と康彦が尋ねた。
「何言ってるんですか?ここで食べるんですよ。」
と少し笑いながら三橋さんが言ってきた。
「え?ここで?」
康彦はすごく驚いた。なんでうちで食べるの?と本気で考えていた。
「ここで食べますよ。あがっていいですか?」
三橋さんは笑いながら言ってきた。
「あ、どうぞどうぞ。」
康彦は床においてあった本をだけたりして、三橋さんを家に上げた。
「結構片付いてますねぇ。」
三橋さんは辺りを見回しながら言った。
「そうですか?さっき掃除したばっかなんですよ。」
と康彦は普通に返した。
そして三橋さんがあるところに目をやると手に持っていた、買い物袋とバックを落とした。康彦はなんだろうと思いながら、三橋さんの目のやっている方を見た。そこには、パソコンがあった。もちろん自殺サイトが開かれてある。康彦は一生懸命ごまかした。
「あ、これは適当にサイト見ているといつのまにかこんなところまで来てたんですよ。」
と笑いながら言ったが三橋さんの表情は変わらなかった。
「三橋さん?どうしたんですか?本当になんでもないですよ?」
康彦が声をかけても何も返してくれなかった。三橋さんの表情は青ざめていた。そして急に三橋さんが泣き始めた。
「三橋さん!どうしたんですか!?」
三橋さんは泣くのをやめなかった。
そして少し経つと泣きが収まって、三橋さんが口を開いた。
「ごめんなさい。ちょっと昔の彼の事思い出しちゃって。」
三橋さんは涙を拭きながら言った。康彦は意味がわからないなぁと思いながら尋ねた。
「なんで思い出したの?自殺サイトと関係あるの?」
三橋さんの表情が変わった。
「実はね…昔の彼、自殺サイトで一緒に死ぬ人探して…一緒に死んじゃったの…。」
康彦は悪い事聞いたかな?と思いながら明るい声を出した。
「さ!気を取り直して食事しようよ!」
三橋さんは完全に涙を拭き、
「そうだね!」
と明るい声を出した。
康彦は、自殺サイトで死ぬと麻衣に会える。でも良い会え方はしないだろうな。と思いながら食事を済ませた。
「片付けは僕がしとくから今日はもう三橋さん帰りなよ。もう夜遅いし。」
康彦はテーブルの上の食器を流しにつけながら言った。
「いや、まだ大丈夫だよ。食事した後にすぐ動くとおなか痛くなるから少し休むね。」
と言い、三橋さんは床に座った。康彦は、片付け手伝わないの?と思いながら食器を洗っていた。康彦は片付けは自分でちゃんとやる方である。片付けが済むと、
「三橋さん?」
と呼びながら、リビングへ向かった。すると三橋さんは眠っていた。康彦は起こすのも悪いかなと思い、そーっと毛布をかけた。そして康彦は自殺サイトを再び見だした。本当色んな人が書き込んでるなぁと思っていた。そして夜も遅くなったので康彦も寝る事にした。パソコンの電源を切り、風呂に入った。10分くらいで出ると、書置きがあった。
[今日はありがとうございました。もう帰ります。]
と書かれてあった。康彦は電気を消し、ベッドに入った。
翌日。
外はすごい雨だった。する事がないのでとりあえずパソコンを開いた。電子メールを開くとメールが1通来ていた。メールを開くとこう書かれていた。
「今日返事をください。連絡くれ次第、今日にでも死にましょう。」
康彦は迷った。どうしよう。僕はもう生きていても意味がない。でも本当に死んでもいいのだろうか。そして20分くらい考えていた。そこへメールが来た。
「早く返事ください。もう僕は死にます。」
康彦はあせった。どうしよう。どうしよう。そして10分くらい考えて決心した。。
「あの。決心しました。一緒に死にましょう。」
とメールを送った。するとすぐにメールが帰ってきた。
「はいわかりました。では今日、この街で1番大きいビルの屋上に21:00集合って事で。」
「了解。」
そしてメールは帰ってこなくなった。この街で1番大きいビルとは、康彦が勤めている会社だった。康彦はベッドに横になった。ああ、今日、後12時間で僕の命もなくなるのか。と考えているうちに眠っていった。
康彦は目を覚ました。そして時計を見ると、20:53だった。
「ヤバイ!遅れる!」
康彦はすぐに私宅して、部屋のドアを開けっ放しにし、急いで会社へ向かった。すごい勢いで走った。そしてギリギリ間に合った。ビルの屋上には男が立っていた。
「あの、自殺の方ですよね?」
