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『明日へ向かって。   1』 作者:いちご / 未分類 未分類
全角1511.5文字
容量3023 bytes
原稿用紙約5.95枚
「Happy New Year〜!!」
クラッカーが次々となり、みんなに笑みがこぼれる。

「おめでとう!」
そしてお決まりの言葉があちらこちらから聞こえる。


携帯で「おめでとう!」と友達に送っている人。おせち料理をほおばる人。友達とお話してる人。

その後にする事は様々だが、みんな笑っている。

私も笑う。みんなの素敵な笑顔を見て。

みんなの笑顔を見てると宙に浮いたようにほんわか、あたたかな気持ちになる。

特にあの人を見ていると・・・。

「お〜い、喜来(きき)このパソコンどうやって付けるの?」

私の顔は一瞬赤くなる。 あっ、バレちゃうよ。
鏡を見て、赤いのがおさまってからその場所へ行く。

「ん?」

一回深呼吸。

「ここに電源あるから、押せば平気だよ!」

「ありがとう!」

鏡を見てみる。 さっきよりずっと赤い。



ここは、私―――佐藤喜来の家。

お正月パーティーをみんなでやっています。

さっきから気になっている声の持ち主はというと・・・。

田辺翼。

誰にでも優しい人なので、みんなに好かれる。

この今パーティーをしている人たちとは昔は目も合わせないくらいの、ただのクラスメイトだった。

それもそのはず。

私は友達が一人もいなかった。唯一の友達といえば、本くらいかな。

それに比べてこの人たちはみんな仲良く、いつも楽しそうで、でもやることはやっていた。

私たちは今高校3年生。

初めてこの人達と喋ったのは高校1年生の冬休み。

―――――冬休み

私は本屋に向かっていた。

その日は自転車のタイヤがパンクしていたので歩いて行った。

目的の本をすばやく取り、レジへ向かい会計を済ませた。

その時、大勢の人たちが暴走族のように集団で固まっていた。

怖かった。

逃げるように早足で、遠回りしようと方向を変えた。

その時、聞き覚えのある声がした。

「佐藤喜来じゃん?」

あきらかに、その集団のところから翼の声がする。

震えながら振り返る。

「ちょっと来いよ!」

行きたくなかった。殺される。殴られる。

でも逃げたらどうなるか・・・。

翼たちのもとへ行った。

そこには70代くらいのおばあちゃんがいた。

その手には首輪つきの犬が。

そのおばあちゃんは私の隣の隣に住んでいるおばあちゃんだった。

さっきは震えてて、ただのおばあちゃんにしか見えなかったけれど。

おばあちゃんは

「ありがとうございます。」

と頭を下げていた。

キョトンとしている私におばあちゃんは

「あら、喜来ちゃんじゃないの。 この子達、車にひかれそうになったチビちゃんを道路に飛び込んで命がけで助けて下さったのよ。」

チビちゃんとは、おばあちゃんに抱かれた犬のことだ。


みんなを見わたすと、笑顔でチビちゃん、いや、おばあちゃんを見ていた。

ふっ、と翼を見た。

ひじから血が出ている。

思わず「あっ!」と大声を出してしまった。

みんなの注目をあびる。

「あぁ、これね。翼が突っ込んだから怪我したんだぜ。」

この時にはもうおばあちゃんはいなかった。

翼のひじから出た血はすでに止まりかかっている。

でも、持っていたハンカチとバンソウコウで私はいつの間にか翼のひじの消毒にとりかかっていた。




この頃からだ。

この人達と仲良くなったのは。

この人たちは本当に優しい。

それからはパーティーに呼ばれたり、その人たちの中にいる女子と計画を立て、呼んだり。


そうしているうちに佐藤喜来。

田辺翼に恋を抱きました。

まっ、ライバルはすごいだろうけど・・・。

『喜ばしいことが来る』と言う由来で喜来と言う名前になった私。

この喜ばしいというのはきっと翼たちに会えたことだろう。




      続く
2004/01/01(Thu)22:55:12 公開 / いちご
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