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『墓荒らし』 作者:哉納柚 / 未分類 未分類
全角1347.5文字
容量2695 bytes
原稿用紙約4.75枚
「昌子、あんたの家の近くにお墓あるでしょ」
興味のない噂は、同僚の朱実から仕事場に広まった。
昌子はオカルトな話しが大嫌いだったから、興味も湧かまい。
丁度書類の整理をしていたのだが、朱実に話しかけられて手が止まる。
「え?あぁ、あのお墓。あるけど?」
「そこのお墓、昨日荒らされたって噂があったわよ!」
ブッ
昌子は飲みかけていたコーヒーを吐きそうになった。
朱実はそれを愉快そうに笑うと、次は小さな声で耳元で囁いてきた。
「でも気味が悪いからって、警察は地元住民には内緒にしてるんだって
 それに荒らされた夜、行方不明になった人もいるって」
警察の力も無力だな、昌子は改めて思った。
だって、実際に朱実のような地元住人がすでにこの話しを知っているのだから。
朱実が知っているなら、この地元の人間はほとんど知っていた。
朱実は口が軽いから、どんな噂も広めてしまうのだ。
「あんたも気をつけなよ、今日の帰りとか」
「えぇ?なんで」
「荒らされた墓の幽霊が出て来るかもね〜??」
朱実は両手でオバケの真似をし、ヒヒヒと今にも笑いが聞こえそうな顔で言う。
「まっさかぁ、そんな訳ないわ」
昌子は微笑しながら、再び書類の整理に取りかかった。

昌子が家に向かっている時刻は、もう10時過ぎだった。
電灯しかない、薄暗い一本道を昌子は慣れた足取りで歩く。

数メートル歩いた先で、子供の泣き声が聞こえた。
「・・・?」
少しは不気味がるも、その声はあまりにもリアルだったので、急いで声のする場所へ駆けつけて行った。
案の定、5,6歳の女の子がワンワンと泣いていた。
「大丈夫?お母さんと、離れちゃったの?」
昌子は女の子と同じ目線になるぐらいまでしゃがみ、肩を両手で包んでやった。
「ううん、お母さんのところへ・・・行こうとしたの・・・」
女の子は大粒の涙をボロボロ零しながら、昌子に訴えかけるように言う。
「じゃあ、私が連れてってあげる。おうちはどこ?」
「・・・行っても、お母さんは私のこと・・・わかんないもん」
昌子は違和感に気付いた時、すでに遅かった。
「わからない?どうして?」
「だって・・・私は、特別な人しか視えないから・・・」

その瞬間、昌子は何かの恐怖に襲われた。
女の子の目は赤く変化し、こちらの様子をおもしろそうに伺っている。
「あなた、私が見えるんだぁ・・・?霊感強いんだねー・・・」
「―――!!」
昌子は声を出そうとしたが、声が出ない。
「声は出ないよぉ?だって、私と喋った人は私の思い通りになるから」
昌子は必死に逃げようと試みるも、体が動かない。
「一緒におうちで遊ぼう?お友達もいるから・・・」
女の子は昌子の腕をとり、近くの墓場までズルズル引き寄せる。
女の子が止まった、そこには荒らされた様子の墓場だった。
よく見れば、人の手が2つ、墓石から飛び出ていた。
「・・・!!」
「さぁ・・・一緒に遊ぼう・・・?」
女の子は昌子を墓石の下、丁度骨が入っている穴に昌子を投げ入れた。
想像も、できない力で。
昌子は先ほど、墓石の上から見えていた手の持ち主の上に被さるようにして落ちた。
「やめ・・・やめてーッッッ!!」
声と体の動きが自由になった時、もう遅かった。

昌子の上には、巨大な墓石が置かれ、二度と開く事もなかった・・・。
2004/02/28(Sat)21:00:28 公開 / 哉納柚
http://www.geocities.jp/hashou33/
■この作品の著作権は哉納柚さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
なんだかわかりにくい話しですみません!
ホラー系は初めて書きました><
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