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『ストレートなスプリング【読み切り】』 作者:新先何 / 未分類 未分類
全角1573.5文字
容量3147 bytes
原稿用紙約4.55枚

 毎日、何か馬鹿げたことをする時間を設けなさい。

                 フィリパ・ウォーカー

 俺は正面から来る右拳を見ながら相手の懐にワンステップで潜り込み顎にアッパーをお見舞いさせる。それから後ろに迫るトンファを左に一歩足を出しかわす。目標を見失ったトンファは前のめりになって転び、おれはそいつに躊躇無く蹴りをかました、トンファを持つ男の口から今さっき食べたであろう昼飯が飛び出る。
 運動、鼓動、振動それらを感じながら俺は今を楽しんでいた。
 つまんない勉強で埋め尽くされた学校で一番楽しいことは何か?
 勉強?まさか、遊び?惜しい、恋愛?あり得ないね。
 学校での一大イベント、それが喧嘩だ。家の学校では常識で先生も世の先生の様に見て見ぬふり、嫌な世の中だぜ。そんな世を明るくするのが喧嘩、それが俺の生き甲斐。
 うちの学校では、毎日昼飯が終わった後の鐘、それが喧嘩の始まり。そこから二十分間喧嘩し放題。学年は関係無し、チームを作るもヨシ、武器を使うもヨシ、早い話がルール無し。
 その中で俺は負け無しのチャンピオンだった。上に立つ者は常に下の者に狙われる、織田信長がいい例だ。だから俺の前にも後ろにも敵はいつもいた。退屈することは無い。
 俺は襲い掛かって来た三人チームの頭に向かってダッシュした、呆然としたそいつはハッとして懐からナイフを取り出した。
「ひやー」
 変な言葉を喋りながら突っ込んでくる。だんだん距離が詰まる、そして相手が目の前に来たとき手を叩いた。相手は怯み足を絡ませる、そこにすかさずボディーブローをくらわせた。ナイフはすんでの所で動きをやめ廊下に音をたて落ちた。
 三人を倒し落ち着いて辺りを見回す、よし誰もかかってこない、次に時計に目をやった、2時25分か後五分で鐘が鳴るな。俺は自分の教室に足を運ぶ窓の外の桜は咲き始めたばかりで。
 鐘がなり五時間目の授業が始まる。
 数学だった、女子は女子どうしで手紙をまわしながら、男子は揃って居眠りしながら、五十分よ早く終われと願うばかり。
 先生はなれた様に関数について小さな声で授業を進めていた。注意する大人はいない。
 時間は先生の声と女子の笑い声と男子のいびきにより運ばれていく。また今日も、今日が終わる。無機質な今日が。

 学校が終わり俺はいつもの仲間とともにゲーセンへ行った。ゲームもするが、ゲーセンへ行く理由のだいたいが喧嘩。戦って戦って戦って、そして戦う、このゲーセンでは喧嘩を見物に来るやつが大勢いる。その大半が勝手に賭けをはじめる、どっちが勝つかお金を賭けて、勝てばその10%位が貰える仕組みになっている。だから俺の財布は常に安定していた。
 ルールは勝ち抜き戦で、勝てばすぐ挑戦者が出て来る、それを何度も繰り返す。勝つ者が得をし、負ける者は罵声を浴びる。負けるのが悪いんだ、いつもそう思っていた。
 今日はちょっと変なことになった。
 いつも通りに挑戦者をどんどん倒していく。七人目か八人目の相手だったか覚えてなかったが、俺の頬を殴りつけた右ストレートパンチとそのパンチで俺を倒した彼女の顔は覚えていた。
 最初何が起きたかわからなかったが、自販機に頭をぶつけぼうっとしているとだんだん映像が鮮明になってくる。か細い腕はまだ俺を殴った場所から動いて無く、その腕の持ち主はまさに美女。
 俺殴られたんだなあ、初めてかも知んない。殴られたのも、そして負けたのも。
 彼女は学生で、着ていた制服はうちの学校の物だった。
「1年4組 桐山 由香」
 そう言い残して彼女は出口へ歩いていった。そしてでる真際、俺に一言「かっこわる」

 年はいっこしたかよ。絶望と屈辱の4文字は予想以上にでかく俺の肩を落とす物に変わり気分は落ちるばかりである。

 四月、それは出会いの季節。
2005/02/20(Sun)21:54:22 公開 / 新先何
■この作品の著作権は新先何さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
えーオチ無しです。(おいおい
これ持ち込み用の原稿の一部分です。
セリフが少ないですね。とりあえずこれの長篇を持ち込むつもりです。
感想、御指摘お待ちしています。

それから今、雑談掲示板の方が卍丸さんの件で大変な騒ぎになっているらしいですね。
あれ以上レスを増やすといろいろな問題につながると思うので、ここで卍丸さんに今までのお礼を述べたいと思います。
毎回、自分めの作品に感想を書いてくれて本当に感謝してます。
今回の件で責任を持ち姿を消すと書いていらっしゃいますが、これは取り消すことが出来ないんでしょうが。
結果的に卍丸さんはなにも悪いことはしていらっしゃらないのに、皆さんに迷惑をかけたとおっしゃってますが、ここにいる皆さんも僕も含めて全然迷惑には思っていません。
卍丸さんの作品や御意見はとても参考になります、できたらまた今作品にもご感想を又は御指摘をお願いいたします。
この文章を卍丸さんが読んでくださることを心より祈っております。
以上新先でした。
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