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『−B−序章』 作者:最低記録! / 未分類 未分類
全角1431.5文字
容量2863 bytes
原稿用紙約4.9枚
序章

雨が降っていた。
どしゃ降りというわけでは無かったが、かなり強い雨だった。
時刻はすでに夜11:00をまわり、雨のために人も一人としていなかった。
そんな中を、一人の少年が走っている。
「んったくもう、なんで雨が降るんだよ!天気予報じゃ、言ってなかったぞ!」
一人でぶつぶつ言いながら、手にしたカバンを頭に乗っけて走る。
ふと、少年は途中の小さなビル(4階建てほどだが)の並び立つ一角を見て立ち止まった。
「確か、ここから行けば近道だったな。」
そこは、ビルとビルの間の横道だった。その2つビルを繋ぐ道があって、雨もあまり入ってきていなかった。
「・・!一石二鳥じゃん!」
そういうと、彼は喜んでその道へ走っていった。
突き当たって、右に曲がり、左に曲がって、真っ直ぐ走る。
迷路のように入り組んだ、つくりになっている横丁を彼は道を完璧に把握しているかのように、走っていった。
「小さい頃ここで、よく遊んだからなぁ・・・」
そうつぶやいて、更に真っ直ぐ走っていく。
そして、二股を左に曲がった。
しかし、その瞬間彼の目に飛び込んできたのは、異様な光景だった。
4人ぐらいの男に囲まれて、2人の男が戦っている。
全員、刃物を持っていた。
いや、2人の内の1人は素手だった。
少年は、息を殺して物陰から見ていた。
「こいつぁ、やばい所に来ちまった・・・」
そんな事を、言った瞬間の事だった。
4人組の1人が、手から閃光を発し、2人の男めがけて飛ばしたのだ。
2人はさっと避けて、再び睨みあった。
「な・・・」
思わず息をのむ。まさか、こんなゲームや、アニメのような事があるのだろうか。
あるはずが無い。きっと、ビックリしたせいで、幻覚を見たんだ。
しかし、その幻覚はもう1度起きた。
今度は2人の内の素手のやつが、手を組むと同じように閃光を出した。
いや、正確には炎に似たものだった。
少しひるんだ、相手にすかさず刃物を持ったもう一人が切りかかり、一人を倒す。
血が吹き出た。その惨酷な光景に、彼はついに耐え切れなくなった。
「うわぁぁぁぁぁああ!!」
悲鳴をあげてしまったのだ。
それに、気付いた奴らが一斉にこっちを見た。
「何!?」
刃物を持ったやつがこっちをずっと見ていた。
そのとき、後から敵(敵だと感じた)が閃光を放とうとしているのが見えた。
「伏せろ!!」
素手のやつが、そういうと刃物を持ったやつがハッとして、しゃがみこみ敵を切り刻んだ。
そして素手のやつが言った。
「くっ、これ以上はまずい、引き上げよう!時間が無いし、Aにもばれた。他にも人が来たらまずい!」
すると、刃物のやつは頷いて、こっちに向って走ってきた。
少年は、死を覚悟した。
今日はもう、散々な一日だった。短い人生だったなぁ、とかれこれ考えていると、
刃物の男が俺を抱きかかえて、走っている。
そこで、少年はもう1度悲鳴をあげた後に叫んだ。
「離せ!人殺し!やめろ!!殺すなら殺せ!」
しかし、男は無視していた。
素手のやつが
「お前・・・・・・・・・まぁいい、好きにしろ。処罰を受けても知らないからな。」
「わかっている」
さっきの奴らは、追ってきていた。
途中で、また閃光を放ったのもわかった。
熱線がすぐ横を通る。
その波動に、不思議なエネルギーを感じそのひょうしに彼は気を失った。

途中で四人組(正確には残ったのは2人だが)は、追うのを諦め引き返していった。
そして、少年は抱かれて走っていく・・・。
先の見えない闇へ、
とんでもない未来へと・・・。
2003/11/08(Sat)18:32:02 公開 / 最低記録!
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■作者からのメッセージ
初です、どうぞよろしくm(_ _)m
随分長ったらしく、書いちゃいました(^^;
まだまだ、続きます。(序章ですから
もし、見てくださるなら長い目で見てやってください。
もし、時間があれば感想をお願いしますm(_ _)m
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