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『エデン−後編−』 作者:萌 / 未分類 未分類
全角765.5文字
容量1531 bytes
原稿用紙約3.05枚

この部屋には窓がない。

天井からつるされた小さなオレンジ色の電気だけが昼も夜も関係なく唯一の灯り。

「ご飯だよ」
重そうな扉を開けて部屋に入ると、クロはいつも通り中から鍵をかけて言った。

「ありがとう」

「・・・」
クロはなにも言わず、ただ笑った。
あいかわらずきれいな人だ。

クロというのは私がつけたニックネーム。
私はクロの本名を知らない。

それも当たり前。
おととい初めて公園で会ってすぐこの部屋に閉じ込められたのだから・・・。

まぁ、一般的に言うと監禁されてるってこと?

私の場合閉じ込められて助かってるんだから監禁
とは違うのかな。

「口 あけて」
クロはサンドイッチを私の口の前に差し出した。
「自分で食べたい・・」
言ってもムダだとは分かってはいたけれど小さくつぶやいた。
「これは僕の趣味だから」
はぁ・・・
私は仕方なくそれを食べた。

この部屋に着くとまず、クロはおもちゃの手錠を私の手と足にかけた。
私はそれを冷静に見つめていた。
表情は変わらなかったけれど、なんとなくクロは楽しそうだった。
そのとき『クロ』と名付けた。
理由はそのとき『クロ』が黒いセーターをきていたから。
それだけ。

「暇だなぁ」
私は天井を見上げて言った。
この部屋はまるで四角い箱みたいだ。
あるのは4面の灰色のコンクリートの壁と真ん中に柱が一本。
普通なら気が狂ってしまうかもしれない。
でも私にとっては天国みたいだった。

ここに来るのはクロだけ。
初めて会ったときからなぜかクロだけは他の人とは違った。
それは私に何も期待をしていないからかもしれない。

トウキョウの、大都会の真ん中。
こんな非現実なことがいつまで続くのか・・・。

私は生まれて初めて永遠を望んだ。


ずっと探してた私の居場所。

ここがいい。

クロと二人、この箱の中。

ここがエデン・・・。

2003/10/16(Thu)20:59:48 公開 /
■この作品の著作権は萌さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
一気に現実味がなくなってしまいました(;;)

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