と康彦が尋ねると、こっちを向いた。なんと自殺する相手とは1度会った事がある人物だった。それは、康彦が2ヶ月前くらいに会社に行く時会った、髪がボサボサでひげがすごく伸びている男だった。
「あ、あなたは。2ヶ月前くらいに会いましたよね?」
康彦がいくら尋ねても相手は返事をしない。そして少し経つと口を開いた。
「こっちへ来い。」
すごい低い声だった。康彦は言われる通り、ビルの端の方に立った。下を見ると足が竦む。ものすごい高さだった。多分落ちたら体がばらばらになるだろう。そして隣に男が立った。
「せーので飛ぶぞ。」
男は康彦の方を向いて言った。
「わかった。」
康彦はすごく緊張した。
そして5分程沈黙になり、とうとう男は言った。
「せーの!」


最終章  麻衣のメッセージ

康彦は膝を曲げて飛ぼうとした。しかしまだ死にたくない!と心の中で強く思い、前に飛ばず、後ろに飛んで、転んだ。そして横を見ると、男も一緒に倒れていた。そして男は言った。
「やっぱり死ぬのは怖いな。」
男は真剣な顔で言っていた。
「そうですね。」
康彦は普通に返した。康彦は本当に怖かった。屋上から下を見た時もうほとんど死にたくないと言う気持ちでいっぱいだった。男は、
「やっぱ俺は死ねない。また人生やり直してみるわ。」
と言い残し、屋上から去っていった。康彦も少し経って、家に帰った。家に着くと、家の明かりがついていた。
「あ!鍵開けっ放しだ!」
と言い、急いで家に入った。家には、三橋さんがいた。
「三橋さん?」
康彦は尋ねた。
「あ、桐島さん。鍵も閉めないでどこ行ってたんですか?」
康彦は心の中で、いやなんで勝手に入ってるの…と思ったが口に出さず、答えた。
「会社を久しぶりに見に行ったんだよ。」
三橋さんはカレンダーを見て言った。
「でも、会社やめて、まだ2日目だよ?」
康彦はカレンダーを見た。確かに2日だった。だが康彦にとってはすごく長い2日間だった。そして康彦は三橋さんに尋ねた。
「なんで僕の家に?」
三橋さんは台所の方へ行きながら言った。
「今日も夕食まだでしょ?作っといたんだよ。」
康彦は三橋さんに着いて行った。台所にはカレーライスが置いてあった。
「なんで僕のために?」
三橋さんは言った。
「桐島さん昨日、私が来なかったら夕食食べなかったでしょ?」
康彦は少し考えた。確かに康彦は片付けはするが用意はしない。多分食べずに寝ていただろう。だが康彦はこう答えた。
「いや、僕だって夕食くらい作れるさ。」
三橋さんは笑った。
「でも、冷蔵庫には何も入ってないよ?」
康彦は買い物に行った事がなかった。今まではコンビニで弁当を買って食べていた。だから冷蔵庫には何も入ってるわけがない。
「いつもコンビニで買ってるから。」
と康彦は言った。三橋さんはまた笑った。
「さっき作っれるって言ったでしょ?なんか嘘並べてるみたいだよ?」
康彦は少し腹が立った。
「ごめんなさい。ちょっと調子に乗っちゃった。」
康彦は優しく返した。
「いや、いいよ。じゃぁさめないうちに食べよう。」
と言い、イスに座った。向かいに三橋さんも座った。三橋さんは少しづつ食べながら康彦の顔を眺めていた。
「どうしたんですか?」
康彦が尋ねた。
「ううん。なんでもないよ。」
三橋さんはそう答えるとカレーライスを食べ始めた。康彦も静かに食べていた。そして2人は食べ終わり、康彦が食器を流しにつけて洗い始めた。三橋さんはリビングへ行き、座った。康彦はリビングまで聞こえるような大きさで言った。
「今日は寝ないで下さいよ。」
返事は帰ってこなかった。そして、洗物が済むと、康彦は三橋さんのいるリビングへ向かった。三橋さんはパソコンを見ていた。
「あれ?パソコン開いたの?」
康彦が聞くと、それは無視し三橋さんは言った。
「今日、自殺しに行ったでしょ?」
三橋さんは怖い顔をしていた。
「え?何で?」
康彦は尋ねて、パソコンを見た。すると画面は電子メールの画面になっていた。康彦は自殺しに行く前、パソコンを消すのを忘れていた。康彦はあせった。そして三橋さんは言った。
「失敗したんでしょ?相手の人は?」
康彦はすぐ答えた。
「相手の男も死ななかったよ。2人とも勇気が出ずに、後ろに飛んだんだ。」
三橋さんはふぅとため息をつき、言った。
「良かった。」
康彦は安心した。何かがみがみ言われると思ったからだ。少し沈黙になった。そして康彦は言った。
「まだ帰らないの?」
三橋さんは康彦の顔を見て言った。
