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『私の恋愛』 作者:琴子 / 未分類 未分類
全角1565文字
容量3130 bytes
原稿用紙約4.85枚
昔から、私の心には恋愛感情なんてなかった。異性を見たって、なんの興味も湧かなかった。まわりの女子はどんどん彼氏をつくっていった。私にはそれが、不思議で不思議でたまらなかった。一日中、生物(脳限定)の本を読んでいるから女子だって男子だって私に近づこうともしなかった。そう、彼氏という生き物なんて私には必要無い。一人でいるのなんて小さい頃から慣れている。どうってことないし。
私は街中のカップルを横目に、ショーウィンドウのバレンタインチョコに目を落とした。
「ああ、もうそんな季節なんだ。」
そう言って、チョコの目の前を過ぎていった。私は生まれつき恋愛ができないようになっていたのかもしれない。ああ、言い忘れた。彼氏をつくらないからってすごく不細工なわけではない。中学の時には最高13人に告白されたし、高校入学時に
「ミス柏木高だー!」
なんていわれたりもした。でもやっぱり恋愛なんて重荷だと思っていた。
いつものように電車に乗る。そしていつも以上に満員だった。私の高校はたいていミニスカートだったのでそれをはいていた。 だが、それが仇となった。なぜなら・・・生まれて初めて痴漢に会ったのだ。いつもは空いている金曜日の夕方だが、きょうはなぜか混んでいたのだ。おっさんの足を踏み潰してやろうかと思った。手首をもぎとってやろうとも考えた。だが、その瞬間大きな声が聞こえてきた。
「おい。おっさん!何やってんだよ!次の駅で降りろよボケ!」
なんて大きな声だろうと思った。だが、それが私を救ってくれた・・・らしい。
オトコノヒトだ。その人は私に
「大丈夫か?」
と声をかけた。私は「はい。」と答えた。
その、同年代と思えるオトコノヒトは、次の駅で降りて事情を全て説明してくれた。  優しい人なのだと思った。
その日、私はその人に家まで送っていってもらった。そのオトコはどうやら同級生、しかも同じクラスだったらしい。全く気がつかなかった。
「あのさー、クラスで君のこと見てて、すごくかわいいと思ったんだけど・・・でも悲しそうな顔してたよね。」
その人は、私について淡々と語り始めた。
「かわいいのにもったいないよ。ニコって笑ってごらんよ。ほら、こんなふうに。」
その人は自分のほっぺを最大限に引き伸ばしてニコっと笑った。
私はそれを見て、思わずふきだしてしまった。
「なんだ!笑うともっとかわいいじゃん。」
その人は優しい人なのだと再び思った。その人の名前は「高柳 賢」というらしい。同じクラスなのに全然知らなかったと言ったら、賢君は意地悪そうに私を見てから恥ずかしそうに笑った。
家に帰ってから賢君のことを考えてみた。そうしたら、今までとは違う、変な気持ちが心の中を駆け巡った。モヤモヤというかフワフワというか。
・・・コレが恋というものなのか?
次の日、私は教室で賢君に声をかけてみた。
「高柳君、昨日はありがとう。」
その言葉を聞いて、高柳は一瞬驚いた顔をしてそれから微笑んだ。
「いいんだよ。宮原さん。当たり前だってば。それより、表情変わったんじゃない?」
高柳は不意をついて聞いてきた。そういえばそうだなあと宮原亜季(主人公)は実感した。
放課後、下校途中に高柳のことをひたすら考えていた。これが恋なのかと思うと、不思議な気持ちになった。だが・・・ふと、前をみた。
すると、高柳は隣のクラスの我が校マドンナの朝妃 麗と腕を組んで歩いていた。
私の心には、稲妻が走ったように思えた。
高柳には彼女がいた。
だが、私が恋心を抱いたのは確かだった。
たった一度でも恋心を抱いたのだ。
これは奇跡だと思った。
私はまた、恋の無い人生を歩んでいこうと高柳と麗を見て決心した。
だが、高柳に感謝した。 だって、
恋心を抱けたのですから。
               〜The End〜







2004/02/05(Thu)19:45:21 公開 / 琴子
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■作者からのメッセージ
時間がなくて、もっと長くしたかったのですが無理でした・・・。ああ、今度は頑張って書きますので、また投稿致します。
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