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『宇宙大戦記6話』 作者:有 / 未分類 未分類
全角3280.5文字
容量6561 bytes
原稿用紙約10.7枚
 桑田の目の前にいるのがあの伝説の"スペース・レスラー"だとしると、さすがに体が震えだし、毛穴から嫌な汗がわきでてきた。

 ちょっと、おじけぎみになった桑田が"スペース・レスラー"の異名をとるアレキサンダー・グリフォンことアレクにこう言った。

「そ、そうか、あんたはあのスペース・レスラーだったんだな、そんな人がなんで地球連邦政府の管理下にある宇宙国際空港にいるんだよ?……へへへ、ひょっとして、また戦艦を撃ち落としにきたのかい?」

 桑田が相手を怒らせて、自分に会話の主導権を持ってこさせようと、あえて会話にジョークを出したが、さすがにジョークではすまされない部分があった。なんせ、相手は一人で巨大戦艦を4隻同時に一撃で沈めた男だ。その気になればこんな警戒のうすい空港なんか簡単に吹っ飛ばせるであろう。

 アレクも桑田がジョークをいって自分をチャカしていると気づいていたから、あえて相手にせず、

「ふん、君のような下っぱの者に話しても時間のムダなんじゃないかな」

 と桑田をつきはなした。

(むう〜、俺が下っぱだと?)

 桑田が相手に言いくるめられて逆にムッとさせられるのは珍しい。
 桑田のペースがくずれているのは、スペース・レスラーの名と存在感がプレッシャーを与えているからだ。
 
 さらにタタミかけるようにアレクは桑田に、

「君は本当に訓練された軍人なのか?軍服を着てるところを見れば正規の軍人だと分かるが、私にはとても君が戦場で戦う人間には思えれない。向いていないようだから、撃たれて犬死にする前に軍隊をやめたほうがいいんじゃないか?」

 と、完全にバカにしたように言い放つ。
 ここまで言われたら桑田の堪忍袋もぶちギレる。
 
「あのなあ、やめようと思って止めれるなら、とっくにやめてるよ。誰が好きこのんで戦場なんか逝くかよぉ!」

 桑田がマジ切れモードでアレクにぶちギレた。

「俺がこんな軍人なんかになったのはお前らが、俺の故郷のサイドFに攻めてきたのが原因だろうがあ!」

 桑田の言った言葉にアレクは首をかしげた。

「うん?軍人になった理由だと……」

 なにか、この少年には特別な事情がありそうだな、とアレクは関心をむけた。

 と、その時、

「おーい、桑田。なに吠えてるんだあ?」

 と桑田とアレクの横から、一人の老将校が桑田に声をかけた。
 その人は将軍クラスの軍服を着ていて、胸にはたくさんの勲章がついていた。
 かなり位の高い人物のようだ。
 その老将軍の顔を見て桑田はビックリしたように叫んだ。

「ゲゲゲェエ!王提督」

 老将軍は桑田が一番苦手としている、地球連邦軍の宇宙艦隊を指揮する王提督であった。

 彼は地球の台湾の出身で、日本、中国をはじめ、東洋に強大な影響力をもっていることからアジアの巨人と畏怖されていた。

 前大戦では、スペースシティ連合軍に勝てるようなスーパースーツの開発を指示し、アジアの著名人たちと協力して、地球連邦軍艦隊の再編にも貢献した人物だ。第1次宇宙大戦最後の戦場では第3艦隊の指揮をとったこともある。桑田とならぶ地球連邦軍の英雄の一人である。

 そして、桑田を地球連邦軍にいれるために上層部にかけあったのも、この王提督であった。
 
 王が桑田のもとへ近づいてきた。
「桑田。久しぶりだなあ」
 そういうと桑田の肩に手をそえた。

「……は、はあ、王提督もお元気そうで」
 
 おや、どうしたことだろう?
 先まで、KOJ(キング・オブ・自己チュー)な態度をとっていた桑田が急におとなしくなってしまったではないか。
 おどおどしている桑田はまるで別人のようであった。政府のお偉いさんを追い払ったほどのふてぶてしさが完全になくなっていた。
 
 王が桑田の肩、腕、腰をペタペタさわって「あれ?」「あれ、あれ?」と不思議な顔をした。

「おーい、くわたあー」
「は、はい」
「お前やせたなあー」

 王がそう言うと、桑田はギクッとなった。

「おい、桑田よ、お前さあ、ちゃんと飯食ってトレーニングしてるかあー?」

(マズイ!)