「私が帰った後、掲示板なんて見ないよね?」
康彦は少し考えて答えた。
「うん、見ないよ。」
三橋さんはそれを聞き、安心して荷物を持って玄関まで行った。
「じゃぁ今日は帰るね。さようなら。」
康彦も玄関まで行き、
「さようなら。」
と返した。三橋さんが家から出て行くと、康彦はため息をつき、ベッドに転んだ。康彦は、ベッドの上にパソコンを置き、掲示板を見だした。新たな書き込みがたくさんあった
。だが康彦は読む気にならず、風呂に入った。風呂から出て、パソコンを見ると、メールが来ていた。メールの内容は、「こんばんは。今日一生懸命仕事探してたら、明日面接してくれる会社があったよ。また俺は新たな人生を送る。おまえも頑張れよ。」と書かれてあった。メールを送ってきたのは、一緒に自殺をしようとした男だった。康彦はメールを返さなかった。そしてパソコンを閉じ、眠った。
翌日。
朝起きると、もう10時だった。会社へ行かなくなってから朝起きるのが遅くなってきた。康彦は顔を洗い、服を着替えて、コンビニへ行った。おにぎりやサンドウィッチなどを買って、朝食を済ませた。外はいい天気だったので康彦は散歩しとうと思い、歩き始めた。近くの公園へ行き、ベンチに座って一休みしていると、公園の横の道を嬉しそうな顔をして歩いている人がいた。そしてその人と目が会うと、こっちへ向かってきた。
「あ、やっぱりあの人か!」
その人は康彦の顔を見て言った。康彦は誰だろうと思い、よく顔を見てみると、昨日一緒に自殺しようと言った男だった。男は、髪を整えて、ひげもそっていた。
「あ、昨日の。どうしたんですか?ひげそって髪まで切っちゃって。」
男は嬉しそうに言った。
「実は今日面接で、見事合格だよ!明日から正社員として働けるよ。最高だ。新しい人生を踏み出した気分は。」
とても嬉しそうだった。
「そうなんですか?おめでとうございます。じゃぁ僕は帰ります。」
康彦は少し嫉妬した。そして公園を出て行き、家に向かった。康彦が歩いていると、周りの人は皆、楽しそうに歩いている。康彦は腹を立てた。なんで僕だけがこんな人生なんだ。負け組とはまさに僕の事じゃないか。と思いながら、歩いていると、家に着いた。
すぐにパソコンを開き、掲示板を見た。掲示板にはすごい書き込みばかりだった。
「今日仕事を見つけました!最高です!」
「昨日から仕事始めました。バイトだけど。でも働くっていいですね。」
「ああ、会社クビになって、生きて行く希望を失っていたけど、新しい職見つけました。最高の気分です。」
「人生捨てたものじゃないね。」
康彦はびっくりした。掲示板に書き込みしている人ほとんどの人が、職を見つけていた。康彦はさらに生きていくのが嫌になった。そして掲示板を見るのをやめて、電子メールを開いてみた。メールが1通届いていた。康彦はどうせあの男だろと思い、メールを見なかった。そして、康彦はイライラが納まってきて、職を探す事にした。インターネットで色んな職を探してみた。だがいいのは1つもなかった。いいのがあったとしても、社員は満員だった。そして1つ、いいところを見つけた。それは、中華レストランだった。だが、康彦は料理をした事がなかった。しかし、給料も良くて、バイトも募集している。バイトからなら大丈夫かなと思い、中華レストランに行ってみる事にした。中華レストランまでは歩いて10分だった。前の会社に行くのとほぼ一緒だった。そして中華レストランの中に入ってみると、忙しそうに皆仕事をしていた。その時の時刻は、12:00だったので、皆昼御飯を食べていた。レストランの奥に入り、料理長に話かけてみた。
「あの、ここで働きたいんですけど。」
康彦が言うと、料理長はにらむようにして康彦の目を見た。
「おまえ料理は得意か?」
康彦は即答した。
「いいえ、した事がありません。」
康彦は素直に答えた。料理長は康彦を見るのをやめて視線を変え、言った。
「帰りな。ここはおまえさんの来る場所じゃねぇ。」
康彦はがっかりしながら帰った。家に着くとベッドに転んだ。
「ちきしょう。なんでダメなんだ。素直に答えればいいかと思ったけど、そんなに人生甘くなかったか。俺はこれからどうしよう。」
