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『紅い髑髏(レッドスケル) 第二話』 作者:輝 / 未分類 未分類
全角1543文字
容量3086 bytes
原稿用紙約6.1枚
「おぉっ、騎士どの!!よくぞ参られた!!」
「私のような下賤な輩をこのように歓迎していただき、真に光栄の至り。
 侯爵殿のような御国を想う方がおられて、いと高き帝国陛下もお喜びにご ざります。」
「うむ。面をあげよ。この度はどのようなご用件ですかな?」


ヴォルトス・ヴァン・ヘンルーグ卿。この町を治める貴族である。
その貴族の前で片膝をつき、頭を垂れているのは、
王族護衛騎士隊長、ガイ=ユプシロン。
彼がこの貴族に作法通りの挨拶を済ませ、
ちょっとした歓迎の宴に招待されている間には、
もう一人の護衛騎士の涙ぐましい努力が隠されていた・・・。


その日の夕刻。ヘンルーグの町外れでは・・。
一日中労働だった少年騎士が、先輩騎士を半眼で冷たく見つめていたり。

「・・何だよ、その目は。」
「何だよ、じゃねぇって!!何なんスか!!
 俺が死にものぐるいで屋敷に潜入して色々調べてる間に、
 アンタは楽しく宴ッスか!?帝国料理!!酒!!
 あぁ〜、俺も久しぶりに 食べたかった・・。」
「うるせぇな。・・で。どうだったよ。」
「どうもこうも・・・。とんでもねぇっスよ、あのジジィ。」

ユアンの調べによれば。

ヴォルトス・ヴァン・ヘンルーグ。
表向きは帝国に忠実に仕えるただの辺境貴族だが・・。

「裏では皇国派の連中とつるんで違法船造船の資金提供やら、
 自分の別荘に皇国派の奴等かくまったり・・。
 結構援助してる分、あっちからもこっちからも甘い汁すすってるみたいッスね。
 あ、でも俺が許せないのはこっからだよ!!
 このジジィ、外で何人も子供作っては軍部の訓練施設やら奴隷用孤児院とかに売っ払ってるらしいッスよ。」
「へぇ・・。資金提供はその金からってわけか。
 何だ、結構なワルじゃねえか、あのジジイ。」

ガイの口調ないはどこかのんびりと余裕が感じられた。
が、その目は怒りの炎で静かに燃えている。

「やるぞユアン。今夜だ。」
「・・いいんスか?今回は偵察だけのハズでしょ?」
「ばーか。俺らの仕事は何だ?
 帝王なんて椅子に持ち上げられちまったアイツを護りぬくことだろーが。」



否応なしにアイツがその席に座るのならば。


せめて俺は全力で、アイツが落ちないようにささえてやる。


アイツの邪魔をするヤツは誰であろうと斬り捨てる。


アイツの助けになるなら殺人でも厭わない。



彼の目はそう語っていた。ユアンがやれやれ、というように嘆息する。

「しょーがないなぁ。やりますか。」
「おう。それでこそ俺の相棒だ。」

口の端をつりあげ、かわいい後輩騎士の頭をグリグリとかき回す。
全く、調子いいんだから・・と毒づきながら、
ユアンは腰から刀を引き抜いた。
ガイの前にひざまずき、刀を縦に構え、腹を額に押しあてる。
身分が下の者が上の者に忠義を示す証であった。


「我が剣の還る所はいつでも我が主のもと。」
「・・騎士の忠義は国より重し・・・ってな。
 それをやるべき相手は俺じゃねぇだろーがよ。」
「いいんスよ、別に。俺はあなた達のどちらにも尽くしたい気持ちなんだから。」
「あ、そ。」


立ち上がって刀を納める。
表情にこそださなかったが、脳裏では彼ら―フェルロンとガイに初めて会った時のことがちらついていた。


確か、雨が降ってて・・・。身体も心もズタズタで痛くて・・・・。

あの時俺は・・・・。




「なぁにボサッとしてやがんだおめぇはよっ!!」
「いてっ!!・・・っつ〜〜;;ガイさん今日殴りすぎ!!
 俺がバカになったらどーすんだよっ!!」
「いいんじゃねぇ??バカの方が反抗しなくて扱いやすいったら。」
「〜〜〜もういいっ!!!」


そんな言い合いをしながらも。

二人は屋敷へ向かった。

熱き忠義をその目に宿し・・・・。

2003/11/06(Thu)23:55:42 公開 /
■この作品の著作権は輝さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
LOH様、紅い道化師様、レスをどうもありがとうございました!!
第二話・・いかがでしょうか?
風邪っひきで鼻ズルズルしながら仕上げましたよ笑
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