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『善:悪=1:99』 作者:ayahi / リアル・現代 未分類
全角7745.5文字
容量15491 bytes
原稿用紙約23.8枚
 わたしはいつも一人で遊んでいる。
 今日も一人で公園のブランコで遊んでいる。
 ただただブランコを揺らし続けている。もしかしたらわたしがブランコに揺らされているのかもしれない。
 ゴツン。
 何かのボールが私の乗っているブランコにぶつかった。
 わたしはブランコから降りて近くにあったサッカーボールを手にとった。
「それボクのサッカーボール」
 男の子の声が聞こえた。たぶんこのサッカーボールの持ち主だろう。
 振り返ってみるとやはり服が泥で汚れている明るそうな男の子がいた。
 わたしは男の子にサッカーボールを渡した。
「君、一人で遊んでいるの? さみしくない?」
「……」
「名前はなんていうの?」
「……」
 わたしは口を開いたけど声が出なかった。友達と喋るなんて今までしたことないから。
 でも友達と喋るってこういうことなんだと思った。
「お名前ないの? じゃあボクがつけてあげる。ウサギの服着てるからウサちゃんね! これでいい?」
「え? あ、う、うん」
「ウサちゃん! 一緒に遊ぼ!」
 男の子は笑顔でわたしの返事を聞く前に手を引いた。
「じゃあシーソー乗ろうよウサちゃん! ねぇウサちゃん! ねぇウサちゃん! ねぇ……ちゃん! ねぇ……」
 
「ねぇちゃん! ねぇちゃん! いつまで寝てるんだよ!」
 目を覚ますと天井があった。いつも見慣れた天井。
 鳴り響くかわいいクマの目覚まし時計。
 カーテンのすきまからこぼれる光。
 部屋の壁には元素の周期表。そして宇宙の惑星などがかかれたポスター。
 そして先ほどの目覚まし時計のスイッチを止めながら私を起こす男の子。目覚まし時計の短針は9を指していた。
「ねぇちゃん、今日は何の日だっけ?」
 弟がベッドで目を半分だけ開けている私に尋ねた。私は寝起きの脳をフルパワーに使って考える。
「……中学校の入学式だっけ?」
 私はそう答えるとまた目を閉じ二度寝を実行しようとしたが弟が布団を私から引き離したため阻止された。
 布団返せよーと駄々をこねたが弟はそれを見て深いため息をついた。
「ねぇちゃん、あなたは今日から何になるの?」
「……スーパーアイドル」
 私は弟におもいっきり頭を叩かれた。このせいで目が覚めてしまった。ちょっと理想を答えただけなのに。
「すいましぇん。中学生です」
 弟よ、理想を失ったときが人生の終わりだぞ! 私めっちゃカッコイ!
「だったら弟の力を借りずに一人で起きようか」
「すいましぇん」
 私はいつも弟にこういう風に怒られている。いつから立場が変わったのかは不明なのだ。私の記憶の限りでは去年の今頃にはこのようになっていた。そんな情けない私が通う予定の中学校も今日が入学式。
 だから私も今日から中学生。初々しくピュアな中学生です。ベリーキュートな中学生です♪ すいましぇん、最後のは違いますから。
 私が入学する予定の相島中学校は毎年二〇〇人あたり入学していてその八割は私がこの前まで通っていた海部小学校の生徒である。だから新しい友達一〇〇人作るぞ! ということは非常に困難なのです。
 相島中学校は中学受験をしなくても良い普通の中学校でバレーボールが男女共強いという噂を聞いている。
 私はフラフラ歩きながらカーテンを開けて日光にやられながらも朝の日光を充分に浴びた。
 そして机の横にかけてあった赤いボロボロのランドセルをじっと見つめた。
「今日から中学生か」
 私はそういって傷一つない制服を手にとった。私はこれも卒業するころにはランドセルみたくなるんだろうなと思った。
 
 朝ごはんは少しでいいと私は言ったけどお母さんに言ったけどダイエットなんて十年早い! と言われて仕方なく全て食べた。
 私は基本運動をしないので体重は無視したくてもできないのだ。
 入学式は午後からなので時間はたっぷりあるはずなのだがお母さんの化粧で大幅に時間をとられるためゆっくりしている時間がないのだ。
 私は制服を着てみた。相島中学校の制服はどこにでもありそうなデザインで他の中学校と見分けがつくのかどうかもわからないものだった。無論、私はこのデザインが嫌いだ。
「あれ? スカート前より縮んでない?」
 スカートが少しきつく感じた。いや感じたというより絶対にきつい。
 私は自分のウエストが大きくなったのをスカートが縮んだのだと全力で現実逃避した。
 この出来事が中学に入ったら何か運動系の部活に入ろうかと私を迷わせた。
 迷っている間にお母さんの支度ができたようだ。一時間も化粧をしてたのでどんな濃いものが出来ているのかと楽しみにしていたが普段外出するときと大して変わらなかった。
 私たち親子は近所に住む仲良しのさやかちゃん親子と落ち合って学校へと足を向けた。
 さやかちゃんとは幼稚園のころからずっと仲良しの女の子なのだ。しかも私と身長が同じなのに痩せている。さやかちゃんはアタリくじを引いて、私はハズレくじを引いたのかな? 神様のいたずらって憎たらしい!
