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『−B−第七章』 作者:最低記録! / 未分類 未分類
全角1663文字
容量3326 bytes
原稿用紙約6.4枚
第七章「そして・・・」

―神は創った 無限の宇宙を
 神は創った この大地を
 神は創った 生を宿す者たちを
 神は創った 心を宿す者たちを
 神は・・・ 何がしたいのだ?
 
 神は気付いた 滅亡がある事を
 神は気付いた 自分ではダメだと
 
 神は八つに分かれてこう言った

 護れ・・・と

「有名なガイヴェルの創造の詩の一節だ」
イオが分厚い本を広げて、目を細めながら俺に言った。
あれから、1週間ほど経つ。
公に認定する、公認式も終えて俺は香田健二から、コーデリアになった。
カリウス達は俺をコーデルと呼んでいる。
俺が、あの時眠っちゃって大丈夫だったの?と聞いたら、皆そんなもんだ。と返ってきた。
俺があれだけ処刑を危惧されていたのに、あっさりと決まったらしい。
けど、理由は教えてくれなかった。
今は、少しずつBについて勉強している所だ。
「では、もう1つ説明するぞ」
イオが微笑を浮かべて、得意そうに言うので、少し気持ち悪かった。
「前に開闢の八戦士の話はしたよな?」
「うん」
すると、少し難しそうな顔をして言う。
「少し長くなるから、しっかりと聞いておけよ」
俺はコクリと頷いて、耳を傾けた。

―こういう予言があるんだ。
ある有名な予知能力者・・・タイタニア総司令の祖父に当たる方の言葉でな。

Bは分断する 別の考えをもつ者
それぞれは争うだろう
しかしながら それ故に世界は救われる
二つの光が交じるとき
世界に再生の光をもたらさん
強い思いはぶつかり合い 憎む者 怒る者 苦しむ者 悲しむ者・・・
みなが手を取り合うことは無い
しかしながら それ故に世界は救われる
大きな光になる時に
世界に浄化の光をもたらさん

「っていう事でな」
そう言われても俺にはわからんて。
「この中にでてくる、二つの光って言うのはメイデルの事だと言われている」
そのメイデルという言葉に、今までの疑問を問いた。
「そういえば、そのメイデルって何なの?よく聞いたけど」
フフーンと、笑顔になって言う。
「そうだよ。その質問も待ってたんだよ。
メイデルと言うのは、もともと人間のヤツがBになる事だ」
え!?
「そんなこと出来るの!?」
にんまりと笑ってイオが言う。
「ああ、できるとも。お前だって、メイデルになれる可能性がある。しかしな、それには並外れた精神力と肉体力が必要になるんだ。
まず、肉体が弱ければザイバルに押しつぶされてしまう。
肉体が受け付けても、精神が弱いとその力の強さに人格が壊れてしまう。」
「げっ」
苦そうな顔をして俺は言った。
ハッハッと少し笑って、イオは言う。
「お前だってその一部だ。ブラックメイデルと言って、体にザイバルが張り付いて、なるBの事をいう。」
「なるほど。」
俺はそういう存在だったのか。
「そうだ!」
「?」
イオがまた得意げな顔をするので、少し顔を背けた(御免)。
「メイデルには言い伝えがあってな。タイタニア総司令の祖父に当たる方の言い伝えなんだが・・・」

―いずれBは二つに分かれる
二つに分かれて ぶつかり合う
しかしそれ故に 世界は救われる
二人のメイデル 二つの力
ぶつかり合うその力
それを使い 支配をたくらむもう一つの力
しかしそれ故に 世界は救われる


「と言うな。」
話し終わったイオは真面目な顔になっていた。
「俺はこの言い伝えに非常に興味がある。Bの生まれた理由に近いものだしな。
それに、世界の命運を握っているわけだ。」
もういいよ・・・イオ・・・
「まぁ、お前もこの話は心に留めておいてくれよ。」
「うん」
俺はぶっきらぼうに返事を返した。
「おーい!二人とも!!そろそろ行くぞ!」
カリウスだった。
俺たち三人は別の場所に派遣される事になったんだ。
激戦化する都心部へ。
「行くか?コーデル(俺のコードネームの短縮版だ)。」
「おうよ!」
わくわくしていた。
この先にある大きな試練に。
「おい!VeyeSは持ったか?」
「もちろん」
希望にあふれていた。
この先にある大きな何かに。
「よし!行くか!!」
「うん」


走った・・・見えない未来に向って・・・・・・



第一部 完
2003/12/19(Fri)19:14:41 公開 / 最低記録!
■この作品の著作権は最低記録!さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
呼んでいただき有難うございますm(_ _)m
結局、また戦闘シーンかけませんでしたが、キリがいいし、このような形式で書きつづけると管理人さんに迷惑かけちゃいそうなんで(まだ長いので)、柏原さんのような形式で第二部から書いていきます。
第二部はこれから二年後です。
暇あれば、感想お願いしますm(_ _)m
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