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『時空を超えた本1〜2』 作者:ゆず / 未分類 未分類
全角3312.5文字
容量6625 bytes
原稿用紙約9.95枚
 我々はアムバ発掘団というチームを組んでエジプトに来ていた。目的は名前の通り発掘。こっちに来て発掘を開始してから20日経ったときのことだった。あの本が見つかったのは…。
「おーい、こっち来てみろよっ!!なんか変な本が出てきたぞ。」
 1人の隊員が声を上げた。みんながその隊員のところに集まってきた。無論、私も彼のところに向かった。
「本?どれ、見せてみろ。」
 その本は赤褐色で縦が約30cm、横が約20cm、厚さが約5cmぐらいの物だった。
 その日は時間も遅かったので発掘作業を終了して宿舎に帰ることにした。帰りのデコボコの道をゆく車の中から見える夕日はとても綺麗だった。
 宿舎に帰ってきて早速私は机に向かった。ランプの光を点け本を開いてみた。


本の内容―――――――
 三神の日。
 南極の氷が融けて全ての地上が水に浸ってから何日、いや何年が経ったのだろうか。私は今日から日記を書くことにした。ここに私が存在していたこと。そして、あのような事が起こったこと。そして、私が生きている内にこれから起こること。全ての真実を日記で書き記し、子孫に同じ過ちをしないことを祈っている。この日記に目を通す人がいるならば、人類はまだこの地球に存在しているということだろう。今日までの経緯を説明しておこう。
 ほとんどの地上が水に浸ってから、生き残った国民達はずっと大混乱に襲われていた。その混乱を沈める為に各村の代表が話し合い、忌諱将軍(きい)という最高の地位の人を決めることにした。しかし、その地位を求めて争いが起こった。各地の野心家たちが、俺が忌諱将軍に一番ふさわしい。いや、俺こそが忌諱将軍だ。と、世界を我の物にしようとした。その争いのせいで混乱を鎮圧するどころか、さらに混乱は増した。その争いは長い間続いた。そして、その長い争いを勝ち抜いた誡菜季了(かいな りりょう)が忌諱将軍になった。そして、やっと平和な世が訪れると皆思っていた。しかし、思いとは裏腹に平和は訪れなかった。李了が行った政治が自分の好き勝手にやる悪政だったのだ。高すぎる税などに苦しめられた国民はとうとうこれを滅ぼそうと誠政団という討伐軍を起こした。
 誠政団は隊長に笹村 北斗(ささむら ほくと)、その下の副隊長に金田 仁治(かねだ にんじ)、東宮徳明(ひがしみや のりあき)、大林聡(おおばやし さとし)の3人、そして雑兵が1〜6藩にが分けられ、その藩をまとめる藩長がそれぞれに置かれた。
 今はその討伐軍と李了軍が対立し、陣を張って向かい合っている状態である。私はその討伐軍の5藩のに所属している。5藩は総勢200人で小規模な藩で5人1つのテントを建て陣を張っていた。6藩部隊長は來黄 双竺(らいき そうじく)様でとても人徳のある人物だ。明日の全藩で総攻撃を仕掛けるということになっている。明日、我が軍が勝利を収めて、私がまた日記を書けることをここに祈る。
――――――――――――――――――――


「三神の日?なにを意味しているんだ?それに、言語が現代とほとんど同じだな…。これは大発見だぞ。三神の日っていうのは、この時代の暦なのだろうか…。」
 私はその本の方にまた目を向けた。



本の中の話――――――――
「遺書でも書いてるのか?」
 同じ藩同士の奴が日記を書いてる男に話しかけた。
「いや、ちょっと日記をな…。」
 そいつは、ふぅーん。というような顔で男は自分の元居た所に戻って剣の整備の続きを始めた。剣が炎の光でオレンジ色に染まって、まるで決戦はまだかまだかと言ってるように映っていた。日記を書いていた男も日記を書き終えたようで剣の整備を始めた。
 6藩は総勢200人で小規模な藩で5人1つのテントを建て陣を張っていた。6藩の藩長は來黄 双竺(らいき そうじく)はとても人徳のある人物で部下にとても信頼されていて兵の扱いもうまい。
 この日も雑兵の前で、「明日は最後の決戦だ。皆今まで共に戦い疲れているだろうが明日で最後だ。死力を尽くして戦おう。平和を我々の手で掴もう。正義は勝つと昔から決まっているのだ。我々は勝つのだ!!」 と、みんなの士気を高めた。
 明日の決戦は双竺の言うとおり、正義は勝つのだろうか…。