「いやー、倉本さんの娘さんまたきれいになりましたねぇ。うちの子は性格がダメなもので」
「とんでもない! 彩華ったら今日も弟に叩き起こされて。だらしなくて見ていられませんよ! 島口さんの娘さんはビシッとしていて娘に見習わせたいくらいですよ」
 後ろからとても不愉快な会話が聞こえてくるなぁと私はさやかちゃんと話しながら思っていた。さやかちゃんも同じように思っているに違いない。
 以心伝心、以心伝心。
 そんな以心伝心していると中学校が見えてきた。やっぱり小学校と違って迫力が違う。
 私はさやかちゃんの手を引いてクラス発表を見に行った。
「あぁ、離れちゃったね」
 私は三組、さやかちゃんは二組だった。これも運命と思って現実を受け止めた。
 さやかちゃんとは離れたけど他の仲の良い友達とは一緒になれた。まぁほとんどの人が小学校同じなんだからこうなるとは思ってたけど。
 入学式は体育館で行われるらしいので私と同じクラスになった友達とお母さんを置き去りにして走っていった。もちろんその後、私はみっちり怒られました。
 入学式は挨拶がおわり中学校の校歌披露が始まった。校歌は吹奏楽部員が歌っているのだが半数以上の人がヘラヘラ笑いながら口パクじゃないの? と疑惑をもたれるような校歌を披露した。
 そして校長の話があまりにも長くて眠っていた新入生がところどころにいた。
 そんなドタバタ入学式も終わり教室に戻ると三組を担任するいかにもベテランですっ! って感じの女先生の自己紹介が終わり今度は生徒たちの自己紹介が始まった。
 自己紹介の時、必ずギャグを織り交ぜてくる奴がいる。絶対にクラスに三、四人はいる。このギャグですべるととても気まずくなるのでとても勇気がいるのだ。
 とか言ってる間に私の番がきた。
「私は倉本彩華。得意なことは人を笑わせること。好きな食べ物はカロリー低くておいしいもの! 彩Pって呼んでね♪」
 まぁ私も三、四人の中の一人なんだけどね。周りからは彩P〜! ととても暖かい声援が聞こえる。
 すべんなくて良かった。私ちなみに小学校のとき彩Pなんて呼ばれてなかったからね。
「次の人どうぞ」
「私は栗田夏海。好きな食べ物はヘルシーでおいしいもの! 夏Pって呼んでね♪」
「私のやつアレンジしちゃダメでしょ!」
 私のツッコミのあとにクラスに笑いが起きた。さすが私、天才だ。私の芸人魂が燃えている……って私芸人じゃないし目指してもないし! 一人ツッコミまでしてるし!
