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『幸せの町』 作者:ココの週末 / 未分類 未分類
全角792文字
容量1584 bytes
原稿用紙約2.65枚
小さな家に住んでいる恋人のお話です。
「なぁ、『幸せの町』ってあると思う?」
「ん?『幸せの町』?」
「うん、喧嘩する人がいなくって、毎日お祭りみたいに賑やかで、町は笑顔で溢れてるの。そんな町ってあると思う?」
「なんだい、いきなり?」
「いいからっね、あると思う?」
「そうだなぁ…あるといえばあるし、ないといえばない、かなぁ。」
「??」
「そんな町は実際に存在しないかもしれない。でも、あると思う人の心の中にはあるよ。」
「うん」
「だから、あるといえばあるし、ないといえばないってことさ。あと…」
「なに?」
「いや、もしそんな町があっても、それはあると思う人にしか見えないんじゃないかなぁって思ってさ。」
「なんで?」
「ん〜…例えば、あると思う人が1つの賑やかで笑顔溢れる町へ行ったとするよ。そこでその人は一生忘れないような楽しいひと時をすごしたとする。そしたらその人はその町を『幸せの町』と呼ぶかもしれない。でも、ないと思う人が同じ町を見ても、その人はそうは呼ばないと思う。」
「どうして?」
「それはね、あると思う人にはあって、ないと思う人にはないものがあるからだよ。」
「ん〜…それはなに?」
「夢をもつことだよ。」
「夢?」
「うん、あると思う人は夢を持っている。この世界には『幸せの町』っていう町があるんだっていう夢をね。でも、ないと思う人はその夢を持っていない。だから、ないと思う人がどんなに賑やかな町を見ても、そこを幸せの町とは言えない、僕はそう思うよ。」
「なるほどねぇ〜…」
「人によっては見るものの見方が違う、そういうことかな。」
「じゃぁ私は信じる!この世界には『幸せの町』っていう町があるんだって!」
「うん、そうだね。僕も信じるよ。…あっ、もうこんな時間だ。さぁ寝よう。早く寝てたくさんの夢を見よう。『幸せの町』の夢をね。」
 その日の夜、1つの家が幸せに包まれました。
2004/02/06(Fri)18:41:02 公開 / ココの週末
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■作者からのメッセージ
生まれて初めて考えて書いた作品です。
なので全然なっていなくても多めにみてください。あとアドバイスもあればください。お願いします。
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