- 『出会い・・・そしてリズム 第1話』 作者:梟 / 未分類 未分類
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プロローグ(みたいなもの・・・)
朝が来ない夜はない・・・。っていうけど、俺は朝は来ないでほしい。
俺の毎日の生活は、いつも同じリズムで進んでいく。俺の毎日のリズムが変わらないのは、出会いがないから・・・。出会いといっても人だけではない、おもしろいものとの出会い、楽しさとの出会い、悲しさとの出会い、
そんな出会いがない・・・。
俺は、一日に一度だけ空想の世界に迷い込む・・・。
そこでの俺は、いろんな人と出会い、遊び、いつも違うリズムを刻み暮らしている・・・。
出会いがほしい・・・。俺の生活のリズムを変える出会いがほしい・・・。
第1話
俺の朝は近くの工事現場の騒音で始まる・・・。ドリルの音がリズムを刻んでいる・・・。そして、顔を洗い、冷蔵庫から牛乳をとりだしてきっちり軽量カップで400mlをはかって飲む・・・。パジャマをぬぎ制服に着替えて歯を磨いて、髪をとかして、ドアにしっかり鍵をかけて学校へ行く。
いつも変わらぬリズムで過ぎる俺の朝・・・。
学校へ行っても、リズムは変わらず過ぎてゆく・・・。
俺は、結構もてるらしく下駄箱を開けるとラブレターが10通ほど入っている・・・。それを1通1通読むのも俺の生活・・・。
13人くらい女と付き合ったことがあるけど、生活のリズムは変わらない・・・。変わったのは、その女を家へ送り届けるという日課とそいつとのデートなど・・・。俺の生活全体を変えてくれる出会いがほしい・・・。
放課後・・・。
あぁ・・・。雨が降ってきた・・・。かさ持ってきてないや・・・。
「村上君、一緒に入る?」
どこかの組の女の子にさそわられたけど断った。
かばんを頭の上にのせて走ってアーパートまで帰る・・・。
俺の部屋の前で女の子がずぶぬれになってうずくまっている・・・。
「どうかしましたか?」
女の子がふりむいた・・・。3歳ごろだろうか・・・?
「ぱぱぁ〜」
女の子はそう言って、俺に駆け寄ってきた・・・。
「ぱぱ!!おかえりなさい!!えりなねぇ、ずっとここでまってたの!!」
女の子がかわいらしい笑顔で言う・・・。
なんか、勘違いしてないか・・・。
「ん〜と、俺はキミのパパじゃないよ・・・。」
「えっ・・・?じゃ、えりなのぱぱは?」
「知らないな〜。まぁ、大家さんの所で聞いてくるから、え〜と、えりなちゃんはここで待っててね」
「わかった〜!えりな待ってる!!」
「あ〜!!ぬれてるな〜。これかぶってな!」
俺は学ランをぬいで女の子にかぶせていそいで階段をおりて大家さんの所へいった・・・。
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2004/01/29(Thu)22:55:10 公開 / 梟
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■作者からのメッセージ
新作で〜す!!
出会いというのとリズムというのがキーポイントですね〜。
出会いとリズムを中心にかいていきます!
よろしく!