         兵力    兵数     士気

誠政団    50/100   4600人   60/100

李了軍    80/100   7500人   50/100
――――――――――――――――――――――――




本の内容――――――――
 空神の日
 この本の持ち主は死んだ。兵の死体が握り締めていたこの本に俺はなにか惹かれて持って帰ってきた。俺も今起こっていることを記して子孫たちに同じことを繰り返さないでもらいたいと思い、この日記を書いていたやつの意思を継いで俺が書くことにした。俺は文章を書くのが苦手だ。だからうまく書けないかもしれない。今日の戦いは凄まじかった。思い出すだけでもぶるぶると体が震えてきやがる。なんとか我が軍が勝てたがもうぼろぼろだ。縁起でもねぇが、俺がもし死んだらこの本の続きを誰か書いてくれ。そして、子孫に歴史伝えるんだ。
――――――――――――――――――――――――



「我が軍って言われてもこいつがどっちの軍なのかわからないよ。」 と私は眉間にしわをよせて呟いた。



本の中の話――――――――
 朝日が誠政団を照らした。「今日で地獄は終わりだ!!人間の生活に戻るため、いざ勝負だ!!」 と隊長の笹村が声を上げた。その言葉に「うぉーうぉー」と皆反応して士気を高めた。
 一方、李了軍は士気が下がっていた。決戦前夜に李了がなんと李了軍のたくさん武将のいる中でも3番目に強いといわれている武将の北水 宍道(きたみず しんじ)の首を 「こいつは裏切り者だ!!」 と言って斬ったのだ。北水が指揮していた兵たちの動揺は隠せなかった。 「裏切りの根元を育つ前に切ったまでだ。」 と言う李了の手にはある手紙が握られていた…。
 士気が下がった李了軍だったが未だなお強大な力を持っていた。さらに李了軍には弦岩城(げんがんじょう)という頑丈な城があった。 「この弦岩城にいれば負けることはない。皆殺しにするのだっ!!!!」 と李了は叫んだ。
 とうとう決戦の火蓋は切って落とされた。



         兵力    兵数     士気

誠政団    50/100   4600人   70/100

李了軍    75/100   7500人   40/100



 「突っ込め。おそるるな、いけいけ!!」 と、雨のように降ってくる矢の中を誠政団が弦岩上の北門を攻めた。城壁に梯子をかけて上ろうとするも石や矢が降ってきてたくさんの死体が重なった。戦況は李了軍が優勢だった。 「くそっ、さすが弦岩城、守りが堅いな……。しかし、退くわけにはいかない。」 笹村がそう呟いた時、弦岩城から煙があがった。そして今まで硬く閉ざされていた城門が開いた。 「なにが起きたんだ!?」 と、驚きの表情を浮かべる笹村に対して第一藩の藩長が言った。 「相手の兵の一部が反乱を起こしたらしいです!!」 驚きの表情だった笹村の顔はにやりと笑い 「今だ!この機を逃すな、城中へなだれこめ!!」 と、剣先を城門に向けて叫んだ。
 城中では火がつけられ、李了軍が誰が本当の敵で誰が仲間なのかわからなくなり同士討ちを始めていた。こうなるともう勝負といえるものではなくなった。誠政団がなにもしていないのにどんどんと李了軍の死者の数が増えていった。そして、李了は討たれた。反乱を起こしたのは北水が指揮していた1000の兵だった。
 李了が持っていた手紙には北水の書いた李了への不満爆発させている内容で、最後の文には、明日は裏切ってやる。とまで書かれていた。宛名は誠政団第6藩 藩長の來黄 双竺だった双竺と北水は同郷で密かに敵同士だったが手紙を送りあっていたのだった。それを見つけた李了が北水を殺したのだった。
 李了は北水の裏切りを見つけれたとしても、見つけられなかったとしても戦いの前にすでに天に見放されていたのだった。
――――――――――――――――――――――――
2004/02/11(Wed)21:51:55 公開 / ゆず
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■作者からのメッセージ
続きなんとか書けました。おかしなところとかあったら指摘して頂けると嬉しいです!!
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