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『時和 』 作者:時奈 / 未分類 未分類
全角693.5文字
容量1387 bytes
原稿用紙約2.55枚
 「待てっ!このドロボー猫!」
そう叫びながら、家の庭で箒を振り回している少女が一人。
栗色のセミロングの髪をしている。
彼女の名前は「赤坂時奈」
この町に住む中学二年生の女の子だ。
彼女の家は魚屋なのである。
そのため、たびたびノラ猫に魚を盗まれることがある。
彼女はそのノラ猫を追い払い、魚を取り返している最中だった。
そのとき、ピンポーンと家のチャイムがなる。
「あっ! もうこんな時間だわ。」
バタバタとサンダルを脱ぎ、玄関へむかう時奈。
玄関先には一人の美しい女の子がたっていた。

 「遅いから迎えに来ちゃったじゃないの! 馬鹿時奈!」
女の子が時奈を叱った。
時奈がペコリと頭を下げる。
「ごめん……。今すぐ準備するから、待ってて。」
そういった後、時奈はすぐに二階へ行った。
数分後、バタバタと赤いジャンバーを着た時奈が階段をおりてくる。
「ごめんねっ遅くなっちゃって! さあ行こうよ、美和!」
美和こと「土風美和」は、時奈の親友であり、幼馴染である。
今日は二人で町へ出かける予定だったのだ。
「ああ! バスに遅れるわ。行くわよ!」
美和に手をひかれ、時奈は家を出た。

 そして、時奈たちが家を出たそのときだった。
どがっ!
何かとぶつかった音がした。
間違いない。人だ。
「痛っ! 何するんだよ!」
「すみませ…。」
時奈は相手の顔を見る。
「あれ? 赤坂だよな? なんで……。」
時奈が大声をあげて叫ぶ。
「あ〜〜〜〜っ!! サッカー部の道向悟!」
悟が耳を押さえる。
美和が時奈の口を押さえた。
「しっ! 静かにしなさいよ。」

 後にこのことが事件の発端となったのは、知るよしもなかったのだった…。
2004/02/28(Sat)14:49:36 公開 / 時奈
■この作品の著作権は時奈さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初投稿です。
えと、私のP・N(H・N)なんですが、この作品考え付いたときに決めました。
ときなとよみます。
これからよろしくお願いします。
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