 ちなみに今のは小学校三年から同じクラスで仲がいい栗田夏海ちゃん。私と正反対で運動が大好きな女の子。
 私の体重をおすそ分けしたいほどスタイルのいい子なのだ。
「次の人どうぞ」
 担任の声で一人の暗そうな少年が起立した。
「オレは岸」
 そういって少年は着席した。
「あのー、岸くん? 好きな食べ物とか言ってくれるかな?」
 担任の先生は少年に黒板を指して言った。
「別に誰もオレに興味ないでしょ。オレもアンタら興味ないし。あとオレにはできるだけ構わないでくれ。いろいろとウザいから」
 この冷酷な態度から私の日常は大きく変わってしまった。
 私はこの岸という少年に会ってはいけなかった。

 衝撃の自己紹介があってから一日、今日は各教科のオリエンテーションとなっていた。
 案の定、岸はクラスで孤立していて休み時間は一人でずっと本を読んでいる。
しかもその本も普通のものではなくとても危険なものだった。
本のタイトルは『七日であいつを消す方法』。
私は一瞬岸くんが囚人服を着ている姿が錯覚で見えた。たぶん私以外にも錯覚を見た人がいると思う。
授業中も隠れていつも読んでいるくらい本が好きらしい。ちなみに一度も先生に本を読んでいても怒られたことはないそうだ。ここは褒める場所なのかな?
昼休みも一人でお弁当を食べている。まぁいるほうがちょっと信じられないが。
そんな昼休みが過ぎると部活動紹介が体育館で行われた。やはりさっき言ったとおりバレーボール部がとてつもないパフォーマンスを見せてくれた。                           
みんなが拍手する中、私はあるものを探していた。                                                            「彩華、何してんの?」
私は視線を後ろに変更する。ここはかなり狭いので首のみを後ろに向ける。
 後ろには夏海ちゃんがいた。今は出席番号順に並んでいるので後ろには必ず夏海ちゃんがいるのだ。というわけで前には問題児の岸くん(熟睡中)がいる。まぁこんなやつは放っておいて。
「科学研究部を捜索中っす!」
「えっ! あそこに入るの!?」
 夏海ちゃんはすごいびっくりしている。私そんなに変なこと言った?
 もしかして無くなったとか!? 
「なんか問題あるの?」
「近所のここを卒業した人が言ってたんだけど、ここの科学研究部って頭おかしい人しかいないみたいだよ」
 頭がおかしい? どういう意味か全く分かんなーい。化学兵器でも作ってるのかな? それならいっそう私は入りたいね。私もまあまあ頭おかしいから大丈夫でしょ。あぁどんな人たちがいるんだろう。部活紹介はやくしてくれないかなぁ。すごいワクワク!
「次の部活紹介始まるじゃん。また後でね夏海ちゃん」
 私は体の向きを前へと戻した。
 このあとの部活紹介は、サッカー部はリフティングやシュートで新入生(特に女子)を魅了し、バスケ部はパスが大きくはずれて新入生の頭にぶつかるアクシデントがあったり、野球部は謎の踊りを見せてくれた。
 私はまだかまだかと科研の部活紹介を待っていた。
「美術部のみなさん、ありがとうございました。これで部活紹介を終わります」
 私は部活紹介の司会の人のアナウンスがよく聞き取れなかった。部活紹介が終了? 
「科研はどこ行ったのよ!」
 私は思わず叫んでしまった。もちろんみんなの視線は私に集まる。私は無意識に立ち上がっていたらしい。なんて私はバカなんだ!
「彩華ちゃん、聞いてないの? 科研は毎年部活紹介はやってないんだよ」
「え!? ほんと!?」
 私はその事実を聞いたあと恥ずかしさのためすごいスピードで席に座った。あぁ私の中学校ライフが……
 ちなみに岸くんはまだ寝ていた。
 放課後、私はあ、あの叫んでいた女だと指をさされる屈辱を味わいながら化学実験室に向かった。目立つのは好きだけどこれはいやだ! あまりにも注目されているため自分でもびっくりするくらいの速さで走った。
 私は息切れをしながらいかにも違う雰囲気を出している化学実験室の前にいた。私は一回深呼吸してからノックをして失礼しますと言いながら入っていった。しかしやはり怖いので少しずつドアを開けることしかできなかった。見たところ実験室には誰もいないようだ。
「誰かいませんか?」
 呼びかけてみたが返答がない。場所間違えたのかな? でも体育館の前にあったポスターにはここだって書いてあったんだけどな。もしかして見間違えたのかも!
「間違えたみたいだね。失礼しました」
「間違ってないよ」
 私が実験室を出ようとしたときどこからか声がした。すごい怖いんですけど。私は実験室の準備室のほうを向いた。そこにはいかにも優等生で趣味は読書ですみたいな黒ぶち眼鏡の少女がいた。たぶん科学研究部の部員なんだろう。なんか先輩って感じがするから先輩なのかな?
