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『爆発娘!01−拳銃』 作者:ちゃーしゅうめん / アクション アクション
全角1547文字
容量3094 bytes
原稿用紙約4.85枚
私がこの時代。命を狙われるとは、思ってもいなかった。

時代は、27世紀。人口はざっと10億を越えて、医学や化学、宇宙開発が飛躍的に進んでいたこの王国では、何もかも全てにおいて他の国とくれべて見ても、ダントツのトップクラスであった。

この国では、主権は国民にあり国民の意見を聞き、王や政治家達が国の政治を動かすという、民主的な政治を行っている数少ない国だ。
しかしあるとき、王や政治家達が政治をしている王宮である事件がおきた。今年生まれた王がかしこくない、一言で言うと馬鹿だったのだ。不景気になった時も、窃盗、殺人、放火などの民衆で事件が起きてもなにもせず、優雅に王宮で生活をしていたのだ。
そんな王がいると王国がつぶれる。と、世間は思っていたのだが、当然、そんなことを王に言うなど出来るはずがない。内容にもよるが、王の悪口はよくて無期懲役、悪かったら
死刑と罪が重かったのだ。世間はそんな王に黙り、影で密かに王の悪口を言っていた。

唯一の救いが、王会議。王と民衆の意見を聞き政治を行う会議だ。毎週木曜と金曜に行われる王会議では、国民の代表の政治家が王を侮辱する言葉を言っても罪にならないので、国民達はすべてこの政治家に任せていた。今日の王会議は、王の機嫌が悪かった。
「おい!。なぜ、この国では私に政治の主権が無い。」
とつぜん、ばかげている王の言葉を聴き政治家達が驚いた顔をする。
「王様?。何を言っているのですか?。国民にとって幸せな国にしようと歴代の王がお考えになった最高の結果ではありませんか。」
と、政治家が言う。
「おい!。だがな私に、主権がないという王国など意味がない。」
王は、やるきだった。
「そんなこと、国民が認めるはずがないでしょう。」
近くに居た、王の忠誠に誓う側近のものがそう呟いた。
「そうか、、。」
王は、そう呟き黙り込む。政治家や王の側近のものは、安心したような顔をする。だが、王は王座に腰をあて真剣に考えていた。そんな王を見て政治家や王の側近は緊張が走る。悪知恵だけは、働く王。政治家や側近の者達はこのことをよく知っていた。
「何か、いい案はないか?。好きなように言ってくれ」
王が、そういうが当然反応するわけが無い。
「頭が固いなぁ。」
と王が言うが政治家や王の側近のものは、「馬鹿王が」と心の中で呟いていた。
「そうだ。」
王がそう言い、何か思いついたようだ。ニヤニヤと笑う王を見て、政治家や王の側近の者達は「何を始める気だ。」と心の中で呟く。
「差別をしよう。」
王の、口から大胆な言葉が出る。その言葉を聴き、皆が怒鳴る。
「何だ。何だ。その安は、国民に侮辱する。」
王の側近のものたちはそういう。
「そうだ。側近のゆうとうりだ。そんな安に、国民が応じるわけが無い。」
と、政治家が言う。
「話をよく聞け。私は、国民に差別などしようなど思わない。私は、国民にゲーム感覚で差別が出来る安だよ。」
はぁ、と政治家や側近の者たちが呟く。
「留置所にいる死刑になるはずだった囚人を使うのだ。留置所の囚人をきめられた区域で放す。そして、その中に国民の代表が入り囚人を殺すんだ。バンバンと、無抵抗な囚人を殺す。一種のゲームだよ。」
「だが、国民が、応じるでしょうか。」
「大丈夫。今、シューティングゲームがはやっている。でも、実物をやった事が無い。そんな人が、必ずやろうとする。主権は国民と言った。だから、国民が応じればそれでよい。」
「・・・。」
皆が黙りこく。たしかに、この国では囚人を国民とみなしていない。

「よし、やろう。」
一人の政治家が言う。
「団結力が高める。いいチャンスだ。」
側近のものもそういった。
「だろ。もう、最高の安だよ。」
王は、自慢げに言う。
とうとう、始まった。
私の戦いが。
2005/03/13(Sun)10:04:10 公開 / ちゃーしゅうめん
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