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『私のせんせい』 作者:ぱちこ / 未分類 未分類
全角820.5文字
容量1641 bytes
原稿用紙約3.2枚
今まで好きな人は両手を使っても数え切れないくらいいっぱいできた。

でもそれは単なる「あこがれ」なのかもしれない。

でも今回のは違う。 「運命」とも思ったから。

合田唯子。この恋、絶対叶えます。


「せんせ。」
私の声が冬の薄暗くなってきてる社会化教員室に響く。

「”せんせ”じゃなくて西先生。」

ぴしゃりとつっこむ先生はなんだか笑えるほど可笑しかった。

「西先生、見て。」
ペラと虚しい音をたてて89点のテストが載ってる成績表を出した
「西先生の為に頑張ったんだよ?」
少し、間があいて。
「本当に歴史だけがんばったようだな。」
私の成績表を見て溜息をつく。
「なっ! 失礼な・・。他のはヤマが当たらなかったんだよ。」
「・・・・」
綺麗ににシカトされた。

***

「初めまして。高2の歴史受け持ちます西俊一です。」

始めて見た先生の印象は「怖い」だった。
「(でもなんか・・・かっこいいなぁ。)」

「せんせー!動物占いはなんですかー?」
クラスの女子が質問した・
突拍子も無い質問に半ばびっくりしたようで
微笑みながら質問に答えていた。

その微笑はとても綺麗で いとおしくて あたしのものにしたい。
この笑顔、私にだけむけてほしい。
今までに感じた事無い感じ方におどろきつつも
「あぁ。これが恋かぁ。」
一番後ろの特等席でぼんやりと思っていた。

***


「今先生と初めて会った時のこと思い出してた・・・」
「おまえこんな点数で大学どうするんだ」
「大学ぅ?そんなの行かないよ。だって高校卒業したらぁ」
「先生のお嫁サンになるー。なんて言ったら点数引くぞ。」

・・よく判ってんじゃん?

「あたり」と誰にも聞こえないように呟き
先生から成績表を取った。

「それじゃあね センセ。」
「センセじゃなくて西先生って何回もいって・・」

先生の言葉が終わらないうちにドアをしめた。

「あたし本気なんだから」
社会化教員室のドアにもたれながら呟いた言葉。

先生に届いたらいいのに。


2003/12/14(Sun)07:47:39 公開 / ぱちこ
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■作者からのメッセージ
はじめまして。
駄作っぽいですがよんでくれると
嬉しいです。よろしくおねがいします。
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