 少女は少し黒ぶち眼鏡を指でずらしながら私に何か言った。その言葉がとてつもなく不思議だった。
「この世界に天使が舞い降りた。ようこそ十三番目の天使よ!」
 
 
「あの、ここは科学研究部ですよね?」
「……」
 少女は何も答えない。私は逃げ出したくなった。でもここで逃げ出したら私のすばらしき中学校ライフが幻になってしまう! だから私は逃げない!
「……」
「……」
 何も喋ってくれない。私はどうすればいいのよ! このまま持久戦に持ち込めとでも言うの!? ここは私から切り出すしかない!
「あ、あのー」
「フフッ」
 フフッ!? 何、今の笑い!?私何も面白いことしてないよ! それとも私の顔見ただけで面白いの!? それっておいしいっちゃおいしいけど女の子としてはヤダ! っていうか私おいしいとか使っているし! 正常な方向に戻れ、私!
「フフッ。千明、この子逃げなかったよ!」
 やっとこの子普通のこと喋ったなあと思っていたら奥からまた男が出てきた。少女とは違って明るそうで人気者になるタイプの感じだった。この男の人も科学研究部員なんだろう。
「おお、こういうやつを待っていた!」
 私ってどういうやつなの? 変人? まぁそんなことはどうでもいい。私はもっと聞きたいことがある。
「あの、さっきの言葉ってどういう意味なんでしょうか?」
「アレ? あるアニメの冒頭部分だけど」
 アニメ? なんだ、なにかの暗号だと思った私が馬鹿だったようだ。男のほうはあっちのセリフのほうが俺は好きだなと私には通じない会話をしていた。
 っていうかこの人オタクだったんだね。まあ私はオタクは軽蔑しないけどね。
「驚かしてごめんね。うちはここの部員の水橋 咲。よろしくね、キラッ☆」
 水橋さんはオタクということを除けば案外普通の人に見えた。このときは。
 私はすぐさま準備室に案内された。準備室に入るとすぐに棚に綺麗に並べられたアニメキャラクターのフィギュアらしきものが目に付いた。このフィギュアの数は一年前から持ってこなきゃ間に合わない数だよね。っていうか他の人が撤去しないっていうのもすごいね。
「一応確認しておくけど君は新入生だよね?」
 私は新入生ですと答えた。こういうこと言うってことはやっぱり先輩なんだね。それにこんなにここに慣れているんだから先輩に決まっている。じゃなきゃどうにかしている。
「うちらも新入生だから。五分前に入部したから一応先輩だから。敬いたまえ」
 この人たちはどうかしているようだった。
 私は真ん中にあったソファーに座った。このソファーなかなか高そうなものだ。
「あの、部員はどれくらいいるんですか?」
「うちの知る限りでは二年生が二人だけみたいよ」
 部員が二人、この学校のルールではギリギリの定員だ。
 この学校の部活動のルールは部員が二人と顧問がいれば成り立つらしい。一見自由になんでも作れそうだが顧問の掛け持ちは禁止でしかも顧問に簡単になってくれる人はいないので謎の部活は作れないのだ。(ここの部活は除く)
 ということはみんなが恐れている科学研究部にも顧問はいるようだ。
 どんな先生なのだろうか。とっても気になる。
「そういえば俺の紹介がまだだったな。俺は浅沼 千明だ。とりあえず金よこせ」
 もちろん私はお金は渡さなかった。この人もやっぱりおかしいな。水橋さん以上におかしいな。いや同等レベルかも。まあ結局五十歩百歩だけど。
 浅沼くんはまだ金よこせとせがんで来る。こういってお金を渡す人がいるのだろうか。
「さて本題に移ろうか」
 いったい何が本題なのかもわからないまま水橋さんは私の前に紙をおいた。見たところ何かの説明書についてくるような同意書らしきものだった。
 私は同意書を黙読した。
 1、私はこの科学研究部に入部すること、そして決して退部しないことをここに誓います。
 2、私はこの科学研究部で行われていることを決して外部に漏らさないことをここに誓います。
 3、私はこの科学研究部に命を捧げることをここに誓います。
 注意事項
 1、我々、科学研究部の目的は悪人の執行である。たとえ大人であっても我々は執行を行う。
 2、我々の行為はごくまれに法に反する
 3、命の保障はしない
 これらのことを同意できない場合は我々はあなたを社会的抹殺を行う。
 科学研究部誓約書
 ……まさかこれにサインしろと? なんで誓約書レベルまで事が発展してるの? 気にしたら負けなの?
