オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『BABY IN MEN』 作者:吉河なさ / 未分類 未分類
全角1332.5文字
容量2665 bytes
原稿用紙約4.8枚

「サム、あなたにプレゼントがあるわ」
アメリカの海岸沿いのベンチに座って夕陽を眺めていた時だった。
僕、サムの彼女エミリーは僕にプレゼントがあるといってきた。
「なんだい?」
「偉大なものよ」
エミリーは僕の胸から腹部までを指でなぞる。
「ダイヤかい?」
「違うわ、ちょっとしたシュミレーション」
「それはどんなことだい?」
エミリーはバッグの中から緑の液体を取り出した。
「グリーンジュースかな」
「そう思って飲んで」
エミリーは僕の手に渡した。僕は鼻に近づける。
「青臭い匂いじゃないな・・・まあ飲んでみる」
エミリーはニヤッと笑った。
僕は飲んだ。喉をつるっと通り勢いよく流れていったのを感じた。
「グレープフルーツの味だったでしょ」
「いや、味が無かった」
またエミリーは笑い僕を立たせた。そして僕の腰をきつくおさえた。
そのとたん眠気に襲われた、そして目を閉じてしまった。

目がさめると僕は上半身が裸になっていた。
起き上がるとまわりはガラス張りで密室だった。僕は診療台の上に乗っている。
「どうだい、サム君」
右のドアから誰かがやってきた。うしろにはエミリーもいる。
「エミリーどういうことなんだい?」
僕は尋ねた。
「あなたの身体は実験に使われたの」
エミリーの言葉が頭を突っついた。
「おっと挨拶が遅れた。わたしはディーン、ドクと呼ばれている。
 君は非常に実験に適した体つきをしている」
「何をしたんだ」
「落ち着いてサム」
エミリーは僕に服を渡し、隣に座った。
「いいかい?君は私の助手エミリーの恋人だね」
「はい」
「君は痩せてもいなく太ってもいない実験に適した身体でね。
 君の身体に胎児を入れさせてもらった」
僕は自分の腹部を見てみた。腹部のいたるところに管がつながれており
すこし膨らんでいるように見えた。
「冗談じゃない、これは夢だね」
「夢だとしても、デジャヴだ。つまり君は妊娠したんだ」
「ごめんなさいサム、私サムが子供がすきだって事を知ってて自ら産んで欲しくて」
「エミリー、僕は死んでしまうんじゃないのか?」
妊娠したかよりも自分は生きていられるのかが心配だった。
「大丈夫、命の保障はするよ。産まないで中絶する方が危険だ。だから落ち着いて」
僕は何がなんだかわからなくなってただ混乱していた。
そんなとき胃のあたりからスーッと吐き気がやってきた。
僕は近くにあった洗面所にいき吐いた。口は酸っぱい味がして喉を突く痛みが襲う。
「・・・はぁはぁ・・・僕は妊娠したんだな・・・」
「やっと感じたか。君は今から男性妊娠一号になるんだ」
「わかった、産むよ。産めばいいんだろ、そうすれば死なないんだな」
タオルで口を拭き、お腹を摩ってみた。
「エミリー、君も責任をとってくれ。僕はこの格好で仕事に行くのか」
「サムあなたは偉大な人になるの。恥かしがる事は無いわ」
「はずかしいだろう、これから腹が膨らんでいくんだろうし」
僕は冷静にはなれない。
「ごめんサム・・・」
エミリーの目にほんのり涙がうつった。
「泣くな、わかったわかった。僕は頑張るから」
吐き気が襲いながらも、僕は産む決意をした。

                                             NEXT
2004/03/01(Mon)19:21:02 公開 / 吉河なさ
■この作品の著作権は吉河なささんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
男が妊娠するということに興味がある人、そうでない人。
これは未来では可能になる可能盛大です。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除