- 『契約者 第1話』 作者:キメラ / 未分類 未分類
-
全角637.5文字
容量1275 bytes
原稿用紙約2.25枚
契約者は一般に魔物と契約し力を手に入れる。
それと引き換えに大切な物を失うと言う。
バード・ウィルスンそれが俺の名だ。
「強くなる」それが俺の夢だ。
強くなるには魔物と契約する事が必要になってくる。
とびっきり強い魔物と契約しなくては話にならない。
そこで、魔物の中でも最強を誇るドラゴンと契約する。
そして旅に出たがドラゴンにはめぐり合えず、ザコい魔物しか遭えなかった。
食料も無く死ぬ寸前の時だった。
耳元でささやき声が聞こえた。
「お主、死んでいるのか?死んでいないなら返事をしろ。」
その声は夢にまでも見たドラゴンだった。
「死・・ん・では・・いない。」
「ほう、生きていたか、しぶとい奴だ。」
「けい・・・」
「けい?」
「契・・契約・・・しろ。」
「ふっふっふっふ、我と契約する?いい度胸をしておる。」
「だ・・・め・・か?」
「駄目ではない、だが我と契約すると大事な物を無くす事になるぞ。」
「か・・ま・わん。」
「ふふふ気に入ったぞ。その代わり死ぬ事は一切許さん!我も死ぬことになるからな。」
「ふ・・契約・・成立だ。」
「お主死にかけだ。まずは体力回復といこう。」
ドラゴンは何やら変な呪文も唱えたかと思うとパッとひかり、みるみる
うちにキズが回復していく。
「まずは礼を言う。名はなんと言う。」
「はははは、我の名はカイトスだ。しっかり覚えておけ。」
「俺の名はバード・ウィルスン、宜しく頼む。」
こうしてカイトスとの契約を果たしたバードであったが、「感情」と言う大切な物が失われた。
-
2004/02/14(Sat)18:01:52 公開 / キメラ
■この作品の著作権はキメラさんにあります。無断転載は禁止です。
-
■作者からのメッセージ
初めて書きます。
抜けている所もいくつかあると思いますが宜しく御願いします。