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『 魂の鼓動  序章〜第2話』 作者:10ドル / 未分類 未分類
全角2673文字
容量5346 bytes
原稿用紙約8.45枚
  ―序章― 


 人類は地球と言う名の星のもとで過ごし、環境の変化と共に
自分たちの周りを発展させてきた。そして、ひとつの成果を果たしただ。
 地球の治安維持のために結成された「地球統一連盟」と言う団体は
軍事面での向上をはかり、ホールドアーマーと言う人間ほどの大きさの
機体を作りあげたのだ。
 それをきっかけに人類は「高度機械化世紀」となる。 

 地球統一連盟、その団体は地球全土を支配している。と言えるほどの、
支配力を誇ることになった。なぜなら軍事面の向上をはかった、ホールドアーマーの機体は人が乗ることにより銃撃戦では防御出来るほどの機体であり白兵戦をおこなっても身体に危険を及ぼすことは、あまり無いのだ。
このことから軍事力も増さったこの連盟は支配力を高めることにつながったと言うことだ。 
 しかし「高度機械化世紀」を向かえ、あらゆる事が便利になっても反対に危険もあるということも言えるだろう。 
 高度機械化世紀、65年。ホールドアーマーが開発されてから65年が経った。軍事力が高まった人類は、戦火をあびることとなるのだ。
__________________________________  

  第1話 エリア3 

 「よおし、突入まで後もう少しだ。気を引き締めて行けよー」
「了解!」
軍艦の中に響き渡る数人の声は緊迫としていた。 
 地球エリア3は地球全土を支配している『地球統一連盟』に対し、
ひとつの団体での支配は不可能だと述べ、独自に政治を出来るように表明した。簡単に言えば、地球統一連盟政府に対しエリア3の独立を確立にして欲しいと訴えたのだ。
しかし連盟政府は急な訴えに不許可を出し、エリア3に弾圧を加えた。

「エリア3が宣戦布告したんじゃ、しょうがないな。あーあ忙しい」
「何を寝言を言っている。連盟政府もエリア3が独立をしてしまえば、
 政府の支配力は、弱まるのだぞ。お前も後もう少しで死ぬかも」
と一人の士官が言った所に寝言を言っていたもう一人の士官が叫んだ。
「俺は死なねぇ!ここで死んだら、お先真っ暗だ冗談じゃねぇ」
「はっはっは!そうだなベリズ少尉」
「おまえもな。ザッコ少尉」 

 ゴゴゴゴゴ!

自分たちの乗っていた戦艦の止まる音が聞こえ二人は下を向いた。
「上空を飛んでいても止まると音が鳴るとは大丈夫か。この軍艦」
冗談あまりに言うザッコに対しベリズは真剣な顔を浮かべていた。
そう、止まったと言うことはエリア3の上空に着いたと言うことだ。
「ザッコ、行くぞ。ホールドアーマーの装着に行く。早く行かないと
 艦長 がうるさいからな」
ベリズの真剣な顔に冗談も言えなくなったのかザッコは何も言わずベリズについて行った。 

 エリア3住宅地。
日常なら、この住宅地は近所の話し声が楽しそうに聞こえるが今日は違う。
「ライトー!出るわよー!」
「分かったー!母さん!父さんは?」
「もう、車に乗ってるわー!」
親子の声だろうか?エリア3が宣戦布告した以上は、この家からも逃げなければならない状態だ。 

 「出るぞ!ベリズ」
「ああ、さーて戦争突入だ」
緑色の頑丈な、そのホールドアーマーは、怖くもあり切ない戦争を意味していた。 戦艦のハッチが開きザッコとベリズの二人と五、六人の兵は、戦艦から降りだした。地上が迫ると同時にベリズ質はホールドアーマーの背中に装着されているブースターの横にあるレバーの様な物を身体の前に出しレバーに着いているボタンを押した。ブースターからは炎が噴出し、重力によって降下されている身体にブレーキをかけ徐々に地上に降りた。
「エリア3独自に作った基地と言うのはどこだ〜」
「あそこだ。ベリズ」
ザッコは指をさし基地の場所をさした。
「あそこか…」 

 「車が駄目だ。パンクだ」
「父さん。他のタイヤは無いの」
「駄目よ。時間が無いわ。二人ともみんな逃げてるから、もう逃げましょ」「そうだな」
「うん」
少し逃げ遅れたこの親子は次に恐ろしい事になるとは予想もしていなかっただろう。武力を用いて自分たちの欲を満たし、その犠牲として人々が死ぬ。そんな悲劇は無意味なのだ。 

 「ザッコ、発見した住民はどうする」
「…用無しだろう?子供ぐらいは見逃してやれ」
「あー」
__________________________________  

  第2話 さようなら 

 エリア3の独立の指揮をとったのが、なんと連盟政府の一員であるラグルス・ガーンと言う者だった。ラグルスは地球統一連盟の中でも勘の良い優れた素質を持っていた。その証拠にラグルスは連盟政府が各地の治安維持のために設置した治安維持局の総司令官をつとめていた。 なぜ、連盟政府の一員がエリア3の独立のリーダーとなり連盟に宣戦布告をしたのだろうか…… 『地球統一連盟』は世界各地の治安を守るために結成された。しかし、高度機械化世紀に入りホールドアーマーが開発されるに従い、連盟及び、連盟軍は支配力を高めていった。それにより各国は連盟に加盟するようになったのだ。なぜなら国の支配力や軍事力を高める欲望を持っていたからだろう。 連盟の支配力は各国の加盟より支配力を倍増し、地球全土を一つの組織で支配するようになった。それが各地を『エリア』と呼ぶようになる仕組みにつながった。 どんな支配力でも一つの組織では治安を維持することが出来ないだろう。それが、エリア3。通称、南アメリカの独立指揮者となったラグルスの考えであった。 

 「この近くなら避難するところは、サントス軍事基地…」
「だな、軍事基地だが非難するところはあそこしかないな」
ライトと父は走りながら息をきらせ、非難場所を確認しあう。軍事基地といってもエリア3の独立のために戦争の準備をしていた未完成な基地だ。戦艦や連盟軍のホールドアーマーは、あまり無い。
「あともう少しだわ。しっかり……」
ライトの母は夫と子に安心させれるようやさしい声を出した。
しかし、そんな一言で緊迫した空気からは抜け出せなかった。 
「おー、良い標的を発見したぜ。ベリズ」
ザッコは指を指し、ライトとその両親を指した。
ベリズは、微妙にニヤけてザッコに顔を向けた。
「撃てよ。ザッコ…少し遠いがお前も少尉の地位をもってんだから…」
ザッコは小型のビームガンを右側の腰から取り出し標準を合わせた。 

 ギュビュー! ギュビュー!
その音は二発たて続けで鳴り、二人の大きな悲鳴がライトをきずかせた。
ライトは倒れこんだ両親を見て、こぶしを握った。
2005/01/21(Fri)17:37:42 公開 / 10ドル
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