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『メモリアル・キー 第5章』 作者:桜貝 / 未分類 未分類
全角1246.5文字
容量2493 bytes
原稿用紙約4.95枚
「そうだ・・・!屋上から飛ぶんだ!」
「屋上・・・・?確か、有るよね。其処からなら、なんとかなると思う
「急ごう・・・・」

二人は危険な研究所の屋上に向かった

―――――――――――――――――――――――――−−−--‐‐

屋上への道のりは以外にも短かった
廊下に警備が居ない。監視カメラがあっても追いかけてこない・・・

真は不思議に思いながらも、セトを連れ、屋上に着いた

今日の天候も激しい雷雨に襲われていた・・・・
強い雨が、真たちの体を打つ
真の体の血は雨と一緒に流れ落ちていく――

「真・・・?傷、大丈夫なの?」

セトが不安そうな顔で聞く

「だ、大丈夫だ。このくらい・・・・」

するとセトは向こうを向いて顔を上に向けて言った

「真はこんな作り物の僕を、見捨てずに・・・命がけで助けてくれた・・・・・・今度は、今度は僕が命がけで君を助ける番だ・・・・・!」


真はこの言葉が少し気がかりになった・・・

そして真は屋上の柵から、下を見た

下の玄関には・・・・・



「綺阿羅!!!!!!!!」


綺阿羅が真を助けようとこの研究所に入ってこようとしているのだ!


「待て!綺阿・・・・・」

真が振り向くと、何者かに首を押し付けられた・・・・
セトが向こうで研究員に銃を突きつけられている

(俺の首を絞めているのは・・・母さん?)

もうろうのする意識の中で、かすかに見える・・・・母さんの姿・・・

「真・・・・!お前って子は・・・・」
母親の怒り顔がはっきりと見える――――

真は体の痛みと・・・首の痛みと・・・実の母親に殺されかけている、心の痛みの中で・・・・・・


(こんな状況で、助かる確率なんて有るのだろうか・・・・。
 俺に・・・何ができる?今なにをすれば良いのだ?これからどうなる?
 殺されるのか?皆・・・。俺もセトも綺阿羅も・・・・
 そして、母さん達は救えない・・・・・)


こんな事を考えていた―――――――


その時



「しーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!」



屋上に綺阿羅が上がって来た

すると、母親が、綺阿羅をにらみつけた

その時、少し首をしめていた力が弱まった・・・

真はこのチャンスをねらい母親の手を振り払った

「母さん・・・・最期に・・・忠告だ」

「何?貴方に忠告される事は1つも見当たらないけど・・・?」

「この研究をやめるんだ!人間の手で命を作り出してはいけない!
 俺は皆を助けたいんだ!そして・・・・家に帰ってきてほしい・・・」


カチャ・・・

真が話す暇も無く、母親はゆっくりと銃を真へと向けた

「私は・・・今更戻れないの」

「戻れる!帰ってきてよ!母さん・・・・!!!」


「さぁ・・・鍵を渡すのよ・・・早くして・・・・撃つわよ?」

セトが何やら周りを見渡していると思うと――――


「真、綺阿羅!此処から飛ぼう!!!!!!!!!!それしか逃げる道は無い!」


セトの掛け声と共に、二人は深くうなずいた

雷雨はますます酷くなるばかりだった・・・・・・・




――――――――――――つづく
2003/12/14(Sun)10:27:33 公開 / 桜貝
■この作品の著作権は桜貝さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
5話です!
この駄文で、読みにくいかもしれませんが、がんばって書きました!
良かったらアドバイスなどをください^^
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