「さぁさぁここにあなたのお名前と指紋を」
「ちょ、ちょっと待って! 普通入部届けとかじゃないの?」
「私たちが普通だと思いますか?」
 ……なんか正論言われて敗北感が漂っていますがどう考えてもこれはおかしいですから! みんな騙されないように。っていうか水橋さん急にキャラ変わったのか敬語使い始めたし。
「ほら、早く書いて。あなた日本語わかるでしょ?」
 水橋さんは恐ろしい笑みを浮かべながら私に近づいてくる。そして懐からなにかを取り出す。そしてそれを私の首に当てた。とても冷たい。そして光に反射している。
「ナ、ナ、ナ、ナ、ナ、ナイフ! それナイフだよね!?」
 今、私の首には小さいナイフがあります。ってのんきに説明してる場合じゃない!
「倉本さん、もう一回言うよ。ここにあなたのお名前と指紋を」
 そんな笑顔で言わないで! ナイフ当たってるから! 
 私は仕方なくペンを手にとった。これってもう犯罪の域に達してると思ってる私はおかしいのかな!? やばい、震えてうまく文字が書けない。
「あと三分くらいで済ましてくれる? 私、気が短いから」
「もうちょっと待ってください! 必ず書きますから!」
 私は借金をしていて返せないでいる人のようなセリフを言ってまた手を動かした。
 何気に気になっていたフィギィアの上にはおそらく二人のものであろう誓約書が飾ってある。他にも多数あるのを見るとこれは歴代の部員のものだと思う。
 ガチャ
 私から見て正面のドアからそんな音が聞こえた。このドアはこちらからカギがかかっているから先生でも来たのかな? どんな先生なんだろうなぁ、こんな部活の顧問している人って。
 そんな風に思っているとその人物が現れた。
「よぉ岸。やっと来たのか」
 私の目線の先には予想を大きく反してあの問題児、岸くんがいた。私はこのとき多大な不安と恐怖しか感じなかったが、私たちは決して会ってはいけなかったということを知ったのはだいぶ後のことだった。

2010/10/11(Mon)11:46:29 公開 / ayahi
■この作品の著作権はayahiさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうもayahiです。これが二作品目の投稿となります。前みたいにどんどん厳しく指摘してくれるとうれしいです。この小説は私が中学生の時の話をほんの少し取り入れてみました。
この作品に対する感想 - 昇順
はじめましてayahi様、5個以上レスがある作品には読んでもコメントを書かない事で知られている(?)Mr.人見知り廃人頼家でございます。作品を読ませていただきました。
冒頭の雰囲気からは一転、内気な主人公かな?と思っていら意外や意外、オープンマインドな主人公に多少驚きつつも、中学時代を謳歌する彩花さんの今後の活躍にわくわくしておりますよ。やはり岸君が今後のキーパーソンになりそうですね……。
さて、何かお役に立たないと本物の廃人になってしまうのではないかと思い、まったくもって主観的かつ独善的な意見めいたものを少々。勿論、他の方のご意見と照らし合わせ、無視していただいても一向に構いません(むしろ推奨)。まず、文章をもう少しつなげて行変えを少なくしていただけると、流れが切れずもっとスムーズに読めるような気がします。短い文章も確かに読みやすいんですが、行を変えちゃうとそこで物語の呼吸が一回一回切れてしまうような気がします。そして、若干文章全体の雰囲気にそぐわないような(気がする)表現が。たとえば「傷一つない制服」や「この冷酷な態度」など。意味は通るのですが、私なら(ありきたりですがw)前者は「しわ一つない真新しい制服」など、後者は「この突き放したような態度」や、他の比喩表現で代用します。
なにかと面倒くさい事を言ってしまいましたが、当然私にそれができているかと言うと……orzなので、もし何かの足しになれば幸いです。
では、続きをお待ちしております!(因みに、「弟に起こしてもらう」設定は斬新ですね^^私はてっきり近所に住む何かとお節介な幼馴jimyx……)
                 頼家
2010/09/24(Fri)00:42:430点頼家
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この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
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