 桑田はこの3ヶ月間、ゲームばかりしてトレーニングはしていない。飯はジャンクフードを1日1食たべてるだけだった。

「桑田よお、俺は言ったよなー、軍人はさあ体力が命だって、体力つけないと任務できないよね。どうやって国民の皆さんを守るつもりだあ?そんなんじゃお前は戦場で死んじゃうよ」

 王はため息をつきながら桑田に言った。
 桑田はあわてて、

「あの、自分は……」

 と、なにか言ってごまかそうとしたが、
 王は眉をひそめると、

「もしかして、桑田さあ、軍を止めたいの?」
 
 と聞いてきた。
 そんなもん答えるまでもない。
(ああ、止めてえよ)
 と心のなかで吐き捨てるが、この人の前ではこんな事は言えない。

「軍をやめるのかあ、そしたら、軍事機密をしったお前は銃殺刑にしなきゃいけないな、短い人生で残念だったな〜。じゃあ、いまから軍法会議するからさあ、南米に降りて評議会にいこうか……」

 とここまで言うと、桑田は、急に泣きべそをかきだした。

「ほ、ほんと、本当にそれだけは勘弁してください。ぼ、ボク、一生懸命がんばります。トレーニングします。ご飯もたくさんたべますうぅ」

 必死に泣き寝入りすると、
 王は明るい表情で、

「おお、そうか、頑張るか。さすが地球連邦軍の英雄、桑田中尉だな。じゃあ、さっそくさ、こちらの、アレキサンダー・グリフォン少佐とレスリングしようか」

 ひ、ひい!スペース・レスラーとスパーリング?冗談じゃねえ。拳銃もってたってごめんだね。

 桑田はこの老将軍にいつも逆らえずにいいようにされていた。

 そもそもの始まりは、むかし、自分が学校をサボっていつも、軍の重要機密であったスーパースーツを着て遊んでいたことが始まりだった。

 桑田は犯罪になると分かってても、
(見つからなきゃいいや)
 と完全に世の中をなめて気楽に遊んでいたが……
 
 サイドFに敵のスーパースーツ部隊が攻めてきたとき、桑田は装着したスーパースーツをくしして追い払ったが、その時に軍関係者に自分がスーパースーツを着て遊んでたことがバレてしまったのだ。

 当然、軍の重要機密にふれた桑田は重罪になるはずだったが、王提督は軍に入ることを、桑田にすすめた。軍人になってスーパースーツをきれば罪にならないと説得したのだ。桑田は喜んだが、それが、そもそもの間違いだった。

 軍に入った桑田は後悔した。キビシイ訓練が毎日のように続くし、飯は無理やり食わされるし、上官から怒られてばかりいた。そのうえ、いつ死んでもおかしくない戦場にいかされるのだ。
 
 なにより団体生活ではゲームが禁止されていることが一番ツラかった、携帯電話も禁止されていた。これらは部隊の規律と機密と秩序をみだすからだ。

 何度も軍を止めようと思ったが、軍を抜けたら死んじゃうよと脅されて、結局、いいように使われて今にいたるわけである。

「あ、あの、自分はこれからランニングして足腰をきたえてまいります。では!」

 とビシ!と敬礼すると、勢いよく飛び出していった。
 ランニングに精をだすためじゃない。
 いっこくも早く、このぶっそうなジイサンから逃げるためだ。桑田は必死だった。

 走り出した桑田が姿をけすと、アレキサンダー・グリフォンことアレクは王提督に敬礼し、王提督もアレクに敬礼を返す。

「王提督、このたびの任務おつきあい願います」
 
「こちらこそ、地球連邦政府の要人の護衛に宇宙空域にくわしいあなた方が味方にいてくれて心強いです」

「なんとしてもこの和平、成功させなければいけません。わが祖国、サイドBのためにも……」

「サイドBが和平に賛同していることは知っています。ともに宇宙の平和のために死力をつくしましょう」

 アレクと王提督がお互いの使命を確かめるように言葉を交わした。そして、1時間後、護衛任務にかんするサクセン会議が開かれたのだった。





2017/02/05(Sun)20:49:46 公開 /
■この作品の著作権は有さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 桑田とアレクの触発はなにを起こすのか?見のがせないコンタクトが始まった。
この作品に対する感想 - 昇順
[簡易感想]おもしろかったです。
2017/02/16(Thu)10:53:260点Doughboy
[簡易感想]おもしろかったです。
2017/02/16(Thu)13:51:240点Jonnie
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