康彦は何も考えず、パソコンを開いた。掲示板を見てみると、新しい書き込みはなかった。康彦は、自殺を考えているのは自分だけかと思った。だが少し考えると、今日は職を探しに行ったし、やっぱり僕は死ぬのが嫌なのかなとも思っていた。そして電子メールを開くと、未開封のメールが1通あった。朝見るのをやめたやつだった。康彦はメールを開いてみた。そこへは信じられない内容が書かれてあった。
「康彦。もう自殺なんて考えずに、今を生きなさい。今を生きれば、きっと明るい未来を迎えるはず。死ねばそこで終わりよ。康彦は私のように何もできずに死んでほしくないの。ちゃんと生きてるんだから。目標を持ちなさい。」
康彦は、すぐ誰から送られてきたのかわかった。そして、送信者の名前を見ると、桐島麻衣と書かれてあった。康彦は死んだはずの麻衣からメールが来たのに、驚きもせず、考えた。私のように何もできずにと書かれてある。何もできずに。康彦は思った。麻衣は本当はもっとしたい事があったんだ。なのに病気のせいで何もできずに…。麻衣は一生懸命生きて、したい事をしようとしたのに、僕なんてしたい事なんて考えずに、死ぬ事ばかり考えていた。この人生から逃げていた。そうだ。自分で人生を創り上げて行くんだ。これからでも遅くない。人生をやり直そう。と、康彦は決心した。その日、康彦は一生懸命仕事を探した。だがやはり仕事は見つからない。そして康彦は、前の会社に行ってみる事にした。
翌日。
康彦は起きて、洗面を済まし、朝食を食べ、着替えを済ませて、会社へ向かった。会社に着くと、皆が康彦の顔を見てビックリしていた。影での会話も聞こえた。
「なんで桐島さん来てるの?」
「さぁ?なんでだろう?」
と会話していた。だが1人は普通におはようと言ってきた。三橋さんだった。三橋さんは笑顔で言ってくれた。康彦も笑顔で返した。そして社長室まで行った。ノックすると、どうぞ。という声が聞こえたので中に入った。社長は康彦の顔を見てビックリしていた。
「桐島君。久しぶりだね。どうしたんだい?」
康彦は少し緊張した。
「あ、あの。話を聞いてもらえませんか?」
社長は、にっこりして、言った。
「いいだろう。座りたまえ。」
康彦は社長の向かいに座り、話出した。
「あの、実は。職を探してるんです。しかし、いくら探してもいい所がないんです。お願いです。僕をもう1度この会社で働かせて下さい。もちろん仕事の内容はわかってるので、すぐに皆に追いつきます。お願いします!」
康彦は頭を下げた。社長はにっこりした表情を変えずに言った。
「桐島君。やっと立ち直ったみたいだな。もう前みたいに早退なんて事はないね?」
康彦は頭を上げて言った。
「はい。ありません。」
社長は少し考えて言った。
「よし。いいだろう。明日からまたよろしく頼むよ。」
康彦は笑顔になり、
「ありがとうございます!」
と言った。そして康彦は会社を出て、家に帰った。家では、明日のために、スーツなどを用意していた。そして、康彦はパソコンを開き、電子メールを開いた。そして、一緒に自殺しようとした男にメールを送った。
「僕も新しい人生を見つけたよ。これからはお互いいい人生を送ろう。」
メールに返事は来なかった。そしてその後、麻衣からきたメールに返信をしてみた。
「また前の会社に入れたよ。もう死ぬことは考えない。今を生きる。約束するよ。」
メールを送ったが、エラーメールが返って来た。もう麻衣にメールは送れなかった。そして、康彦は風呂に入り、眠った。
翌日。
外はすごくいい天気だった。
康彦は目を覚まし、洗面して、朝食をすませ、着替え、会社に向かった。会社に行く途中で、一緒に自殺しようとした男に会った。
「あ、あなたは。」
康彦が声をかけると、男はすぐにこっちに来た。
「あぁ、どうしたんですか?スーツなんて着て。もしかして職見つけたんですか?」
康彦は笑顔で答えた。
「ああ。もちろんだ。これからお互い新たな人生を送ろう!」
男は笑顔で答えた。
「ああ。そうだな!」
2人は笑顔で別れて行った。康彦は空を見た。ああ、こうして明日もこの青空を見れるかな。もう麻衣とも、死なないと約束したんだ。
『僕はもう死ねない。』
2005/04/19(Tue)23:27:27 公開 / かいおー
■この作品の著作権はかいおーさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
微妙な終わり方でしたね。
では感想お待ちしております。
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