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『DREAM PLAYER 1』 作者:相沢蒼夜 / 未分類 未分類
全角1421文字
容量2842 bytes
原稿用紙約5.1枚

 現在、6名参加しています

 YUI:NAOさん、調子はどう?
 NAO:順調だよv^O^)
 TOUYA:YUI、お前どこにいるんだよ
 YUI:今? ティルブランド。神殿の付近。
 MASAKI:まだイベントクリアできてないの?
 YUI:…悪かったわね!
 SAKURA:YUIさん、遅いよ?
 YUI:仕方ないじゃない…攻略法わかんないんだから
 YURI:私もまだ辿り着けてないんだけど…
 TOUYA:え? YURIもかよ…。お前ら遅すぎんじゃねーか?
 YUI:アンタが早いの!!
 NAO:TOUYAは今どこ?
 TOUYA:俺とMASAKIは鍵を見つけたから、一足先に次のフィールドに行って     るよ。待っててやるから早く来い
 YURI:…努力する
 YUI:同じく
 NAO:私はまだアクセスしてないけど、鍵は持ってる
 SAKURA:イベントまであと少し…。手を貸して欲しいかな?
 TOUYA:わかった。後で行ってやる
 MASAKI:じゃあ、僕はYUIさん、YURIさんのサポートに行くよ
 NAO:MASAKIだけだと不安だから、私も行くよ
 YUI:…ありがとう。助けて
 YURI:お願いします
 TOUYA:早く追いついて来いよ!
>TOUYAさんが退室しました。
>NAOさんが退室しました。
>SAKURAさんが退室しました。
>YURIさんが退室しました。
>MASAKIさんが退室しました。


「…みんな移ったのか…」
 自分ひとりだけになってしまったチャット画面を見つめ、唯は溜息を吐いた。


 ネットワークRPG“DREAM PLAYER”のシナリオの一つ、“SEAFEED”は、今までのネットゲームから少しだけ進化した機能を持っている。
 それが、パーティー登録制度。
 ユーザーがパーティー登録を行った際、ゲームの世界をオンラインとオフラインのどちらかを選択できるという制度だ。
 オンラインとは、今までと同じようにフリーでいろいろな人が行き交い、大人数のユーザーと交流し、ゲームを楽しんでいく。
 オフラインとは、オンラインとは違って登録したパーティーのユーザーのみ参加し、アクセスできる特殊な場。
 分かりやすく説明するならば、家庭用ゲームを特定の友達だけでパーティーを組み、攻略していくというシステムだ。
 登録者が全員揃わないとそこにアクセスすることが出来ないため、利用者は少ない。

 ぼんやり画面を眺めていると、隣に置いていた携帯が光って震え始めた。
 メール送信者は菜緒。

 “唯、早くアクセスしてよ!! 入れないじゃん!”

 まだチャットルームにいる唯以外の5人は、すでに待機していた。

「…行かなきゃ…」
 唯はマウスを動かしてチャットルームから退室すると、アクセスコードを入力した。

 パーティー6人全員のコードが確認され、画面が変わる。
 舞台となっているフィールドが表示され、自分の分身であるキャラクターが現れた。


 自分のキャラクターの近くに、“NAO”が来ている。

 NAO:唯、何していたの?
 YUI:…別に?
 NAO:あんまり遅いとTOUYAが煩いから、さっさと行こう
 YUI:…うん、わかった

 キャラクター同士の会話は、チャットかメールで行われる。
 近くにいる場合はチャットで会話になるが、今自分の画面に映っていない人はメールでしか連絡が取れない。
 仲間がどこにいるのかはマップに表示されるため、それで唯は全員の位置を確認した。

 YUI:…YURI、全然進んでないみたいだね…。
 NAO:仕方ないんじゃない? 忙しいみたいだから
 YUI:うん…

 少し複雑な気分で、唯はキャラクターを動かし始めた。
2004/02/27(Fri)16:55:02 公開 / 相沢蒼夜
■この作品の著作権は相沢蒼夜さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
これはネットゲームからはじまり、やがて展開は全く違う方向へと移行します。某ゲームの企画が始まった頃に書いていたオリジナルで、そこそこいい感じで書けていたのに某ゲームが発売したため書くのをやめてしまいました。
これはそれをリメイクして書いています。
もしネットゲームに詳しい方がいらっしゃいましたら、どうゲームが進んでいるのかを教えてください。某ネットゲームに登録したけどアクセスできなかったので、遊べないんです。
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