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『Legend of Sun〜リンゴの大冒険〜 第5話 父との再会』 作者:ロマンティスト / 未分類 未分類
全角1746文字
容量3492 bytes
原稿用紙約5.8枚

「・・・また来るよ。新しいアクセサリー入ったら呼んでよ。」
それだけ言うと、鴉棲は店を出た。その店はというと、鴉棲の行きつけのアクセサリー屋で、彼女の友人が経営している小さな店だ。
「あ、鴉棲っ!」
急に呼び止める声に、鴉棲は立ち止まった。
「こないだの人、また来てたよ。鴉棲、あんまりしつこい様なら警察に連絡した方が・・・。」
「いいよ。そんな事しないで。・・・今度そいつが来たら渡しといてくれる?」
鴉棲が友人に手渡したのは、古びたネックレスの様な物だ。
「え、か、鴉棲っ。」
「そいつはねぇ、それを欲しがってんだよ。ワタシの勘が正しければねぇ。」
「えっ、鴉棲、あの男の事知ってるの?!」
「・・・。大体の見当は付いている。もしそいつがワタシが思っている奴なら、それ(ネックレス)を渡せばもう来ないはずだ。」
「一体誰なの・・・?あの男。」
「アンタには関係無いよ。ワタシがここに通ってるって事をどこで知ったか判らないけど、そいつには会いたくないんだ。」
「何だか解らないけど・・・。わかった。じゃあこれ、渡しておくね。」
「あぁ。頼んだよ。」

「・・・さっきからあとをつけてるアンタ、そろそろ出て来なよ。」
突然立ち止まると、鴉棲は前を向いたままそう言った。
すると、木陰から男が姿を現した。
「ワタシに何か用なのかい。急いでるんだ、手短に用件を言ってもらおう。」
そう言われると、その男はジャケットのポケットから、鴉棲が友人に渡したネックレスを取り出した。
「鴉棲さんよぉ。ちょっと付き合ってもらおうかねぇ。」
「・・・・・・。」
「気付いてたんだろ、ルヴィエさんがあの店に訪れてた事。」
「!!・・・誰だアンタは。」
「オレについて来ればすぐに判る事だ。さぁ、来てもらおうか。」
怪しく喋る男に、鴉棲は黙ってついて行くのだった。

「ここだ。さぁ、扉を開けて入るんだ。」
鴉棲は、古い洋館の様な建物の扉をゆっくりと開けて入って行った。
「その奥の扉を開けてみろ。」
言われるままに、鴉棲は部屋の奥にある扉を開けた。
「!!父さん!!・・・いえ・・・、ルヴィエ!!」
椅子に座っている男を見た鴉棲は驚きを隠せない様子だ。
「久しぶりだな。鴉棲。5年ぶりか・・・。」
「・・・何で今になってあのネックレスを・・・、お母様の形見のあのネックレスを・・・?」
「気になるだろう気になるだろう。教えてやろう。あのネックレスはな、物凄く貴重な宝石で出来ているのだ。裏ではかなりの高値で取引されている。」
「貴様・・・!!」
鴉棲は身を乗り出してルヴィエの胸ぐらを掴んだ。しかし!ルヴィエの合図と共に男達が出てきて、鴉棲を取り抑えた。
「くっくっくっ。鴉棲よ。このネックレス1つでいくらくらいで売れるか想像出来るか?20億だ。くっくっくっ。笑いが止まらんねぇ。ぐふぐふ・・・ぐああっ。」
笑っているルヴィエが突然、椅子に座ったまま倒れた。
男達は部屋中を見渡し始めた。
「だ・・・誰だ・・・。わ、わしをう、撃ったのは・・・。」
ルヴィエの胸には、銃弾の痕。血が噴き出している。
すると部屋の中央にあるテーブルの上に男がどこからか降りて来た。
「これがあのチノア原石を使ったネックレスか。」
その男は、ルヴィエが持っていたネックレスを手に取ってじろじろと眺め始めた。
「おいっ!誰だアンタはっ!そのネックレスを返せ!!」
「そうだそうだ!そいつを返しやがれぇ!!」
鴉棲と、ルヴィエの手下達はその男にネックレスを返してもらおうと要求するが、
「こいつぁ、オレの大事な商売道具にさせてもらうぜ。おっと、オレの名はリアだ。そこのお前。お前とはまたどこかで会う事になりそうだな。」
リアと名乗った男は鴉棲を見てそう言うと、素早く身を消した。
「はっ、父さん!!」
鴉棲は、思い出した様にルヴィエの側にかけつけると、既にルヴィエは出血多量で危険な状態だ。
「か、鴉棲・・・。わしはもうダメだ・・・。やはり、悪い事は出来んなぁ・・・。ぐふっ。」
そう言い残すと、ルヴィエは息をひきとった。
「父さん・・・。」
鴉棲の両手は自然と、父親であるルヴィエの血にまみれた手を握りしめていた。
そして鴉棲の中で、リアと名乗った男に対する怒りが炎を様に燃え上がっていた。
 
2004/03/20(Sat)01:01:43 公開 / ロマンティスト
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