オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『声(ショート)』 作者:樂大和 / 未分類 未分類
全角771文字
容量1542 bytes
原稿用紙約2.7枚
「もしもし?博、元気ー?」
「ああ元気だよ、直美」
 彼女から電話…待ち焦がれていた彼女の声。何日ぶりだろう。最近はメールのやりとりばかりで彼女のこの美しい声に飢えていたのかもしれない。
「久しぶりだね。久々に声が聞けて嬉しいよ」
 嬉しいのはこっちの方さ。君の声が聞けるだけでも俺は全身ショートしちまいそうだよ。
「最近、風邪引いちゃってさ、体がだるいのなんのって…」
「ちょっと、大丈夫なの?」
 彼女の心配する声も素敵だ。うっとりする。
「冗談だよ。とっくの昔になおってるよ」
「もう、あんたの場合、冗談だか本当だかわからないのよ!!」
 怒った声も素敵。もっと怒って欲しいくら…いやいや、俺にそんな趣味はない。
「体には気をつけないと、去年のバイク事故みたいになったら…」
「へへ、ごめんな…大丈夫だよ。傷も良くなってるし」
「傷跡、まだ消えない?」
 彼女の声が傷跡に響く。
 確かに、あの事故で俺の体に大きな十文字の傷跡が残った。今こうして元気でいるのが不思議なくらいだ。だが、あの事故から立ち直れたのは彼女のおかげだ。あの元気で美しい声に励まされ続けて、今の俺がいる。
「大丈夫だよ、嘘つけるくらい元気なんだから」
「うん…」
 彼女の声が小さくなる。
「ありがとう…直美」
 一瞬の静寂。
「直美?」
「ごめん!も一回…ってくれる?え?何?…聞こ…ないよ。電波悪い…かな?」
 彼女の声が切れ切れに聞こえる。
こんな時に電波かよ!!大事なときに限ってこれだ。もっとアンテナを立てやがれ!!

 イライラすると十字傷が疼く。
 なんとか、切れ切れの彼女の声が聞こえた。

「…博―?聞こ…る?アンタ、まだ、あの携帯使…てんの?事故のとき大きな十字のヒビ入ったってやつ。そろ…ろ、買い換えてよぉ…絶対に壊れてるって!」

 …おい博、お前、俺を捨てたりしないよなぁ?
2004/10/14(Thu)09:22:33 公開 / 樂大和
■この作品の著作権は樂大和さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
自分で読み返して、こりゃ、わからんと思い…一文だけ足させて貰いました(汗)感想をくださった皆さん、樂大和もっと頑張ります!!押忍!!
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除