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『偽りの多重人格 第一章』 作者:鈴原 / 未分類 未分類
全角1366文字
容量2732 bytes
原稿用紙約4.05枚
多重人格障害 別名 解離性同一性障害(DID)

症状:一人の人間に明瞭に区別される2つ以上の同一性、または人格状態が存在し   ていて、年齢の他に性別、人種、好み、利き手なども異なる場合もある。主   人格(オリジナル)と二次的人格があり、通常生まれた時にはオリジナルの   人格しか存在していないが、心的ストレス、虐待などによって別の人格が発   症すると言われている。

第一章           『2月9日』

「柳原 鉄雄、いいかげん白状したらどうなんだ」

雪が降る寒い日、冷たい取調室の中で一人の青年に刑事が怒鳴りつけている。

「だから僕も何がなんだか・・・。ほんとに何も覚えてないんです」
「そんないいわけが通じるとでもおもってんのか。いいか、お前は大学の教授を殺 したんだぞ、しかも授業中に、このナイフで。それに授業に出席していた生徒全 員もお前がやったと証言しているんだ。いまさら何が覚えてないだ」

刑事は机の上にあるナイフを手のひらで叩きながら叫んだ。青年は黙ってうつむいて、なにやらブツブツひとりごとをいっているようだ。刑事は青年を睨んだままナイフから手を離し、そのままその手で青年の服の襟をぐっとつかんで、壁に青年の背中を押し当てた。

「お前がここで嘘をつこうが、つかまいが、証拠もあるし、証人もいる。どのみち お前は刑務所いきなんだよ。分かるか?この取り調べは単なる捜査の形にすぎ  ん、こんな意味のない事に時間かけてやるほどオレ達刑事も暇じゃねぇんだよ。 お前が素直に自白さえすりゃそれでしまいなんだよ。わかったらさっさと吐けよ クソガキが」

青年の脳裏をなにかがかすめた。

『そういえばまだ中学校だったころ、よくこんなふうに放課後裏庭でいじめられた よな。あんときもなんで僕がいじめられてるのかさっぱりわからなかった。この 刑事さんもなんでこんなに怒ってるんだ・・・。そもそも僕はいじめられるほど 悪いこと何かしたのか。なんでみんないじめるんだよ。なんで、なん      で。ムカツク、ムカツク、ムカツク』

・・・。一瞬の沈黙があたりの冷たさをよりいっそう際立たせる。

「馴れ馴れしくさわるな」

刑事は意表を突かれてポカンとしている。
勢いよく刑事の手を振り払い、襟を直しながら青年の口が動いた。

「オレが教授を殺した・・・。さぁこれで取り調べはしまいか。さっさと刑務所で もなんでも送ってくれよ。これ以上アンタの口臭を嗅いでたらオレまで教授のよ うになりかねんからな」

これまでとは一変した態度で自白する青年。

「や、や、やっと自白したか。こ、これで・・・」

キィ。

刑事がしゃべり終わらないところで、取調室のドアが開き、白のコートを着た、ロングヘアーの女性がコツコツと靴のかかとでコンクリートの床を鳴らしながらこの部屋に入ってきた。

「久しぶりね、橘 戒利(たちばなかいり)くん。ここの連中はとりあえず寝かし といたわ。さ、いきましょう。あなたのお父様がお待ちかねよ」

そういうと、その女性は笑みを浮かべながら刑事に接近し、スタンガンのスイッチをいれた。

「ぐ、うぅ・・・」」

ズシーンと刑事の重たい体が冷たい床に倒れこむ。そんな刑事をよそ目に青年が落ち着き払った様子で答えた。

「金井 鈴香・・・か」

2004/01/28(Wed)00:57:00 公開 / 鈴原
■この作品の著作権は鈴原さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
一応2作目です。1作目はふれられもせず終わりましたが(汗
読んでくださったかたは、感想でも指摘でも不評でもほんとになんでもいいので返信お願いします。第1章で感想もなんもないかもしれませんがなにとぞ。。
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